09.07.07(TUE) | 池の平・三方ヶ峰 | 浅間連峰 |
7日の朝、前橋は久し振りに晴れて、快晴とは言えないが爽やかな青空が広がっていた。しばらく歩けなかったので早速歩きに行くことにする。太陽が出れば暑いから歩くなら高い所に限る。と言うことで浅間連峰の池の平に向う。上信越自動車道を佐久まで登ると浅間も八ヶ岳も頭は雲の中。長野市側の空が明るいのが救いで、かすかな希望を抱いて地蔵峠へ。 |
コース:池の平駐車場10:10→鏡池10:35→三方ヶ峰11:00→見晴岳11:40-12:00→雲上の丘12:15→駐車場13:00 (所要時間2時間50分) 駐車場:池の平駐車場:6月から10月末までは有料(500円)。7月半ばから8月末までの土日は地蔵峠駐車場からシャトルバス(マイカー乗り入れ規制)。トイレあり。 雲上の丘 2108m 駐車場 2061m 鏡池 2000m 標高差 108m コースタイム 1h45m位 |
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池の平遊歩道 |
”湯の丸山か烏帽子岳の方が天気がいいと思うよ、”と提案したが、池の平大好きの妻はまったく聞く耳なし。”お花を見ながら少し歩ければいいんだから、曇っている方が日に焼けなくていい”、とのたまう。未練を残して池の平駐車場へ。早速小母さんが寄ってきて500円取られる。上の駐車場が6〜7割(4〜50台?)位うまっていた。 | ||
池の平駐車場 |
レンゲツツジがまだ一杯咲いている | レンゲツツジ |
池の平湿原への広い道を下る。レンゲツツジがまだたくさん咲いている。花も緑も霧に洗われて瑞々しい。アヤメやハクサンチドリも咲く歩きやすい散歩道だ。 |
池の平湿原 |
池の平湿原には湿原を半周する遊歩道(木道)が整備されている。そこを回ったのはアザミの咲く頃一度だけ。いつも湿原を突っ切って三方ヶ峰に登ってしまうのは、気に入った道を同じように歩きたがる妻の習性?による。だからアヤメ東歩道というのも有るらしいが、これも歩いたことが無い。叉いつも歩く西回りの道を逆に回ったことも一度も無い。 |
ハクサンチドリ | 鏡池の前のレンゲツツジ |
少しずつ雲は上がってきているようだ。ガスにも巻かれず、涼しくて助かる。 | ||
鏡池 |
忠治の隠岩から三方ヶ峰に登り始めると、ハクサンシャクナゲがたくさん咲いている。葉も花も瑞々しく最高の状態だ。写真を撮っていたら、12、3人位の同年代の男女のグループが下ってきて、”もっと上にいい花がたくさん咲いていますよ。”と教えてくれた。”まあ最初に出合った花が一番きれいかな”、なんて勝手なことを言って笑っている。 |
ハクサンシャクナゲ | ハクサンシャクナゲ |
テガタチドリ? | アヤメ |
再びアヤメの湿原を抜けて、暗い森の道を登ると三方ヶ峰のコマクサの尾根に出る。三方ヶ峰のコマクサはさらに一登りしたところにも咲いている。両方とも頑丈な金網の向こう側だが、これは一昔も二昔も前、保護せざるを得ない状況だったのだから仕方ないだろう。今回は天気も悪く、遠くに咲いている小さな花のせいもあって、あまり見事に咲いている様には見えなかった。上のコマクサのほうが少しいいかも? |
コマクサ | コマクサ |
三方ヶ峰から見晴岳への登り道は、今はハクサンシャクナゲ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ヤマオダマキ、ツマトリソウ、カラマツソウ、シャジクソウ、スズラン、ゴゼンタチバナなどが咲いている。先生に引率された100人以上の中学生の子供達が下ってくるのに出会う。道は狭いからそうなるとお花どころではない。”こんにちわ”攻撃に笑顔で答えなければならない。 |
ハクサンフウロ | ヤマオダマキ |
見晴岳山頂のすぐ下の分岐の所にグンナイフウロの群落がある。楽しみにやってきたらもうほとんど咲き終わっていた。しかしそれはそれで残りの花にも風情があった。 |
グンナイフウロ | グンナイフウロ |
見晴岳の山頂には既に同年代のご夫婦が陣取って食事中だった。大抵ここは誰かに占領されてしまっているのと、湯の丸山方向(時には北アルプスまで見える)が見難いので、アンテナの鉄塔を少し行き過ぎた大岩のところまで行って一休みするのがいつものことである。麓の道の駅、雷電くるみの里で買って来たおいしそうな豆大福で軽く充電。 |
シャジクソウ | 見晴岳山頂 |
見晴岳からの展望:地蔵峠の向こうに左から 烏帽子岳、湯の丸山、角間山 座敷山などが見える。後ろは根子岳、四阿山 |
山頂は風が強く、休むと長袖を着ていても寒かった。妻はさっさとヤッケを引っ張り出して着込んでいたが、私は出すのも仕舞うのも面倒なのでやせ我慢。麓から次々大きな雲の塊が湧き上がってきて、地蔵峠を掠めて行く。上の写真では曇りなりに天気は安定しているように見えるが、雲が流れさって山々の山頂がたまたま現れた時の風景である。下界は佐久から小諸辺りの街並が、頭上に垂れ下がる暗い雲と、暗い山裾の間に明るく別世界のように見える。 |
テガタチドリ? | ゴゼンタチバナ |
山頂を下り、グンナイフウロの分岐から真っ暗な森の中を歩く。森の入口には叉ハクサンシャクナゲの大株が何本もあって見事な花を付けている。森の中や雲上の丘の尾根の先のシャクナゲはまだツボミも多く、中にはまだ固いつぼみを付けた木もあった。 |
ハクサンシャクナゲ | ハクサンシャクナゲ |
森の出口近くでミヤマハンショウズルを見付けた。かなり前にここで咲いているのに会い、その後何回かここを通るたびに探したが見当たらなかった。野の花も毎年同じ場所で命をつないでいる。健在だったことを知るのは嬉しい。しかし花の時期としては少し遅かったようである。根元に名札まで付いていた。クレマチスやテッセンの仲間だそうである。 |
ミヤマハンショウズル | 雲上の丘山頂の広場 |
雲上の丘の広い山頂は5〜60人の団体さんが休憩中だった。ガスってはいたが池の平全体がまだ見えていた。このなだらかな尾根の上はアヤメがたくさん咲いていて、かなりの密度で群生している所もある。同じ尾根にレンゲツツジやハクサンシャクナゲも咲いているから、かなりたくさんの人が散歩や写真を撮りに来ている。 |
池の平俯瞰 | アヤメ |
アヤメ | 倒木? |
何とか天気は持ってくれたようである。標高と山に付いた雲のおかげで涼しく歩けた。もう駐車場近くまで下りきった辺りに面白い倒木が有る。倒木の枝が一本一本の木として成長し始めている。根はどうなっているんだろうね。 |
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