第1部 ホームページ作りの基本 Next Back Home
ホームページ作りはとても楽しいものです。
自分の個性や感性でデザインを考え、試行錯誤しながら完成させていきます。
また、本屋に行くと HPデザイン集やら、素材などの本がたくさん並んでいます。
しかし、前述で述べたように、閲覧者が見たいのはHPのデザインではありません。
ですから、人気のあるサイトを作るには「管理者の好みではなく、閲覧者の好み」
に合わせて デザインを作る必要があります。
では、閲覧者にとって好まれるサイトとはどんなサイトでしょう?
自分が他人のHPを閲覧したときに、良い印象を受けたことを取り入れることです。
アクセスアップを狙うには、良いHPとしての一定の条件があります。
この一定条件を、関連の本やサイトを調べたので、まとめてみました。
● トップページは極力軽くしましょう
ADSLがまだまだ普及していない現在は、ページの容量が大きいと、
表示されるまでに、相当の時間がかかります。
トップページでの写真画像やアニメーション・素材・ロゴ文字など、
ダウンロードに時間がかかる素材は 最低限しか使わないようにします。
1ページの容量は60KB以下が妥当で、最大でも100KB以下に抑えます。
(広告が表示されるサイトは、この分も考慮します。)
ちなみに、僕のサイトのトップページ 琥珀色の南風 は、30KB前後です。
理由:画像やアニメーションは大きなファイルなので、HPが表示されるまでに
時間がかかります。
このため、あまりにも遅いと、閲覧者はダウンロード途中で退去します。
内容を見てもらえないばかりか、2度と来てくれません。
● 入り口は無用?
入り口(玄関)があると、コンテンツに入るまでに、閲覧者には もう1クリック
してもらう必要があります。
また、最初の説明文を読んで、興味なければそこで帰ってしまいます。
本当に必要なのか? 考えて見て下さい。
● タイトル
HPのタイトルは、とても重要です。
何故かというと、検索エンジンの検索事項でHPタイトル文字での
検索合致が上位に表示されるからです。
あなたのサイトのテーマを持った、検索されやすい名称
(自分で検索する場合のキーワードを考えてみましょう)が、とても有利です。
僕のサイト名称は、この様な知識なしに付けてしまったため、後から
後悔しましたが、これまでの努力(検索エンジンへの登録など)と
少しの知名度があるので、そのままにしています。
● 余計な説明は必要?
このHPは、IE○○推奨とかの説明をするサイトが見られますが、
本当に必要なのか? 考えてみましょう。
● 背景の選択
背景の色やデザインはとても重要です。
始めて訪れた閲覧者には、サイトの第一印象や管理者の人柄などを
強く印象づけます。
背景色は、閲覧者が長時間見ても目が疲れない色合いが良いでしょう。
まぶしい色 (水色や黄緑・白色など) は、長時間見ていると目が疲れます。
また、暗い色は、ダーク的・アングラ的なイメージ(危険的)を印象づけます。
背景にデザインや素材をつけた場合は、文字が読みにくくなっていないか
注意を払う必要があります。
● サイトのデザイン
トップページは、サイト管理者の顔です。
このため、初心者はHPの内容よりも、デザインを重視してしまいがちです。
自分の個性をデザインに表わそうとするので、その人の趣味や感性・性格・性別
などが出てきて、いつの間にか自分本位のデザインになっていたりします。
しかし、閲覧者は HPのデザインを見たいわけではないのです。
あなたのHPのテーマは何なのか?
を一目で印象づけられるデザインにしましょう。
妙に凝ったデザインや 最新技術、カーソルが移動したり、スクロールの度に
枠や文字が動くなどは、閲覧者にとって迷惑なこともあります。
● 閲覧者が使いやすいHPを作りましょう
ネットを巡回していると、素材や画像に リンク先が張ってあるため、
どこをクリックすれば次のページに行けるのか?
リンク先には何があるのか?
