日曜登高会活動記録


日曜登高会
TOPICS



北奥千丈岳
国師ケ岳
2024/9


上から
ナナカマドの実
コケモモの実
ゴゼンタチバナの実


上から
シラネセンキュウ(白根川弓)
アザミ(薊)の一種




火打山
2024/8


上から
ヒメウメバチソウ(姫梅鉢草)
ミョウコウトリカブト(妙高鳥兜)?
ウサギギク(兎菊)
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)



上から
イワショウブ(岩菖蒲)
ソバナ(岨菜)
ヨツバシオガマ(四葉塩釜)
クルマユリ(車百合)



上から
タケシマラン(竹縞蘭)の実
イチヤクソウ(一薬草)
キヌガサソウ(衣笠草)
*最盛期の花は白色です。
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)



上から
イワイチョウ(岩銀杏)
ナナカマド(七竈)の実
サンカヨウ(山荷葉)の実
ツバメオモト(燕万年青)の実



タマゴダケ(卵茸)



アサギマダラ 蝶





浅草岳
2024/7




ヒメサユリ(姫小百合)


上から
イワイチョウ(岩銀杏)
ニッコウキスゲ(日光黄菅)
ツマトリソウ(褄取草)



上から
ゴゼンタチバナ(御前橘)
イワカガミ(岩鏡)
アカモノ(赤物)




上から
ツルアリドウシ(蔓蟻通し)
カラマツソウ(落葉松草)
サンカヨウ(山荷葉) 実



ジバカマに飛来した
アサギマダラ




御前山
2024/6


コアジサイ


フタリシズカ


きのこ マンネンタケ?



富士山二ツ塚
2024/5


フジハタザオ




ハルリンドウ


可憐なスミレ



都留アルプス
2024/4


ミツバツツジ


ミツマタ


キブシ


ヤマツツジ

2024(令和6)年度の活動


2024/9月

北奥千丈岳2601m国師ケ岳2591.9m  奥秩父


2024年9月7日(土)
天候:晴れ一時曇り

塩山駅からジャンボタクシー2台に分乗。川上牧丘林道をひた走り、登山口の大弛峠(標高2365m)に9時45分着。すでに多くのマイカーが路上を埋め尽くす大混雑。
空には暑い雲が金峰山方面に掛り展望は期待薄の模様だが暫らくは雨の心配はなさそうだ。国師ケ岳の先にある天狗岩まで出来れば行くことにして大弛小屋前をスタートした。


案内図板でコースの説明

大弛小屋でコースの状況を尋ねる

小屋横から登山道は木道、段差の大きいところは階段になっている。分岐となり「夢の庭園」へ歩を進める。森を抜け出て視界が広がる。大岩がいくつも露出したシャクナゲの群生地、原生林の緑も交えて趣のある天然の庭園と言った感じだ。岩を乗り越えるように掛る木段を登り巡る。


夢の庭園へ


木段を上り夢の庭園めぐり

やがて登山道に合流、樹林帯の道となり僅かに登ると最初のピーク前国師岳に到着。空に雲が広がり遠望は利かないなか、これからたどる北奥千丈岳、国師ケ岳を望み、その位置関係がよくわかる。

原生林の中を行く

北奥千丈岳が見える


前国師岳山頂

次のピーク北奥千丈岳は近い。三繋平に下り僅かに樹林帯を僅かに登り返して大きな露岩が重なる山頂に到着。北奥千丈岳は秩父山系の最高峰だ。


北奥千丈岳へ向う               三繋平


北奥千丈岳到着

西側からは金峰山へと続く尾根稜線の眺望が素晴らしいのだが朝日岳に重い雲が被り見通せず。しかし北西方面は開けて、小川山、遠くに浅間連山を望めた。


小川山が美しい 北西方向の展望


山頂で昼食タイム

国師ケ岳を望む

山頂で昼食タイムをとってから三繋平に戻り国師岳に向う。こちらも僅かな時間で行ける。三繋平は北奥千丈岳、国師ヶ岳、前国師岳を繋ぐ平坦地と理解する。
15分ほどで国師ケ岳山頂に着き一等三角点にタッチ。
国師ヶ岳山頂は露岩の小空間で南側のみが開ける。晴れれば富士山まで望めるようだが生憎の曇り空、先ほどの北奥千丈岳がこんもりとした姿で佇むのみ。

国師ケ岳へ向う

国師ケ岳直下

国師ケ岳到着

さあ、ここから先、皆さんも行ったことがないという天狗岩を目指す。地図では国師ヶ岳に突き上げる天狗尾根を標高差で約200mほど下った場所だ。スタート時に大弛小屋の主から岩場の一部で注意して行動することなど情報は得ている。


