合併問題にまつわる日記

 この頃、藤野町の各戸に、このようなチラシが配られました。3枚のビラをホチキスで止めたものです。読みたい方はこちら>>
 最初にこのチラシを見た時、『文字だけの、ずいぶん殺風景なチラシだな』と思う一方、『こんなふうに、行政や議会に対して物を言う団体が、ついに藤野にも現れたか』と感心したのを覚えています。それほど、それまでこの町は、住民が町政に対して何か言う事はほとんどありませんでした。なんか村社会のタブーのようなものが、それを阻んでいたように感じます。

 当初は私も期待していたこの団体、徐々に変質して行きます。
この当時は、相模原市との合併を主張する団体ではなく、行政に対して住民への説明責任を求め、合併の是非に関しては住民投票を行う事を要求する団体でした。そのため、この団体に共鳴して参加する人も多かったと言います。やがてこの団体は、藤野の各家をまわって住民投票実現の為の署名活動を行いました。

 藤野町の住民には、合併賛成の人の中にも様々な希望合併案があり、隣の相模湖町との2町の合併、津久井郡の4町の合併、県境をまたいで八王子市との合併、これらの中でも、相模原との合併案を支持する人は少数派でした。
 しかしこの団体が相模原市との合併に目標を絞った頃から、この団体は分裂して袂を分かつ人が続出したと聞きます。

2月23日(月)
 この模様は、3月2日放映のNHKで11時05分から放送されます。(関東地方だけかな?)

 21日の土曜日に、牧馬の隣の篠原で行われている村起こし事業『篠原の里』の炭焼き小屋に、テレビの取材がやって来た。

 藤野町が津久井・城山・相模湖・相模原との合併から離脱した経緯についての説明会が21、22日に4回に分けて行われた。(写真左下)
 いやはや、荒れた荒れた。どうも合併問題そのものよりも、日頃の町政に対する鬱積した思いが爆発した感じ。

 昨日の夕方から怪し気な雲が沸き立ち、夜には山を揺するような風と雨の春の嵐になった。何か今後の藤野の行く末を象徴しているような・・・。

 ほんと、この日の説明会は大荒れでした。町議も袋だたきに遭ってたし。
小学校の統廃合問題でも、住民ときちんとした話し合いもなく、いきなり町から『政治的判断』という訳の判らない理由で決定が下されるような事があって、日頃から町に対する不満が溜ってました。でも、なかなか文句を直接に言う機会が無かった。
 この説明会では、一気にそれが爆発した感じでしたね。合併問題とは無関係な政治論をまくしたてる変なおじさんもいたし。

 ここでも、『合併の是非は、住民投票によって決めるべきだ』という意見が活発に出されました。

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