エリミネーター400SE メンテナンス記録


2015/7/13 キャブレター再脱着 (18210km)


いくつか理由があり、キャブを再脱着することにしました。

理由その@
ここがもう錆びてきている。


キャブを連結しているステー。
ボディ後ろ側の上側のステー。

前回ペーパーがけしてさび落とししたのですが、
何の処理もせずに戻したため、1か月くらいでもう錆びてきました。
戻す直前に磁石付けてみて、「ああ、鉄か」と
おぼろげに不安に思ったことが的中。

これをどうにかします。
の為にはキャブの脱着が必要。


理由そのA
アイドリング調整スクリューを留め忘れている。

前回時、調整スクリューをキャブに共締めせずに戻しました。
タイラップで固定してはありますが、どうも気に入らない。
これをきちんと戻します。

これも外さにゃ無理。


理由そのB
ちょっと水漏れしている。

カムチェーンテンショナーを外す際に、水パイプを
外したわけですが、ゴムのOリングを変えずに戻したところ、
1番側(Cペダル側)の部分、ほんのわずかですが水が漏れています。

キャブ外して、パイプ外してOリングを替えます。


理由そのC
カムチェーンの音が気になって仕方ない。

カムチェーンの音かどうかわかりません、正直。
でも外しついでだし、部品的にもそうは高くないので、
スプリングとプッシュロッドを交換してみることにしました。


あとついでですが、キャブとエアクリチャンバーをつなぐ
ゴムのダクト、これはあまり安くないですが今回替えます。


以上、下記部品を注文しました。(税込)

部 品 名 部品番号  価  格  数量 合計価格 備 考
スプリング/テンショナ 92081-1075 180 1 180 細い方
スプリング/テンショナ 92081-1302 190 1 190 太い方
ロッド(プッシュ)/カムチェーン 13116-1020 1,537 1 1,537 短い方
ロッド(プッシュ)/カムチェーン 13116-1012 742 1 742 長い方
リング(ウンドウヨウ) 670B2016 180 4 720 水用
ダクト 14073-1211 1,399 4 5,596 キャブ
その他、ついでとして・・・                    
プラグ 92066-1174 222 4 888 オイルドレンボルト
ガスケット 92065-097 84 8 672 同ワッシャ
ボルト/マスタシリンダキャップ 92001-1727 159 2 318 現在代用品に付き

しめて、1万円ちょっと。


前回キャブを外したのは真冬。今年の3/17
寒いのももちろん、ゴムの固さに辟易したもんです。

今回は梅雨の晴れ間、予想気温35度!!
大量の汗と引き換えにゴムの柔軟性を得られるであろうと、
その点だけは楽観して臨みます。ちなみに暑いのはかなり平気です。


さて開始です。
キャブ外しは前回やっていますので割とスムーズ、
シート外し、タンク外し、コイル外し(避け)、バッテリー抜き、
バッテリーケース周りの電気部品外し、
エアクリチャンバーとバッテリーケース結合のゴムダクトを外し(ずらし)、
バッテリーケースを抜きます。

さらにエアクリチャンバーのネジ(左右各1)を外して、
なるべく動くようにしておきます。

そしてエアクリチャンバーを出来るだけ後ろにずらし、
キャブとエアクリチャンバー間のゴムダクト(今回交換)を抜く。
今回は替えるんで躊躇なく引っ張り出しました。スプリングは再利用です。
ちなみにキャブ→エンジンのバンドはもう緩めてあります。

そしてガッチリと留まっている、キャブとエンジンとの結合、
上下に揺すりながら抜き、キャブはフリーになります。




考えてみれば今回、キャブを完全に外す必要はありません。
写真のように上に置いておけば、思っている作業は出来そうです。
ですので今回、割と面倒なスロットルワイヤー外しはせず、
チョークワイヤーだけ抜いておきます。


懸案その@ サビ

固定プレートを外し、錆取りします。
その後はミッチャクロン後、アクリルクリヤーでペイント。
ま、やらないよりまし、くらいの作業ですが・・・。
(写真撮り忘れました)



懸案そのA アイドリング調整スクリュー戻し

ま、何の問題もありません。締めて終わり。
ちょっとした副産物はありました。
フロートチャンバーのネジが意外に緩い箇所がありまして、
それらを増し締め。これだけでも意味あったな、と。




懸案そのB 水パイプのOリング交換

水漏れと言っても、飛沫の飛び跡がある、という程度のもので、
ほっておくと水がなくなってエンジン焼き付く、
なんてことにはならない程度(だと思います)。
ただ今まで漏れていなかったのは事実ですから、
対策しておきます。

再度パイプを外します。これ取らなきゃテンショナーが取りにくいです。


旧Oリングを外し、新品とのサイズ差比較。


一応水止める方向の厚み(ゴムの太さですね)を計測してみました。
触ってもわかりますが、わずかに縮んではいます。
ただ、漏れていたのは一番太かった一番左、太さ2.15mmの物なんですが・・・。

これ替えて、ちょっと汚くなりますが水用ガスケットも
塗って、再装着しておきます。


(テンショナーを先に付けなければだめです。やり直しました。)


懸案そのC テンショナーが気になる

新品のスプリングと旧品を比較してみたら、ほとんど数値に差はありません。
この程度の差が、違いを生み出すとはあまり思えません。

細い方


測り方も完璧ではないですし。
一応新品が約0.5mm長い。

太い方


これも一応ですが、新品の方が0.1mm長い。

ロッドも比較してみます。

短い方


左旧品、右新品。新品には妙な旋回傷のようなものがあります。
何か意味があるのか?ないですね多分。
旧品には一応、新品よりも深い傷はあります。左側とか。

長い方


おっとこれはチト違いありますかね。
左旧品、右新品。
テーパー先端部の減り具合が違いますかね。
減っていない新品は、先端部がより角張っているように見えます。



ま、長さの違いはこんな物。0.2mm程度。


スプリングの張る力は、この数値ではほとんど変わらないように思います。
あるとすればロッド接触面の傷や摩耗度の差による、
ロッドの出のスムーズさとか、出る長さとか。

あんまり変化ないでしょうね。部品でなく気分の交換、て感じか。


懸案でないがそのD ゴムダクトの交換

 旧品

 旧品

 新品


見た目もそうですが、手触り感の差は歴然です。
そりゃ20年以上使われ続けた物ですから硬化は当然ですが。

スプリングは再利用。
状態的に全く問題なさそうなので。





さて元に戻します。

今回は、新品のダクトをキャブに連結するのに
結構苦労しました。
柔らかいのですが全く癖のついていないダクトですので、
気持ち下向きに出ているキャブにつなぐのが大変。

ほぼまっすぐ出ているダクトと下向きのキャブ。
嵌った!!と思って手を差し込んで確かめても、
下側がうまく嵌っていない。
内側2個がうまく嵌んない限り、外2個は手付けらんないし。
そんなこんなを繰り返し、何とか入りました。


前回苦労したエアクリチャンバーとバッテリーケース間の
ゴムは、やはり暑さのせいか今回何の問題もなく嵌りました。


もう写真がありませんのでこの辺にしときます。
再装着は何の問題もなく済み、仮タンクつないでクーラント再注入。


その後すべて元に戻してみたところ、
以前よりもアイドリングが安定しているみたいです。
ダクトのせい?固いゴムでの固定がなくなり、
あるべき方向にキャブが向いたから?

わからん。いい事ですが。

チェーン音も、気持収まったような気もします。気分です。


一応、良いことずくめのメンテナンス、という事で終わります。


 
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