山頂の道標と注意書きを見て天狗岩へ向う 

どんな絶景が待っているのか期待に胸を膨らませ甲武信ケ岳への縦走路を下って行く。15分ほどで尾根を外れて段差のある急坂をとなり、天狗岩への分岐を既に過ぎてしまったことに気づく。付近は深い原生林の山中、コケ生す岩とのコントラストが絶妙だ。


原生林の山中はコケも美しい

尾根上の分岐点へ戻るとロープが張られて通行禁止の注意書を見る。天狗岩までは通行可能と分かる。ちょうど登って来た人の情報も得て、下りの尾根道を5分ほど先の眺望のきくポイントまで行くもガスが視界を遮って何も見えない。


ところどころでキノコを見かける

結局、諦めて引き返し国師ケ岳に戻り、一息入れる。
下山は前国師岳を経て夢の庭園巻き、往路をスタート地点に戻りゴール。
歩く足元に数々のキノコが生え、そのユーモラスな姿がなんとも楽しく感じられた。


再び国師ケ岳山頂に 一等三角点がある


キノコいろいろ

今日の山行は、登山というよりもハイキングだった。下界はまだ猛暑だというのに、さすがに標高2600mの高地は秋の爽やかさがあった。皆さんそれなりに季節の楽しい時間を過ごせたと思う。

【歩いたコース】 
大弛峠 … 夢の庭園 … 前国師岳 … 三繋平…北奥千丈岳… 国師ヶ岳…天狗岩手前…国師ヶ岳… 
… 三繋平… 前国師岳…大弛峠
 ------ 行程 4時間4(内、休憩約 60 分)
同行者17名


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2024/8月

火打山 2461.7m 頚城山塊


2024年8月4日(日)〜5日(月)
天候:両日共、晴れ一時雨

一日目
朝6時過ぎ西東京市をバスで出発。関越・上信道ほ経て登山口の笹ヶ峰に10時30分過ぎに到着。
早速、体操の後出発。登山入口で500円の入域料を払って登山の安全を祈願。木道が整備されたなだらかな登りを快調に進む。黒沢出合いに到着しここで昼食をとる。


登山口 入域料500円を払って通過


黒沢出会いまでの路はブナ林が眩しい

黒沢出合から徐々に道は険しくなり、岩場も多くなる。快晴だった天気も雲行きが怪しくなり、ぽつぽつと雨が落ち始める。まもなく十二曲りの急登にかかる。十二曲りを上り終えたところで急に雨がひどくなり、ここで雨具を装着。激しい雨の中を進むことに。


黒沢出合を後に十二曲りの坂にかかる


十二曲りを登り切りホッとするか…


まだまだ急登が続く

登山道はさらに急になり大きな岩が立ちはだかる。雨はさらにひどくなり、登山道を小川のように流れ下る。滑らないように四つん這いになりながら岩場をよじ登る。長い長い急登の岩場を雨に耐えながら懸命に進むと火打山への登山道と黒沢池への道の分岐点、富士見平に到着。雨も小降りに変わる。


富士見平分岐を過ぎ、やっと平坦になりホッとする


黒沢の源流部で一呼吸

一息入れて黒沢池を目指す。ここからは平たんな登山道となり、周りの花々を楽しみながら進むと黒沢池の広大な平原に至る。雲の立ち込める平原の幻想的な景色と花々を堪能しながら黒沢池ヒュッテに到着。


草原・湿原の中を黒沢ヒュッテへ向う


今宵の宿 黒沢ヒュッテ

着替えの後、夕飯の前に前庭でお酒とおしゃべりを楽しむ。途中、妙高山と火打山の取材をしに来ていた新潟テレビの取材を受ける。みんなが楽しくおしゃべりを楽しんでいたせいであろうか。


地元テレビ局の取材を受ける


夕食までの一時を野外で過ごす おサケが旨い!

夕食後、久々の山小屋泊の早い眠りに入る。


二日目
4時半に食事の後、5時20分に火打山を目指し出発。

5時20分  さあ 出発だ

快晴で朝の澄み切った空気が気持ち良い。草原の緑もすがすがしく、背後には妙高山がそびえる。雲海とも思える地平線の雲も朝日に輝く。なだらかな道を快調に進むと茶臼山に到着。


青空の下黒沢池ヒュッテに別れを告げる  茶臼山の登りで


茶臼山から望む 妙高山が頭をもたげる(左) 右奥は黒姫山方面

茶臼山を過ぎた先の尾根の広場で火打山と妙高山が両側に望む絶景を堪能する。更に進むと高谷池の分岐。ここからは高谷池とそこに咲き揃う花々、火打、妙高の山々を楽しみながら天狗ノ庭へ。花々の草原の背後に火打山がそびえる。草原の中の池には逆さ火打がくっきりと映る。


