平成12年8月

日曜日、サンダルを抱えて公民館へ出掛けました。考えてみたら公民館へ行くのはこれが初めてです。練習場であるレク・ホールへ行くと母親くらいの年齢の方が何人かいらしていました。行ってみてから解ったのですが、このお教室はグループレッスンなのでした。市のパンフレットには「個人・グループ」としか書いてなかったので気にもしませんでした。だって普通ソシアルダンスのレッスンと言ったら個人だと思うじゃないですか?
    何はともあれレッスン開始です。この日はルンバとタンゴでした。生徒さんはお上手な方が一人と初心者の皆様といった感じです。最初にそのお上手な方と先生がお手本を踊ってくれて、後は交代で一人ずつ先生と踊ります。が、しかし。踊れるわけが無いですよね。ルンバってなんですか?っていう感じなんですから。何がなんだかわからないうちにこの日のレッスンは終わってしまいました。でも正直なことを言えば、私一人が足を引っ張っていたので終わってくれてホッとしたのですが。  他の生徒さんが気を遣って「あなたは若いんだからすぐ上手くなるわよ」と慰めてくださいました。誰が「若い」って?そりゃどこに基準を置くかじゃないですか(^^?
    来週もめげずに頑張るぞ!と思ったらなんと来週はお休みとの事でした。公民館で練習しているので市の行事などで公民館が使えないとお教室もお休みになってしまうんだそうです。なんと8月は後1回しかないそうで、しかもその日は私は既に別の予定を入れていたので参加できません。ショック! これじゃ覚えられないので市のパンフに載っていたもう一人の先生のところにも行くことにしました。

もう一人の先生にお電話し、お日にちを頂いたところで靴が無い旨を伝えたらダンス用品店を紹介してくださいました。そこで買えば一割引にしてくれるそうです。早速買いに行ってきました。靴については別のところで書こうと思います。
    さて、こちらの先生はご自宅で教えていらっしゃるそうです。いくら埼玉の田舎とは言え、ご自宅にスタジオがあるなんてスゴイ!! と思いつつ行ってみるとなんの事はないただの板の間でした。(っていうか昔の子供部屋?)鏡も姿見が一枚置いてあるだけでちょっと悲しい気分です。でもホールドの基本や足型を覚えるだけならそんなに広いスペースは要らないんだから、と考えレッスンをお願いすることにしました。何せ格安なんですから。

初回はブルースとマンボを教わりました。今まで全く運動をしていなかった身には休憩を挟むとはいっても1時間半のお稽古はなかなかキツかったです。やはり広いスペースは要らなかったので次回以降もお願いすることにして帰りました。これで月に4〜6回はお稽古出来るはずです。

平成12年9月

何もしないうちに9月になってしまいました。何度目かのレッスンで分かったのですが、この個人レッスンの先生、出来ないと怒るんですよ。この年になって大声で「違うでしょう!」とか言われるとやっぱあまり良い気持ちはしないですよね。出来ないから教わりに来てるんだい!と思ったりする一方、ちゃんと教えてくれているのに出来ない自分を腹立たしく思ったりして頭はグルグルです。でもいい人で「家で聞きなさい」と言ってダンス音楽のCDやビデオをダビングしたものをタダで何本もくれるんです。怒らなければ文句無しなんですけどね〜。

それから暫くの間、グループレッスンでは前半の1時間でルンバ、後半でタンゴを習いました。でもタンゴは難しそうなのであまり参加しませんでした。「足型だけでも覚えておいたほうがいいよ」という人が殆どなのですが、一遍にあれこれやって覚えられるタイプでもないので。 グループレッスンでは先生が順番に組んで前回の復習と本日のステップを教えてくれるのですが、初心者ばかりなので一人一人に時間がかかるんですよね。で、ボヤボヤしていると時間が来てしまったりして満足に踊れない事があります。だからと言って周りは年長者ばかりだし、しかも私が一番新参者なのでつい「お先にどうぞ」と言ってしまうんですよね。う〜ん、難しいです。

個人レッスンではマンボ、ブルース、ジルバを教わりました。ジルバはテンポが速いので一曲踊るとクタクタです。でもパーティダンスなのでホールドに注意することも無く気楽に踊れて楽しいです。

