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KAWASAKI ZL 1000(1987 A1)
 




(2020/11/21 32351km 通算55043km 納車から20252km)

KERKERダブル出し アダプター作成&取り付けてみた


※アップに時間がかかってしまいました。実際には3カ月ほど前からの出来事です。


以前入手した、カーカーのダブル出しステンサイレンサー

入手後しばらく装着していましたが、
どうもアフターファイヤがすごい。
特に空ぶかししてのシフトダウン時、
盛大に「パン!!パパパン!パン〜!!」と。
そのうち普段でも起こるようになってきて。こりゃたまらん、と
しばらく付けて、たまらず純正に戻しましたが・・・

キャブに付いているエアカットバルブも原因として考えられるらしいのですが、
純正のマフラーでは起きませんので、考えられるのはこのサイレンサーそのもの。


そしてこのサイレンサーで「ううむ・・」と思われるのが、
付属していた中継パイプ。↓



アルミ製と思われるのですが、片側(エキパイ側)の径が細すぎ、
そのままでは入らなかったのです。
2本のうち特に、画像上の物見ればお分かりのように、
かなり無理やり広げ、かつ内部を少しサンダーで削って内径を広げ、
押し込んでいました。

嵌ってはいましたが、
この部分が完全に密着しておらず、
何かしら音の原因ではなかったのか?と。

そして、そもそも基本的なことですが、通常この手のパイプは、
つなぎ部分で下流側(排気末端寄り)が、
上流側(エンジン寄り)をくわえこむのが基本構造と思うのですが・・。


↑こんな感じでしょうか?

この付属パイプの形状だと、上流側は狭すぎて無理くり入れ、
下流側は本来差し込みなのにくわえこんじゃっている、と。


一回外したのち、とりあえずこのパイプを何とかステンレスで作れないかと
(もちろんどこかで作ってもらえないかと)、
検索などして色々さがしましたが、やはりマフラー専門店などの場合、
「現物合わせ必須」や、「要詳細な図面(例えばCAD書きの)」
等の条件が当然ですがあり、どうも踏み切れませんでした。


そんなこんなで数年(もか。笑)経ち、ある日なんとなくオークションを
眺めていたら、「マフラー中継用パイプ」という売り物発見。
そのページを見ると、長さ角度ご注文に応じます、との言葉が。

早速コンタクト取り、メールを何回かやり取りし、
直接お話もして、作っていただくことにしました。

その方(の会社)は、金属加工屋さん。マフラー屋さんではありません。
そして何といっても価格です。1本3,500円!!
2本お願いしますので、7,000円。送料800円とか。

「アルミの現物そちらに送った方がいいですか?」
「いや、それほどシビアでなければざっくり絵描いてラインで送ってくれれば」
シビアであるかないかはちょっと私にはわかりませんが(笑)、
こんな絵を送り、作ってもらいました。


上流はくわえこむべく、マフラーガスケットの外径を計測(48.5mm)、
下流側はサイレンサーに差し込むべく、現状のアルミ製よりも
当然細めに。(サイレンサー内径約42.7mm)
屈曲角度は30°です。

このパイプ、絵を起こした元のアルミ製の物が3次元形状でなかったので
なんとかこれでもイケましたが、(地面に置くと浮く部分がない)
さすがに3次元だとこの絵だけでは難しいでしょうね。

ちなみに「スリットは入れません、ご自分でお願いします。」とのこと。



そしてわずか3日後くらいには、パイプが家に到着しました。


アルミ物との比較です。




ステン物も、ほぼ元のアルミの寸法で注文しましたから、
当然径以外、大きな差はありません。
意識的に少し変えたのは、両端の長さ。
太い方はガッチリとガスケットを咥えますのでガスケット分の長さ。
細い方はサイレンサーに入り込みますので、
その分計測して数センチ長くしました。


ところでスリットが入っていませんので、
まずは自分でサンダー(Dグラインダー)でスリットを入れます。



長さは2cm、90度間隔で4本。
削りすぎないように、養生テープを巻き、目印にします。


マイサンダー(ディスクグラインダー)、リョービのコード付きの物。
プロではありませんので当然マキタのコードレス18.8Vなんて持ってません。
しかし、あまり使いませんので長持ちしてます。
(保護カバーは付けましょう・・・私は付けませんが・・・)
厚さ1mmの刃で削りますが、まあ広がってしまうでしょう。


出来ました。


切り取るんでなく、切り込むだけですから、
ステンの切れ端が落ちずに内側に残ってます。


それらを切り取り、またバリもやすりで丁寧に取り完了です。
これでこちらは一応、取り付けてみるのみ、となりましたが・・・



実はサイレンサー、古い詰め物もう捨ててしまっていて、
新たに購入してあったグラスウールを詰めなければいけません。
おおよそ巻いてみて、改めて寸法取って切り出します。

長辺約485mm、短辺約280mm、あれば巻けます。








KERKERのメガホン用の長いバッフルは、途中で屈曲していて、
全体にグラスウールを巻いてしまうと、メガホンの中に入りにくくなります。

上のサイズは排気口に近い方のバッフルだけ巻くためのサイズです。
こんな感じ。↓

ちなみに私はいつも、留めるのはマスキングテープです。


ただ今回、グラスウールが余りましたので、
まじめに前半部も薄めですが巻いておきました。

ただし前述したように、
後半と同じ厚さで前半を巻くと、メガホンに入れ込むのに一苦労、
というか巻いたグラスウールが押し出され、ほぼ入りません。
前半は気持ち少なめに巻きました。


