02.12.15(SUN) 父不見山 西上州
11月は身内に不幸が有ったり風邪をこじらせたり色々あって山歩きが出来なかった。赤城がふもとまで真っ白になった雪の日も遊びに行けなかった。やっと気力回復、山歩きを再開。妻と二人で西上州で故なく登り残した父不見山へリハビリに行ってきた。
コース:林道西秩父線・杉の峠の下 11:00→杉の峠 11:30→父不見山山頂 12:20−13:05→杉の峠
13:35→林道杉の峠の下 14:00 (所要時間3時間)
駐車場:林道西秩父線は国道462を万場町生利で左折し土坂峠のトンネルを越えてすぐ右折する。舗装された広い林道で走りやすいが、15日は雪が残り日陰は凍結してた。勾配もきついのでスリップ要注意である。登山口は長久保への分岐のすぐ先で案内板があり分りやすい。駐車場は特に無いが路肩に何台か駐車可能である。もちろんトイレは無い。
林道を車で走っていたら犬を連れて鉄砲を担いだ人と会った。その人は猪撃ちの人が結構入っているんじゃないかなと言う。怖いなぁ
と言ったらみんな気を付けているから大丈夫だよと安心させてくれた。有難いことである。それにしてもアースカラーよりは蛍光色のヤッケの方がいいと思うよ。牧場に居るサラブレッドが鹿と間違われて撃たれてしまう世の中だから、藪の中でごそごそ雉なんか撃っていたら何処から弾が飛んできても不思議じゃない。人間不信の方は猟期の山は敬遠しよう。
父不見山と長久保山の林道より上の秩父側斜面のほとんどは全面伐採され檜の植林が終わっている。杉の切り株が焦げているので伐採後山火事が有ったか植林前に山焼きを行ったのだろう。今は落ち着いた日当たりの良い植林地になっている。猪があちこち掘り返した跡がある。杉の峠までは植林地の気持ちのいい急登、後はだらだらの尾根歩きで、登山口から山頂まで往復しても実歩行時間は2時間掛からない。リハビリには丁度良い。
父不見(Tetemeeji)山(1047m) 山頂:
後は御荷鉾(Mikabo)山
杉の峠には石の祠がある。峠の目印として代々大きな杉が受け継がれてきたのだろう。今も大きな杉が残されている。先代の大杉は雷に打たれたのか地上五メートル程の所で折れ黒く焦げていた。尾根から山頂は千メートルを越える山だから展望はよい。特に伐採された秩父方面は武甲山から奥秩父の山々が一望できる。上州側は雑木の急な崖で葉を落した木の間越しに御荷鉾山など前橋からもお馴染みの山々が裏から見える。
15日は大変暖かくシャツにベストで腕まくりして歩けた。山頂で食事している時もまったく冷えずそのままで日向ぼっこである。久しぶりに強い太陽の日差しを全身に受け、いい空気を吸って生き返った気分である。登山者には一組だけ会った。お父さんと中学生程度の娘さん二人の三人連れで、杉の峠から生利の方へ下ったようである。
のんびり下っていたら遠くで銃声が響いた。数秒の間を置いて数発ずつ5回、秩父セメントの発破の音かなとも思ったが15日は日曜日である。やはり銃声だろう。一発で仕留められないというのは下手糞が集まっているのだろうか。それとも猪一家惨殺の悲劇が演じられたのだろうか。或いは手負いの大猪がよってたかって蜂の巣にされたのだろうか、など勝手な想像をしながら下ってきた。
杉の峠の祠
杉の峠
登山口付近の林道の様子
父不見山山頂から長久保山へ続く登山道