科学・数学・医学
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検索入門 クワガタムシ
岡島秀治/山口進
(保育社)


日本に生息する全36種類のクワガタが簡単に判定できるのが本書の特長です。カラー写真も豊富に掲載されていて、種類ごとの生態についての記述も充実しており、大人が何度読んでも飽きない本格的な一冊です。
ぜんそくがわかる本
宮本昭正(編)
(日本評論社)
人文・社会科学の統計学
基礎統計学〈2〉

東京大学教養学部統計学教室 (編)
統計・確率の意味がわかる
- 数学の風景が見える

野崎 昭弘/何森 仁/伊藤 潤一/小沢 健一
(ベレ出版)
推測統計 はじめの一歩
- 部分から全体像を
いかに求めるか?

清水 誠
(講談社ブルーバックス)
昆虫学への招待
石井象二郎
(岩波新書 青版 754)

昆虫生理学者である著者が、まだ昆虫学が黎明期にあった戦争直前から研究してきたテーマを中心に、非常に興味深い話をいくつも紹介しています。随所で挫折した話が頻出して中途半端な印象がありますが、派手な画期的発見などよりも、むしろ研究が挫折したり暗礁に乗り上げてしまった際に、「そんな簡単なものじゃないはずだ」と問い掛けるような探求心に著者の熱意を感じました。
アユの話
宮地伝三郎
(岩波新書 青版 386)
進化とはなにか
今西錦司
(講談社学術文庫 1)
ザリガニはなぜハサミをふるうのか - 生きものの共通原理を探る
山口恒夫
(中公新書)

サブタイトルの「生きものの共通原理を探る」が示すように、様々な角度からザリガニをモチーフにしながら、動物学全般に共通する共通原理を論じています。前半はザリガニに関する具体的な生態など興味深く読み進めましたが、後半は神経系の生理学といった専門的な話が中心だったので、ちょっぴりきつかったですな。ザリガニ好きの方にお奨めの一冊です。
モンシロチョウ - キャベツ畑の動物行動学
小原嘉明
(中公新書)


モンシロチョウの権威である著者が、「モンシロチョウの雄は交尾対象である雌をどうやって見分けるのか」という疑問からスタートし、様々な謎を解明していきます。研究者としての苦労や失敗談などのこぼれ話もユーモアに溢れており、内容の解説も専門的な用語を素人にも分かりやすく丁寧に説明していますので、中高生から大人まで広くお奨めしたい一冊です。
イワシの自然誌―「海の米」の生存戦略
平本紀久雄
(中公新書)


著者は「イワシ予報官」として第一線で活躍された方で、イワシを海洋資源という観点から、生態や生理について詳しく説明しています。最近はイワシもなかなか獲れなくなって、高級魚並みの値段で取引されていますが、イワシが獲れなくなった原因は、気候の変化とか乱獲が原因だと今までは単純に考えてました。しかし、本書を読み終えると、乱獲よりもむしろ大型船による漁獲技術の向上と資源保護の努力の欠如も一因かなとも思いました。ちなみに余談ですが、本書を読んでから無性にイワシを食べたくなって、飲み屋でイワシばかり注文するようになってしまいました。
砂の魔術師アリジゴク―進化する捕食行動
松良俊明
(中公新書)
本書はアリジゴクの生態など幅広い知識がインプットできます。アリジゴクの唾液が猛毒を持っている話や捕餌戦略の話が特に興味をそそられました。また、著者が豪州での溝堀り型アリジゴクの研究で偶然に新種を発見した話なども紙数を割いています。
はじめての現代数学
講談社現代新書〈909〉

「複雑系」とは何か
吉永良正
講談社現代新書〈1328〉