トップ・アイコン Special Walk Vol.10-1
フィラデルフィアへの旅:その1
Last Update 2000/12/01

2001年11月23日、サンクスギビング・デーに挟まれた金曜日に、
NYから電車で1時間半程度南西にある、フィラデルフィアに日帰り旅行に出かけました。
結局、時間の都合から、アメリカ独立の記念エリアである
「Independence National Historical Park 」だけになってしまいました。

今回は、2ページにわけてお届けします。後編はこちら!!

「自由の鐘」
まずは、「自由の鐘」

自由の鐘のパビリオン

セキュリティ強化のために長蛇の列。

1776年「独立宣言」が読み
上げられた時に、鳴らされた鐘。

後年、奴隷制度撤廃主義者に、
「自由」のシンボルとして採り
あげられ、それ以降、「自由の鐘」
とよばれるようになったとか。
ひび割れていて現在はもう叩くことはできません。

NYC マラソン

ガイドさんが粋な説明。
「この鐘はもう長いこと鳴っていません。
しかし、鳴ることが出来たこの鐘は、ほんの数マイル周辺
だけの人々しか呼び寄せることができませんでしたが、
鳴ることが無くなった今では、本当に遠くからの
皆さん方を呼び寄せています。」

「独立記念ホール」
独立記念ホールもセキュリティ強化で
長い列。その間に外見をぱちり。

独立記念ホール

この建物周辺では、「独立宣言」が
採択されるなどアメリカ発祥の記念です。

並ぶこと40分程度で中へ。
ガイドさんのツアーのみの入場。
入場してまずは、ガイドさんにいざなわれて
米裁判所発祥の建物へ。

米裁判所発祥の地

ガイドさんによると、裁判は娯楽の少ない当時は
「見世物」だったそうで、多くの見物人が
やってきたそうです。

ちなみに、写真で見えにくくて恐縮ですが、裁判官の
席の後ろには、独立宣言前、英国王のマークがあった
のですが、それを引き摩り下ろして焼き捨てたとか。


1787年「合衆国憲法」が採択された場所へ。

ガイドさんは名調子。まずは、観客への呼びかけから。
「皆さんは、どちらからおいででしょう?コネチカット州?ここにあなた方の代表が座ってました。
ニュージャージー州?ここに代表が座っていました。憲法を制定するためです。」

「ワシントンが議長に選出され、最初の命令を出します。『窓とドアを閉めよ!』
5月から始まった会議はさらに暑い時期を迎え、蒸し暑い中に行われたためか、紛糾が続きます。」

「ベンジャミン・フランクリンは年老いていましたが、オブザーバーとして出席。彼が
妥協の美徳をつぶやいたのをきっかけに、同意へと繋がり、9月に憲法が採択されます。」
独立記念ホール内部

ガイドさんは、
「お子様達に申し上げたい。こうして、我々は
『共和(Republic)』となった。この国がいつまでも
『共和』であるよう、守ってもらいたい。」

感極まったか、涙声に。
国の未来を子供達に託そうとする、米国の
伝統的な愛国者(patriot)、ここに在り。


続いて、採択された
「独立宣言書」「憲法」がある部屋へ。

独立宣言書

サインが入った独立宣言書の本物は、
残念ながら展示していないそうです。



続いて、1790-1800年まで米国議会だった場所へ。
米議会発祥の地

当時は席が指定しされておらず、議員が
各自で好きな場所に座っていたんだとか。
ガイドさん;
「1979年に初代大統領ワシントンから、第二代
大統領アダムズに交代となった場所です。
国家転覆など無く平和的に、投票で国家元首が
交代した世界で始めての例が誕生しました。」

「投票後、アダムズ新大統領、副大統領
そしてワシントンの三人が外で待つ人々に
挨拶に出ようとしたとき、副大統領は
ワシントンを先にしようとします。」

「ワシントンはそれを断り、副大統領を先に
行かせます。」

「政権が交代してワシントンは単なる
一市民となったことを、人々にアピール
しようとしたのです。」



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