待望の火打山が目の前に現れる


天狗の庭は高山植物の宝庫


火打山の姿を映す池塘

草原を抜けるといよいよ最後の登りにかかる.途中雷鳥平に着くころに天気が急変して火打山の頂上は雲に覆われる。ここで荷物をデポして、身軽くなったところで一気に登り、頂上に到着。頂上は真っ白で視界なし。さっきまでの好天からの急変を恨みつつ、ここで集合写真を撮り、早々に下山にかかる。


天狗の庭を後に いざ火打山へ 心がはやる


雷鳥平付近を行く          ガスが湧きだす


たどり着いた山頂   一瞬でガスが眺望を閉ざしてしまった


登頂しました

雷鳥平まで一気に下ると雨が降り出す。昨日の雨を思い出し、ここで雨具を装着。雨はすぐに止み火打山と妙高山の頂上が顔を出す。天気のいたずらを恨みながら高谷池をぐるりと周り、高谷池ヒュッテに到着、晴れ渡った火打山を前にして昼食をとる。


途中、急な雨に合いながらも天狗の庭に戻る


高谷池ヒュッテに向って下る

いよいよ笹ヶ峰に向けて下山だ。

昨日の雨でぬかるんだ道で余裕時間を使い果たす。昨日苦しんだ岩場の急な下りと十二曲りに更に時間を取られやっとのことで黒沢出合に。やれやれ。
笹ヶ峰の登山口に無事到着し長い行程を終える。


笹ヶ峰に無事ゴール


荒れ気味の登山道、突然の降雨、疲労などで時間に追われてちょっと苦しい行程だった。しかしながら、火打山麓の池塘と草原の景色、咲き誇る花々、そしてその両側にそびえる妙高山と火打山の絶景を十分に堪能した。
登高会としては久々の山小屋泊の山行で山の上での夕方の景色、お酒、語らいと翌早朝の清々しい山の風景を楽しむことができた。


【歩いたコース】 
一日目
笹ヶ峰登山口 … 黒沢出合 … 十二曲り … 富士見平… 黒沢ヒュッテ(泊)
  ------ 行程 4時間40分(内、休憩約 50 分)
二日目
黒沢ヒュッテ … 茶臼山…天狗の庭…雷鳥平…火打山…雷鳥平…天狗の庭…高谷池ヒュッテ…富士見平
…十二曲り…黒沢出合…笹ヶ峰登山口
  ------ 行程 9時間25分(内、休憩約 140 分)

同行者13名


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2024/7月

浅草岳 1585.4m 会越国境


2024年7月7日(日)
天候:晴れ

朝6時過ぎ西東京市をバスで出発。関越道、小出ICを経て浅草岳麓のネヅモチ平駐車場広場に10時過ぎに到着。青空の下、前岳・浅草岳方面をクリアーに望めた。
アクセスが長かった分、入念にストレッチで足腰を和らげてから登山口とした桜ゾネ広場に向けて出発。


ネズモチ平駐車場 浅草岳方面を望む


我がバスの前でストレッチ体操

もう一つの登山口ブナゾネコース入口を過ぎ、ところどころで沢水を被る林道が終点になるところが桜ゾネ広場だ。約30分かかった。ここで昼食タイムを過ごす。


登山口とした桜ゾネ広場へ向う


桜ゾネ広場 ここでランチタイム

今回のコースはここからピストン。木段を上ると尾根に出て「浅草の鐘」を見る。衝いて道中の無事を祈りブナ林のなだらかな道を進む。瑞々しいブナの中は気持ちがいい。やがて視界が開け、眼下にネズモチ平に留まる我がバスも確認できた。


桜曽根コース入口 浅草の鐘を衝き鳴らし安全登山を誓う


瑞々しいブナ林の尾根を行く

尾根道は再び樹林の中へ。足元はゴロ岩に変わり、暑さも増して少々キツイ登りだ。新緑と野鳥の囀りに勇気づけられ、開けた小ピークに飛び出た。
前方にこんもりと嘉平与ボッチのピーク。その先に前岳、右手に福島県側の山並が続く。左手に眼を転ずれば破間(あぶるま)川源流の谷を挟んで守門岳が佇んでいる。素晴らしい眺望に接し、ひと息入れる。


視界が開けた小ピークから望む 嘉兵与ボッチ(手前のピーク)


北西側に守門岳 右奥には粟がヶ岳

いったん下って登り返し嘉兵与ボッチに。三角点があり標高は1484.7m。こちらも眺望は素晴らしく只見側に続く尾根越しに会津の山々が広がる。特徴的な双耳峰の燧ケ岳を同定できた。