作った本人しか分からない様なHPがあります。
(僕の初期のデザインがそうでした)
始めての人が見ても分かるよう 簡単な説明文や サイトマップなど
を作ると 閲覧者から好感触を持たれます。
英語を多用したHPがありますが、日本人を対象にサイトを作っている場合、
閲覧者にとっては好ましくないと感じるでしょう。
閲覧者は、情報が知りたいだけので、解りづらい英語は避けた方が無難です。
閲覧者の立場に立った使いやすいHPを作りましょう。
● 文字の配置
文字の配列は、横幅一杯に文字を書き込むと、文字が威圧感を与え、
それだけで見たくなくなります。
一行の文の長さを短くして適当に改行し、行間も考慮しましょう。
また、書き出しの左側(左マージン)は少し空けた方が見やすくなります。
文字サイズは、あまり小さいと見づらいので、読める程度で書き、
必要性がなければ サイズは統一しましょう。
僕の場合、フォントは太字で書いています。 オレンジ色や紫色は、
標準文字では見づらいので、あえて太字を採用しています。
普通は、太字=強調ですが、僕は強調部には違う色を使って
強調性を表しています。
● 文字の色使い (2色使い技術の推奨)
文字の色は、背景の色合いと調和した色が良いと思います。
薄い色は閲覧者にとって、非常に見づらいので注意して下さい。
現在、テキスト系の文字は、1色で書き上げ強調部分に違う色や
文字の拡大 (フォントいじり技法) を使う方法が主流です。
しかし、僕の考えでは、ディスプレーがカラーで表示されるのだから、テキストを
1色で書くより、2色にした方が、2人称の会話などは見やすくなります。
たくさんの色を使うと、まとまりが無くなりますが、女の子のサイトの場合は
使い方によっては、可愛らしさを表現できると思います。
●カウンターの設置
カウンターの数値は、閲覧者側から見ると、そのHPの人気度や信頼性を
知る上での貴重なデータです。
なくても有益な情報があれば気にはなりませんが、閲覧者からすると
サイト規模の目安として知りたい情報だと思います。
しかし、カウンターの数値は、あくまでも参考です。
サイト数が少ない頃からネット上に公開していた老舗サイトは、内容が伴って
いなくても数値が大きい場合があります。
また、ほとんどのカウンターは、初期設定値を自由に変える機能があるため、
数値をそのまま信じることにも疑問が残ります。
詳細は、カウンター論を参照して下さい。
実際に、信じられるカウンターとしては、その日のアクセス数をカウントして
くれる機能を持ったカウンターや、
Read me! 登録参加サイトの集計結果などは信用できます。
ですから、アクセスの数値が大きくても必ずしも優良とは言えず、新らたに
参入サイトでも優良なサイトは沢山あります。
あくまでも、カウンター数値は参考として見るのが妥当で、サイトの内容を
自分で見て判断することが、とても重要です。
カウンターの設置は自由ですが、取り付けるとアクセス数がとても気になります。
気にし出すと、アクセス数を求めて疾走し、一時的にアクセス数を伸ばすものの
サイトの内容が充実していないため、アクセス数は直ぐに落ち込み、管理者は
落胆して運営を止めてしまう、カウンターを外すなどのサイトが多く見受けられます。
アクセスの重要性は、1アクセスでも価値感や重要度・サイトの目的が異なる
ので、1アクセスの重みが全然違います。(第3部で詳しく説明)
アクセス数は、ただ単に多ければ良いという問題ではありません。
また、コンテンツの内容が良ければ、アクセス数は後からついてくるものです。
●アクセス解析
現在では当たり前のように多くのサイトがアクセス解析を付けています。
アクセス解析を付けることによるメリットは、閲覧者が自分のサイトへ
どの様なルートから来たのか?
どの様な言葉で検索をして訪れたのか?