これをメガホンの穴に、ネジ山合わせて押し込み(地味に面倒)、
バッフルとメガホンをネジ止めして、サイレンサー完成。



さて、そしたら純正マフラーを取り外します。

何回か外しているので問題なく取れました。



次にマフラーチャンバー部も外します。

これもまあ、比較的簡単に取れました。

マフラーチャンバーはかつて耐熱塗料シルバーで塗装してますが、
グサグサと言うほどではないですが、また錆びています。
これは再塗装して保管しようと思います。

エキパイと中継パイプの接合部分、です。


これはクラッチ側ですが、ガスケットが抜けません。
アクセル側はチャンバーと一緒に抜け、うまく取れたのですが。

仕方ないので再利用をあきらめ、こちら側はこじって取りました。





中継パイプをはめ込みます。そりゃそうですがキチンと入ります。


ただ、ちゃんと接合部分見ずに、ガスケットのサイズだけ測って
注文したために、パイプが一番奥まで入りません。
ガスケットを完全に覆うようにつなぐことはできるので、まず排気漏れはない、
とは思いますが・・・


サイレンサーをはめ込んでみました。


前も後ろもしっかりと入りましたので、排気漏れはなさそうです。

横からの景色は素敵なんですが、
実は後ろから見ると、結構横に張り出しています。






あと、もう少しですが下向きにしたいんですがね・・・

サイドバッグがこれでは付きません。
まあ、とりあえずは付けちゃうんですが・・・

で、とりあえず付けてみました。


↑右側



↑そして左側


「ピョン!!」と跳ね上がって勇ましいのですが・・・。
実は私、右にも左にもサドルバッグを付けております。
左は小さく、予備の球や多少の工具やら結束バンドやらで問題ないのですが、
右は・・・


こんなんなっちゃうんですよね・・・

はっきり言って完全にマフラーに乗っかっています。
以前からマフラーには近かったので、底面の裏にいわゆる
「耐熱クロス」みたいなのを貼っていまして、これ意外に有効で、
底面が溶けるというようなことも今のところ起きてはいませんが・・・

これだけ完全に乗っているとさすがにちょっと不安。
ごく短時間の乗車ならばマフラーもチンチンにならないでしょうから平気ですが、
条件次第ではまずいかもしれないですね・・・

実際数日これで乗りましたが、片道1時間ほどでぶん回しもしなく、
季節ももう酷暑でもなかったんで、底は平気でした。



しかし、とても気に入りません・・・



しばらく考え、それほど高くない価格のことも考え、
もう1セット作っていただくことにしました。

ただサイズ的にはかなり悩みました。角度ですね。
一旦すべて外し、あてがいながら測ってみる、
なんて方法がベストでしょうが、ちょっと外すのは面倒。

ええい!と思い切って半分にすることにしました・・・
その絵がこちら。



結局前回との差異は・・・
・フロント側ガスケットを咥えこむ部分の長さを約30mmから50mmに。
・フロント寄り側の直線部分の長さを10mm縮め、125mmから115mmに
 これは最初の物付けてみて、もう少し詰められると思いましたので。
・最大の変化、屈曲角度を30°から15°に。

これでもう1セット発注しました。

そして届いた物がこちら。後ろに映るのが1回目の物。
角度の違いは分かります。






前回と同じように自分でスリットを入れ、いざ取り付けです。

ところがなんと、ガスケットがキッチリとパイプ側にくっついてしまっていて、
再利用できるように取り外すのは多分無理そうなことが、外して判明。



仕方ありませんので、溝の口の2りんかんまで急遽走り、
ガスケットを購入してきました。

KITACO 973-4000001 JPK-1(Kはカワサキのようです)
純正品番11009-1666


取り付けは以外に難儀しました。
パイプにガスケットが全て収まり、かつそれをキッチリと奥までエキパイ側に押し込む。
エキパイ側のガスケット当たり面をサンドペーパーやらで結構ならしましたが、
結構無理くり押し込んでしまった感があり、次回外す時がかなり恐怖です(笑)。

はめてから少し回して角度の調整しようと思いましたが、びくともせず回りません。

おおよその感じで決めてからはめてましたので、そのままサイレンサー結合!!


幸いにして、なんとか具合イイ感じで角度は落ちたように思います。

右、交換後


右、交換前



左、交換後


左、交換前


また、張り出し具合も多少改善されました。

交換後。前方ステップとほぼツライチ。


交換前、ステップよりもかなり出ています。


大きい方のサドルバッグ、なんとかくっつかずに吊ることが出来ました。


まあこれも吊り方次第ですし、少しずつ落ちていくことは間違いないですから、
たびたびの確認が必要となると思いますが。


これにて終了です。


車検、これで通らないかなぁ・・・
外したくないなぁ・・・



↓ オリジナルサイレンサーの排気音。低回転ですが・・・




対してこちら、KERKERサイレンサーの排気音。わかりにくいですかね・・・





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