無事公園デビューをはたし、クレヨン一族の一員になった頃、事件は突然やってきました。
そう、わたしったら「パルボ・ウィルス」に犯されちゃったのです。前日、健康診断にでかけ、
「おなかに虫さんが、ちょっといるけど、薬ですぐ治りますね」って言われ、
トピーとマミーは一安心した矢先…ここからパルボとの戦いが始まったのでした。
3月29日〔水〕 夕方、わたしお腹いたくなってオゲボしちゃいました。それにウンチもいつものコロコロじゃない!なんか、変。
我が家のドクタートピーは難しい顔をして、もしかしてパルボじゃないかって言ったのです。
※パルボ:「腸の粘膜がひどくただれ、突然激しくオウトし、黄灰色や血のようなゲリをします。子犬の場合、死亡率が大変高くなります。死亡率70%…」死亡率が高いだって! わたし、死んじゃうのかなぁ。
3月30日〔木) 朝一番で病院へ直行したわたしは、即検査され、結果はやっぱりパルボ。わたしのチャ-ミーな足の毛をそりそりされ、なんかチクット痛いものを刺されました。そう、インターフェロン注射と点滴の治療が始りです。でもとってもショックだったのは、パルボになったら何も食べてはいけないこと。その日の夜から、トピーとマミーが横で寝てくれました。うれしかったけど、わたしお腹が痛くって、動けません。
夢の中に、おいしそうな食べ物がいっぱい、治ったら何をたべようかなぁ。ご褒美くれるかなぁ。
3月31日(金) 今日も一日、朝から晩まで点滴。わたし、今日もお腹痛くて、動けません。
トピーは会社を休み、クレヨン一族が交代でわたしを看病してくれました。感謝、感謝…
夕方点滴が終わり、家に戻ってきてマミーにだっこされた瞬間、わたしやっちゃいました。
そう、ビタミンCたっぷりなオレンジ色のチッチを。ずっとがまんしていたのです。ん、はずかし。
その夜のウンチは強烈でした。チョコレートのようなネバネバしたウンチで、犬ウンチ博士のトピーは、「明日が山場だね。」って、一言。わたし、戦う。大丈夫よ!
4月1日(土) 今日も一日、朝から晩まで点滴。わたしの調子は変わりません。
でも、後でトピーとマミーが言っていました。「フレディの時はなんだか悪い予感があったのだけど、お前は大丈夫と感じた」と。むむ、このクレヨン一族は超能力者か、それともただの埼玉県民?
4月2日(日) インターフェロン注射と点滴の治療が始まって、4日目。わたしの様子を見に来た院長先生とトピーが何か話しています。
トピー:「なんだか具合がすこしだけよくなっている気がしますが…」
院長先生:「食べるかなぁ」といって、ドライフードをわたしの口元へ。
4日ぶりの食べ物、ドライ5粒をわたしは気力を振り縛って食べました。
院長先生:「食べたぁ」といって、喜んでくれました。そう、パルボからの奇跡の生還でした。


後日談
たった2週間でしたが、フレディを亡くした喪失感は予想以上に強烈でした。
くららがやってくるまで、お線香やご飯をあげたり・・・。
特に次の子を迎える為の、ケージや食器等の消毒作業はとても辛い作業でした。
それだけに、くららがパルボと診断された時のショックは大きかったです。
でもフレディを亡くした経験で、くららの異変に直ぐ気づくことができました。きっと、フレディが救ってくれたんだと今では思っています。

T h a n k Y o u、フレディ