押し殺されるような猛烈な暑さの日々が続いたが、この土日は、少し雲も出て、涼しい風も吹いて心地よかった。こんな時に油断すると、それまでの夏の疲れが一気に押し寄せて来て寝込む事になる。
立秋を過ぎたわけだが、この夏は、これから秋の気配が進んでくるのだろうか。それとも、9月下旬まで情け容赦のない猛暑が続くのだろうか。
ああそうだ、今後の天気の予想といえば、最近、こんな事を特に考える事が多い。ちょっとだらだらした文章になってしまうけれど。
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東京五輪のエンブレムが別のデザインと酷似していると言われている件で、デザイナーの佐野氏が会見して、自身のデザインに対する考え方や制作意図などを解説した。
この報道に接して、「これは困った事になるんじゃないか」と思った。
私自身の考えを先に言っておくと、盗作では無いと信じてもいい、たまたま似る事もあるだろう、しかし、私の目には「似すぎていて、使うのが躊躇われるレベル。変えた方がいい」というものです。
私が何か会社を興して、そのマークを作ってもらって、そしてそれが、ここまで似た物が既にあると判ったら、「あなたを(盗作したと)疑うわけではないが、他のものに変えてくれ、さもないと、大手を振って『我が社のマークです』とは言えやせん」と言うだろうな。
まあ、私の感覚が,人間の最も標準的な感覚とは言えないとは思う。このエンブレムの問題に接して「全然似ていないじゃないか」と言う人だっているだろう。
ただ私には、庶民感覚としては、このエンブレムは「似すぎている」と言うところに民意の重心が行き着くのではないかと想像しています。これは、電話帳とかを使って無作為に人を抽出してアンケートでもとらないと判らない。
で、前述の「困った事になる」と書いた件ですが。
佐野さん、自身のデザイナーとしての考え方の説明に終始しているように、私には感じた点が、「困った事になったな」という理由です。
一言で言えば、「民衆の心に向き合っていない、民衆の心をつかむ姿勢が無い」。