KAWASAKI ZL 1000(1987 A1)
・イグニッションスイッチ交換??(2013/4/27 17671km 納車から1140km)
イグニッションスイッチの調子があまり良くないんです。
イグニッションOFFからONの位置にキーを回す、スターター押す、
無反応・・・。
こういうことが良くあります。
そんな時どうするかというと、OFFからONまでの間の様々な位置で(笑)止めてみて、スターター押すのです。
最近ではコツをつかんでしまっていて、OFFから少しだけ動かした位置でスターターが反応します。
すっかり安定して反応してます。
でも・・・。
そんなことでいいんだろうか、とは思います。第一に危険です。
キーポジションンが、「カチッ」という箇所で止まっていませんから、OFFに戻ってしまう可能性があります。
通常走行時に戻った事は今までありませんが、ならないとも限りません。
コーナーリング時にいきなりOFFになったりしたら、急にトラクションが抜けて転ぶでしょう。危険です。
一度ある程度分解して清掃していますので、その部分の接触不良もあまり考えにくいのですが・・・。
そんな悩める日々を過ごしていると、ふと発見してしまいました。
「ZL1000用新品スイッチセット」
eBayです。
イグニッションユニット、ガソリンタンクのフタ(キーシリンダーのみ)、
ヘルメットホルダー2個、シートのロック、鍵は2本。
ううむ魅力的。でもとりあえず見送りました。そんなに安い物でもないしなぁ、
かと言っていつでも手に入る物でもないしなぁ、などと逡巡しながら。
実は見送った理由がもう一つ。「品番が違う」のです。
US仕様の鍵のセットは品番「27004-5292」
出品されていた物は、「27004-5299」
出品者に聞いてみましたが、「配線どうにかすれば大丈夫さ!」とありがちですが何とも脳天気な答えが。
多分ですが、ヨーロッパからの出品ですので、そっちの仕様のセットなんではないかと思います。
そこまでは、パーツリストが無いから分からないのですが。
そうこうしているうちに、そのセットはebayから消えてしまいました。
どうやら売れてしまったような感じです。
ちょっと残念だったんですがま、またそのうち出物もあるだろ、と思っていた矢先、
また出ました。同じ人から同じ物・・・。
ああ、まんまと引っ掛かってしまいそう、でも品物が呼んでいる呼んでいる、
買ってくれと呼んでいるぅぅ、と、ポチっと購入してしまいました。
送料込みで日本円でジャスト2万円。もう手に入らないからと各方面に言い訳しつつ。
そしてこんな物が届きました。新品ですねぇ。
品番の違いも、品物が届いた時点である程度は判明しました。
ハンドルロックがないのです。ポジション的にはそこまで回りますが、
ロックのポッチがありませんから、何も出て来ません。
左純正、右新品
品番の違いがこれだけならば、なんの問題もないのですが。
配線がまるっきり違ったりしたら、ちょっと取り付けには面倒なことになりそうです。
というわけで、IGNユニット外すのも結構面倒なので、時間がある日にやることにしました。
ついでにもひとつ、ガソリン計ユニット外して、中に入ってるバルブを全部LEDに変えちゃおうかと。
ナンバー灯とウインカー4灯は既にLEDになっていますので、あとはブレーキランプとそこだけ。
メーターライトもあったか。
ちなみに警告灯類、ウインカインジケーター、メーターライト、全てT10サイズです。
画像にあるのが全部で7個。
・ウインカインジケータx2 これのみアンバー使用
以下は白球使用
・油圧 赤
・ニュートラル 緑
・ハイビーム 青
・球切れ警告灯 白
・ガソリン残量計照明
あと写っていませんが、タコとスピードの照明が3個。全部で10個
球切れ警告灯は入れませんので全部で9個ということに。
T10ウエッジは通常、3.4W程度。ということは9個で消費電力30.6W。
12Vですから2.55A使うことになります。
ついでなんで他も計算しましょう。
ウインカー、純正は23W。x4で92W。
ブレーキランプ、純正が27/8Wダブルが2個で 70W。
ナンバー灯、純正8W。
ヘッドライトを除く灯火類は、全部合計すると約200W。
単純(同時全部使用)計算で16.67A使用します。
置き換えたLEDではどうなるか。
まずウインカーはこれらを使いました。(W数は全部メーカー値の鵜呑みです。)
ピカキュウ 20808 | ピカキュウ 20816 | |
0.6Wx2=1.2W | 1.6Wx2=3.2W |
ウインカーですが、現在使用中のユニットが、前後とも基本タングステン使用前提の物で、
全方向に光がいかないと、なかなかうまく光りません。バルブを横向きに付けるようになっているのです。
そういうウインカーではLEDはかなり使いにくいです。結構明るいLEDですし、
昼間の視認性も問題はないですが、性能は生かし切れていないかな、と思います。
バルブ先端部をレンズ面に垂直に当てる、いわゆる普通のタイプのウインカーユニットに、
いずれ変えようと思います。激安ユニットですし。
そしてブレーキランプはこれ。
ピカキュウ 21013 2.4Wx2=4.8W
これは良いです。アルファ156にも使用中。
T10はこれらです。
SMD4連
表記ありませんでしたので、まあ1Wとして、1Wx9=9W
ナンバー灯は分かりませんので最大で1Wと計算します。
これらを合計して、19.2W!! 使用する容量はわずか1.6A!