ある日何か踊りたいのがあるか、と聞かれたのでルンバをお願いしました。「あぁ、いいですね。ルンバは簡単だからすぐに覚えますよ」と仰られ、この日からルンバを習うことになりました。でもやっぱり、そう簡単に覚えられるものじゃないですよ。この日のお稽古が終わった後先生は仰いました「ま、ルンバも難しいですから。」おいおい(^^;;
ルンバはなぜか2拍目からカウントを始め4拍目から踊り出します。これが出来なくてね〜。先生がカウントを取ってくれないと全然動き出せません。1拍目が強拍なのでそこに気を取られちゃうんですが、1拍目は4拍目に出した足をおろすだけだったりするのでなんだか合わないんですよ。でも誰に聞いても「その内慣れるよ」です。早く慣れたいものです。

平成12年10月

年長の方とばかり親交を深めていたので少しは同年代の人とお知り合いになりたい、と思っていたらサークルによっては年齢制限を設けているところがあることを知りました。大抵のところが「入会時の年齢が○○以下」という条件で、入会してしまえば年齢が上がっても追い出されるところは少ないようです。こういう年齢制限のある所を「ヤング・ダンス・サークル」というそうです。とあるヤング・ダンス・サークルで「初心者講習会」というものがあることを知り、お邪魔してみました。

講習会ではブルースとジルバをやりました。親切ないい方達ばかりだったのですが、先生と合わなさそうなので止めました。同じ場所で違う曜日にやっているサークルがあると教えてもらったのでそちらに入会することにしました。このサークルはなんだか上手な方ばかりでちょっと気後れしてしまうのですが、「初心者なんだからしょうがないだもん!」と妙に開き直って混ぜてもらってます。
    サークルは月によって種目が変わります。10月はワルツでした。そうよ、私はワルツを踊りたかったんです。個人レッスンの先生にお願いし、ルンバはお休みしてワルツのお稽古をつけてもらうことにしました。これがまた怒られてばっかなんですけどね。グループレッスンの時にも「ワルツはやらないんですか?」と聞いたら、次のお稽古からタンゴの代りにワルツをやるようにしてくださいました。ワーイ、言ってみるものです。でもやはり日曜日はいろいろ予定が入っていて思うようにお稽古に行けないのですが・・・・。

ワルツで初めて正式なホールドを教えていただいたのですが、これが辛いんです。右手を直すと左手が動き、お腹を引っ込めるとお尻が出る、というのの繰り返しです。グループレッスンの時は4人掛かりで直されました。で「よし、綺麗なホールドだ」と言われて踊り出すと一瞬にして崩れてしまうんです。ネックの向きを気を取られていると足まで気が回りません。道程は険しそうです。

平成12年11月

今月はサークル主催のダンスパーティがありました。それまでになんとかルンバとワルツくらいは踊れるようになりたい、と思っていたのに今月もグループレッスンは2回だけ。しかも1回はパーティと重なっています。これじゃ上手くならないです〜。

パーティ当日、踊れない私は受付兼会計でずーっと座ってました。1回ワルツを踊ったのですが、アレは「踊った」とは言えません。それでも、今までダンスのことも良く知らなかった私が、パーティ会場に居合せているだけでもとても不思議な気分でした。次回のパーティではもっと踊れるようになっていたいと思います。

そうそう、パーティには皆とても素敵な格好で来るんですよ。(たとえ会場が公民館でも(^^;;)でも私はダンス用の服を持っていなくていつもTシャツに普段着パンツという格好でお稽古していたのでとても困りました。ダンス用品売り場を覗いてみたのですがどれも値段が高くてとても買う気になれません。割りと安いものがあるとそれはラテン用の超短いスカートで「こんなもの恥ずかしくて人前で着れないわ!」という感じです。イヤ、普通の方は皆さん着てらっしゃるんですよ。私が気にし過ぎるだけなんです。そんな訳でパーティには普段着のフレアースカートを着ていきました。でもこのスカートはウールが入っていたので重くて踊りにくかったです。ま、1曲しか踊らなかったからなんでも良かったんですけどね。

平成12年12月

私があまりに下手なのでサークルの人が見かねて特訓してくれることになりました。行き先は都内の某公民館というか体育館。そこで「カップル練習会」というものが行われています。これは、とある面倒見の良い人が公民館等の会場を借りて参加者を募集し、参加者は500円から千円程度の参加費を支払って思い思いに練習する、というものです。主催者は音楽をかけ、休憩時間にはお茶やお菓子を用意してくれます。物珍しさでキョロキョロしてしまいました。

