じゃんがら


 じゃんがらの取材を始めてから12回目の夏がきます。新盆のお宅を踊りで供養して回るという伝統行事は、今も福島県いわき市内の青年会など90以上の団体が守っています。
 
 いわきの夏は、盆も祭りも、「じゃんがら」の鉦と太鼓が重低音で鳴り響いています。それは少し怖くて神秘的な音です。私は夜のじゃんがらが特に好きなのですが、闇の中から低く鳴る太鼓の音と、白く浮かび上がる襷がなんともいえない怖さで迫ってきます。踊っているうちに無心になっていく青年たちの輪は、この世とあの世の間に入りこんでいるようです。

 
 伝統芸能という絵にされることの少ないモチーフを選んで、ずっと苦心してきました。まだまだ実際の雰囲気などは再現できずに、もどかしい思いでいます。しかし最近では、描いていると少しずつですが、夏におどる彼らの輪に自分が融けていくような気がしてくるのです。



じゃんがら取材の記録

1  1991年7月5日 いわき市役所

2  1991年8月7日 じゃんがら大会

3  1991年8月8日〜10日 

4  1991年8月11日 平三小盆踊り

5  1991年8月13日 新盆供養1日目

6  1991年8月14日 新盆供養2日目
 

7  1991年8月15日 新盆供養3日目

8  1991年8月20日 平鎌田 燈篭流し

9  1992年 8月7日 じゃんがら大会

10  1992年 8月11日 平三小盆踊り
         12日 東福院

11  1992年 8月13日 新盆供養1日目

12  1992年 9月14日 東福院  松明、獅子舞
           15日 大國魂神社 獅子舞

13  1993年 8月13日〜15日


番外編  2002年 8月13日  大楽寺 東福院 村内1軒目


クロッキー帳から

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年


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