1/10の電気消費量に落ちることになりますが・・・。
実施後に改めてレポートします。何を?って感じもありますが。
さてIGNスイッチに戻ります。
外したユニットと新品ユニット、配線を見比べます。それぞれを検電します。
配線の色同じ、9Pカプラーの配置同じ、キー動かした時の、各端子間の導通も同じパターン。
良かったです。どうやら「ポン付け」出来そうです。
しかし・・・
ポン付けできるからと言って換えるのか?
もったいなくないか?こんなピカピカの品物。
換えるのなら不便だし全部だよなぁ。他は全く何でもないのに換える・・・?
出ました貧乏性。
そのまま変えてしまうとなると、なんかちょっともったいないかな、とも思う。
換えるのなら、鍵は1本の方がいいから全部換えたいし。
ただまあとりあえず、と繋いでみて試しましたが、全く問題のないことは判明。
・・・。
あ、そうだと思い付きました。
換えるかどうかはともかく、まず現在のIGNスイッチの不調箇所の追及でもしようかと。
IGNユニットは上下、というか電気部とシリンダー部に分解できます。
購入した新品は、すべて正常に機能すること一応確認済みですから、不調品と上下を
組み替えて試してみれば、シリンダーが悪いのか電気部(接触)不良なのかわかるはず。
今までの自分なりの調査では、電気の接触接続(配線の半田とか線自体の劣化も含め)自体には問題なく、
シリンダー部の遊びが多くて動きがおかしく、結果しっかりと通電させるほど
接触部を回せていないとか、接触前ポジションなのに接触してしまっているとか、
とにかくそういう不具合かと思っていましたので、そこいらを明確にしようと。
最初からビンゴを求めようと、
「新品のシリンダー部」と「不調の方の電気部」を組み合わせて使ってみました。
シリンダーの不具合かと思っていますので、
問題なくエンジンスタート位置でスターター回るはずです。
「オンッ!!」
「・・・」
これはこれは。不調の上下の組み合わせとまったく同じ症状です。
OFFとONの間の中途半端な位置でしかスターターが回りません。
予想外ですね。ということは?
取り合えず上下を組み替えます。
「不調のシリンダー部」と「新品の電気部」
でもう一度スターターオン。
そうです。そうなんです。
見事に正規位置でスターターが回るのです。
ということは不良なのは、「不調な方の電気部」ということに。
なんかの間違いなんじゃないかと、不調+不調の、今までどおりの組み合わせ
で改めて試しましたが、やはり不調です。
そうなるともう一度、電気部のチェックをするしかありませんねぇ。
外してもう一度よく見てみると、う〜ん、それがそうかどうか、
接触の痕跡が薄い部分があります。他の部分は接触痕でキラキラしていますが。
意味のない、掃除後の画像すみません・・・。
そこが接触不良を起こしていると考えれば、向かい側の突起の高さ適切でないのか?
と考えられます。その下のバネの劣化は、あまり考えにくそうですし、見ましたが
ひどく差がある感じも無し。
ですのでキラキラしている方の突起に当たる出っ張りを、やすりで少し削りました。
実はあまり期待していないんですね。これくらいのことで??という感じですし。
こんなもんかという感じで済ませ、元に戻し、試しにまたバイクに接続。
分からないもんですねぇ。すっかり直ってしまいました。
前回の自分のバラシでどこか組違えたのか、でも不具合自体はその前からあったし。
またしても「良く分からんが直った」事例が一つ増えた。ありますね、バイクでも車でも。
ま、換えはスタンバイOKなのでこの部分は気楽にいけますが。