一頻り偵察が済んだらレッスン開始です。まずはウォークから。しかし皆が踊っている所でのウォークというのはとても邪魔ですね。もちろん壁際でやっているんですが、いろんな人とぶつかってしまいました。あの日あの場に居合わせた皆様、スミマセンm(_ _)m。

ウォークで一応OKが出たところで今度はワルツです。もちろんホールドから直されました。あちこち直され、なんとかOKが出て踊り出すと、あっという間にホールドが崩れてしまいます。そうするとまた一からやり直さなければなりません。そうこうしている内にワルツは終わって別の曲になってしまいます。暫くするとまたワルツがかかったのでホールドを組むとまた直されます。そしてまたワルツは終わってしまいます。何度かこんなことを繰り返すうちにいいことを思いつきました。
    「ワルツが始まってからホールドを直すから間に合わないので、早めにホールドを組んでればいいのよ icon_onpuAka2.gif
    「なるほどね〜」
ということで、そろそろワルツがかかりそう!と思ったらホールドを組んで待つことにしました。でもこういうことをするとワルツがかからないんですよね〜。ラテンがかかる中、ワルツのホールドを組んで微動だにしない私たち。めちゃくちゃ怪しいです。結局この日はホールドを直してばかりで殆ど踊れなかったのですが、実に有意義な練習でした。・・・と解るのは次のお稽古に行ってからです。

次の週にグループレッスンに行ったら他の方達から「とても上手くなった」と誉められました。ルンバではポーズが決まってきたし、ワルツでは不必要にネックが返らなくなった、というのです。私自身が感じたのは、ホールドがちゃんとしているとリードがわかる、ということです。感動でした。特訓してくださった方に「皆に誉められちゃった〜icon_onpuAka2.gif」と報告したのですが「へぇ?」とつれない返事でした。「あの程度で?」という心の声が聞こえた気がしました。(^^;;;

個人レッスンでは先生がもう一人の生徒さんと一緒にダンスホールに連れていってくださいました。地方で言うダンスホールとは、鏡張りの広いお部屋でカラオケセットが置いてある所のことです。私達が行った時は他のお客様は居らず貸し切りでした。ダンス音楽をかけ、何曲か交代で先生と踊って頂きました。この時にも「ワルツが良くなった」と先生に誉められました。特訓の甲斐があったというものです(^^)。
途中から女性だけのグループがやってきました。女性だけなので、目的はもちろんカラオケです。先生もご一緒した生徒さんもカラオケ大好きvvで、張り合うように曲を入れます。こうなるとダンスどころではなく、演歌大会です。私は歌はちょっと・・・なので観客兼カメラマンとなりました(先生がビデオを持ってきてらしたのです)。ちょっと「なんだかな〜」な気分です。

サークルは、12月はヴィニーズ・ワルツ(ウィンナ・ワルツ)です。ウィンナ・ワルツと言えばシュトラウスですよね。聞き知った曲が軽快に流れて嬉しくなります。これに合わせて優雅に踊る・・・はずが早くてついていくのが精一杯でした。クルクル回転してばかりなので目が回ってしまいフラフラします。こ、こんなはずじゃぁぁぁ。

さて、サークルの最後の練習日はクリスマス・パーティです。食べ物飲物を持寄ってダンスをします。会員だけのパーティですが、皆綺麗な格好をして来る、とのことでした。またまた着ていく服がありません。先月のパーティの轍は踏みたくありませんが、お金もありません。母にお願いしてスカートを作ってもらうことにしました。(私の母は洋裁はプロ級なのです。)母はダンスウェアという物を見たことが無かったので、とある休日に一緒にダンス用品売り場に行き完成品の下見をしてから、キ○カ堂で生地を買いました。
パーティ当日、出来上がったばかりのスカートを持って練習会場に行きました。パーティの時は先生も踊ってくださるので、女性のメンバーは目をキラキラさせています。(普段は先生は説明するために部分部分を踊ってくれることはあっても通しでは踊らないんです。)私も1曲だけ踊っていただけました。

そしてあまり進歩があったとは思えない2000年は終わっていきます。来年はマシになりますように。

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