第4回
 川上川
 みんなで生き物調査

 2003年
 6月14日(土曜日)

 この日、川上川の第4回目の水棲生物の調査が行われました。

 朝9時半に参加者が集合場所に集まってきました。今回も十数名の参加者が集まりました。

 今回も篠田授樹先生に指導して頂きました。調査方法は今までと同じです。2002年の調査記録を参照して下さい。

 2002年
 6月 8日 
川上川生き物調査 第2回
12月 7日 川上川生き物調査 第3回

 今回も川上橋、大羽根橋、芸術の家の3ケ所で調査を行いました。途中で立ち寄ってみた大羽根橋の残土処分場はすでに大量の残土が搬入されていて、地形もすっかり変わっていました。
 この残土処分場はあと3年間残土の搬入が続きます。

 すでに梅雨に入り、雨が心配されましたが幸い降られる事も無く、調査は順調に進みました。今回始めて参加する方にも調査の仕方を説明しながら、根気のいる作業を進めて行きます。

 県立『芸術の家』の下の川上川沿いで昼食をとりました。ここで篠田先生からこんな話がありました。
『今後の展開について考える時期がきていると思います。調査を継続し、それにより川上川を監視することはもちろん大切ですが、貴重な魚類の生息も確認され、藤野町全体の自然環境を見直すきっかけがつかめたともいえます。

 藤野町は在来系統のギフチョウがかろうじて残っているなど、関東地方の従来の生態系がひそかに保存されている貴重な地域なのかもしれません。これまでの調査資料は十分に物を言える水準のものですので、今後はこれをうまく活用しながら、町や県を動かし、町全体の根本的な環境保全につなげてゆきたいものです。』

虫を取り出して説明する。右の写真はその拡大。

 時々、篠田先生による水棲昆虫の説明がありました。ピンセットで虫を手に乗せて、
『これがシマトビケラ、これがヒゲナガカワトビケラ。後者はもっと大きく成長します。』
『このような調査では珍しい種類の生物にばかり興味が集中してしまいますが、その川の代表的な生物が何かを知っておく事も重要です。』
『代表的な水棲昆虫にはカワゲラとカゲロウとトビケラがいます。この3種は一見似ていますが進化の流れからみると、それぞれ離れた種類です。
 カゲロウは最も原始的でトンボに近く、カワゲラはそれよりやや進化してバッタのように羽を畳めるようになっています。トビケラは最も進化していて、この3種のなかで唯一成虫に成る前にサナギになり、口から糸を出して巣を作ったりします。』

 作業をしている間にも、サンコウチョウの鳴き声が聞こえて来ました。

『藤野町周辺は、エアポケットのように多様な生物が残されている。』
 篠田先生は時々そう言いました。これからは水棲昆虫だけで無く、野鳥や植物も含めた、藤野の自然を改めて確認するような機会を作ってみたらどうだろうと参加者の間で話しが持ち上がりました。

 この日の調査は、午後3時頃に終了しました。