毎日のアクセス数データや、IPアドレスによる実閲覧者数のデータ、
都道府県別やプロバイダー別のアクセス数データなどを
数値やグラフで示してくれるので、管理者側にとっては
とても知りたい情報を得ることが出来ます。
以前、当サイトでも一時期アクセス解析を付けていました。(現在は撤去)
この機能を緻密に分析すると、掲示板に書き込んだ時間と
その時のアクセスしたIPアドレスから、特定の閲覧者をIPアドレスから
割り出すことが出来ます。
すなわち、誰が、いつ何時頃、1日何回訪れたなどの情報が分かるため、
サイト管理者は閲覧者を監視していることになります。
また、あるプロバイダーのIPアドレスは、地域名が書かれているため
閲覧者がアクセスしている地域を特定することも可能です。
ネット世界は匿名性が高い情報提供の場として確立されているので、
利用者は自分の情報を知られることを極端に嫌います。
当然、アクセス解析の機能を知っている人はアクセス解析の付いている
サイトへは近づかなくなります。
例えば、仕事中にちょっとネットにつないでサイトを見てみようかな?
と思っても、サイトの管理者にアクセスしている時間帯を知られてしまうので、
当然ですがアクセス解析のあるサイトへはアクセスしません。
アクセス解析が付いていると、閲覧者はこのような心理が働きます。
ですから、アクセス解析を付けることで、アクセス数を減少させている、
ということをよく認識して、付けるか付けないか、を判断する必要があります。
個人ホームページの管理者が閲覧者を監視する行為はどうなのだろう?
閲覧者からみて、サイトの善し悪しを判断する材料としてどう思うだろう?
と考えた末、僕は短期間で撤去しました。
● コンテンツを充実させる/余計なものは削る
メインとなるテーマを ハッキリさせる必要があります。
話題性の高いテーマは、それだけ人々の関心度も高く、閲覧対象者が
多いと言うことです。
(人気のあるコンテンツについて、第2部で詳しく説明しています)
HPを更新していくと、どんどん情報が増えていきます。
見る側にとって、どこを何を見たらいいのか? 非常に戸惑います。
閲覧者にとって不要だと思われる情報は、思い切って削除する
ことも重要です。
● プロフィールの書き方
大抵の人は、プロフィールを置いており、出来ればあった方が良いと思います。
但し、プロフィールを書く場合、アナタが特定できる住所や氏名が判明してしまう
様なプロフィールは危険を伴います。
ネットの世界は誰が見ているか分かりません。
特に、独身の女性などは、十分注意を払う必要があります。
文中への店の名前や 特定できる地名・名称なども書かないよう、十分配慮
する必要があります。
● 各ページ間のリンク
検索エンジンから辿り着くページは、大抵はサイトのトップページ以外です。
結構多く見られるのが、そのページからトップページに行こうとしても、
リンクが張られておらず、僕も仕方なく そのまま引き上げることがあります。
せっかく閲覧者が来てくれたのに、管理者は知ることが出来ませんし、
カウンターも回りません。
どのページも、必ずトップページへのリンクを張りましょう。
● インターネットの危険性と トラブルの回避
インターネットは、アメリカが軍事情報を得るために開発した技術です。
ですから、書き込み情報は閲覧されている状態にあります。
実際に、ネットで危険な用語を発言している人などや機密情報を、
検索エンジンを使って監視している機関が存在しています。
これはメールや掲示板書き込みも同じことで、ネットは常に検閲されて
いると思っていて下さい。
政治や思想・宗教・経済などの発言や批判などの書き込みは、反逆性を
疑われ監視の対象になる可能性があることを、十分考慮しておいて下さい。
まぁ、社会に影響を与えるほどの超人気サイトや 有名人に限りますが・・・。
また、個人攻撃や中傷などの相手を傷つける発言、
アクセス数を得るためだけの有名サイトへの掲示板投稿などは、
常駐者から反感を買うことがありますので、注意して下さい。
● セキュリティー対策
ネット上にHPを公開すると、未承諾広告や宣伝・勧誘メール、閲覧者など
不特定の方からメールが届くようになります。
広告などのメールにはスパイウェアが隠されていたり、ウイルスに感染した
メールが届く可能性が高くなります。
HPの公開にあたっては、事前にウイルス対策ソフトなどを導入することを
お勧めします。
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