合併問題にまつわる日記

2月2日(水)

 収穫されなかったユズが小川に沢山落ちている。なんだかもったいない感じだが、去年は豊作で取りきれなかったからな。
 2月になりましたが、寒い日が続いております。風も冷たい。日本海側は大雪だとか。今朝もマイナス5度まで気温が下がった。

 先日、相模原市との合併を推進する団体が、ポストにチラシを入れていった。

 この団体、住民投票を呼びかけていた去年の今頃は、私も共感する所が大きかったんだけど、露骨に相模原市との合併を主張した頃から、いたずらに町民の不安を煽るような強引な論理が目立ち始め、今では嫌悪している。
 このチラシの全文と、それに対する私の考えを書いてみたので、興味があったらご覧下さい。こちら>>

 津久井町と相模湖町の町長が、なかなか特例債期限内での相模原市との合併に応じない城山町の町長に業を煮やしたのか、『こうなったら相模原市と津久井町と相模湖町の1市2町だけの合併を断行しよう』と言い出した。
 いやはや、破れかぶれと言うか、毒を食らわば皿までと言うか。無茶苦茶だな。

 これで、3つの法定協議会が出来ました。一つは、特例債期限内での合併にこだわらない『1市3町(相模原市・津久井町・城山町・相模湖町)』の合併、二つめは、特例債期限での合併を目指す『1市2町(相模原市・津久井町・相模湖町)』の合併、三つめは、藤野町と相模原市の『1市1町』の合併。

 しかし、もし2番目の『1市2町(相模原市・津久井町・相模湖町)』の合併が決まった場合、『1市3町(相模原市・津久井町・城山町・相模湖町)』の法定協議会は事実上無効になってしまいます。

2月6日(日)

 冬の夕暮れは恐ろしいほど透き通った藍色で、身が引き締まる感じがする。でも星空は既に冬から遠ざかっている。夜中の日付けが変わる頃には、オリオン座は西の山に沈む。

 このところの乾燥続きで、インフルエンザが流行っているらしい。私はこの冬は風邪知らずで、オノレの馬鹿さを証明し続けている。

 2月2日に書いた私の文章に反論のメールが来た。私はそこで、大雑把な認識として「相模原市が藤野町よりも子育て支援や福祉事業で充実しているのは事実です。」と書いたのだけれど、
『介護保険料は相模原の方が高い』とか、『相模原の幼稚園には私立しかないそうだ』とか。

 私もこの点でいろんな人に改めて聞いてみた。藤野が介護保険料が安い理由は、施設に預けるよりも、在宅で介護する家庭が多いので、介護保険料が安く済んでいるのだそうな。
 相模原は介護保険料が高い分、サービスのメニューや内容が充実しているらしい。

 保育園に関しては、かつては相模原にも公立の幼稚園があったけど、みんな行革で民間依託しちゃったらしい。
 これらと同じ事を藤野でやられたらどうなるのだろう。藤野には藤野の、相模原には相模原にあった福祉があるはずで、単に合併して制度を一元化すれば効率的になるという問題では無い。

 介護保険にしても、相模原並に保険料が値上げしても、それに相当するサービスが受けられるのか不安が残る。幼稚園にしても、人口が多い相模原と違って、少子高齢化対策が真剣に求められている藤野町なら、少々採算は度外視しても、公的な基盤で支えるべきだと思う。
 合併によって、その土地が本当に必要とされている福祉が、かえって後退するのではないか。自主的に行政を行えなくなる不安は、どうしてもつきまとう。

 1月は臨時で冬季休業をしたシーゲル堂が、2月から始まってます。

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