「やりたい人が、やりたい時に、やりたいことを、やりたいだけやる 」なんて、普通の人が聞いたらふざけた話に聞こえるかもしれないな。「そんな事で組織が動くはずがない」と。
ただ私としては、これはもしかしたら、これからの未来に必要となる組織論なんじゃないかなぁとも思うのです。なので、ものすごく関心がある。
そこで私も自分なりに考えてみたのだけど、始めは漠然としたテーマなので、どこから考えていいのか切り口が見つからなかったが、最近になって、「自然農みたいな組織」は可能か、という所から考えるようになった。
「自然農」とは、あまりエネルギーも使わず、環境に付加もかけない農法の一つで、私も何年かその農法での稲作を体験して来た。その時の体験をサイトにした事もある(こちら>>)。このサイトの「自然農ってなに」という所をクリックすると、その農法の簡単な説明があります。
土を耕さず、雑草も取り除かず、肥料もやらず、それでいて稲作も普通に出来ると言う、話だけを聞けば夢のような農法だけど、この自然農のあり方が「やりたい人が、やりたい時に、やりたいことを、やりたいだけやる
」組織のあり方と、少し重なるような気がした。
一般には、組織や活動は統制によって成り立つと考えられている。
例えば、報償と刑罰、アメとムチによる統制。これが農業で言えば、肥料と農薬(除草剤も含む)と重なる。肥料も農薬も使わず、稲も雑草も虫も、それぞれがそれぞれのやりたいようにやって、物事はうまくいくのかどうか。