嘉平与ボッチ(1484.7m) 前岳、浅草岳が近い


嘉平与ボッチを越える

嘉兵与ボッチを後に下ると木道が続く。鞍部に差し掛かる付近から待望のヒメサユリが現れる。低灌木と草原の広大な空間の中、前岳に向って木道を登って行く。青空に映える山岳風景、ところどころに咲くヒメサユリに皆さん大感激。写真撮影に夢中になった。


木道を岳に向う木道 御花畑はヒメサユリが咲く


花を愛でながら登る

前岳の肩でブナゾネコースを併せ、その先で道は残雪(雪渓)に埋まる。山側を慎重に上巻き。この頃から青空は雲に覆われ始めた。全員が無事に雪渓を渡るのを確認して先を急ぐ。
前岳と浅草岳の鞍部は湿原がありワタスゲ、ミツガシワ、イワカガミ、アカモノ、ニッコウキスゲなどがちらほら咲くが観賞する暇はなく、最後のひと登りで浅草岳山頂に到着。


雪渓は高巻して横断


雪渓を通過 浅草岳まであと少し


一等三角点がある浅草岳山頂

山頂から眼下に田子倉湖を望めたが灰色の雲が大展望の風景を閉ざし始めていた。雨が心配となり、一等三角点標石の前で急いで集合写真を撮って山頂を後にした。
下山も往路で少し安心。雨に降られることなく、嘉平与ボッチに戻る。樹林帯の尾根道をより慎重に下り、「浅草の鐘」に。無事下山の鐘を衝く。ここでも集合写真を撮ってからバスが待つネズモチ平に戻り登山を終えた。


往路を下る 再びヒメサユリの花畑を通過


「浅草の鐘」を衝いて無事下山の報告

登山としては遅い時間のスタートだったが、幸い登頂まで好天に恵まれて新潟・福島県境の山岳風景を目にし、可憐に咲くヒメサユリに出合うことが叶えて素晴らしい山行だった。
宿泊先の民宿で温泉送迎入浴、宿の夕食は品揃え豊富、地酒も旨く、楽しい一時をみんなで過ごした。

【歩いたコース】 
ネズモチ平P … 桜ゾネ広場(登山口) … 嘉平与ボッチ … 前岳(ブナゾネコース分岐)… 雪渓 … 浅草岳 … 往路を戻る…ネズモチ平

  ------ 行程 6時間10分(内、休憩約 90 分)   同行者20名



魚沼市内で前泊し翌8日に登る計画だったが天気予報の関係から一日目に登ることを直前に計画変更したのが大正解となった。
翌8日は朝から雨。地元の酒蔵見学と試飲、西福寺拝観、道の駅立寄りで時間を過して帰途に就いた。


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2024/6月

御前山 1405.0m 奥多摩


2024年6月16日(日)
天候:曇り後晴れ

昨夜からの雨が上がり、これから晴れの予報。奥多摩駅からのバスを奥多摩湖で下車。雨上がりの奥多摩湖は幻想的な景色だ。
湖畔の広場で軽く準備体操をして出発。登りは大ブナ尾根コース。岩場あり、急登ありのちょっとキツイルートだ。


出発前のストレッチ


登山口はダムを対岸に渡る

ダムの堰堤を右岸に渡った先が登山口。石段を登って行く。ここからサス沢山までの登りがコース中ので一番きついところだ。一段一段ゆっくりゆっくり、今日のコンディションを確かめるように登って、まずは園地状の頂上広場という場所に。タートした湖畔や堰堤が良く見える。なかなかの眺望だ。


大ブナ尾根コース最初のビューポイント


 頂上広場から望むダムサイト

山頂広場を過ぎ、キツイ登りが始る。露岩や木の根っ子を足場に、慎重に登って行く。可成りの斜度だ。終わったと思いきや、すぐに樹林帯の中の急登。小刻みにターンを繰り返して標高を上げて行く。時折、ほほを撫でる涼しい風に癒される。一息ついて、さらに登ってサス沢山(940m)に着く。設置されている展望テラスから眼下に広がる奥多摩湖が一望する。


サス山展望テラスから望む 奥多摩湖上流方面


奥多摩湖と対岸の倉戸山などの山並

一息入れてから、再び広葉樹の林の中をゆっくりと登る。木々の緑が美しい。実に清々しく空気が美味く感じる。回りでエゾハルゼミが大合唱だ。やがて岩場歩きになりキツイ登りに。大きな岩を過ぎ露岩広場に。再び急斜面の登りはロープを掴んで登り切り惣岳山(1348m)に到着。眺望がきかないがベンチがあり休憩。


気持の良い樹林帯歩き 露岩広場に向かう


惣岳山 休憩必至 々のベンチはありがたい

御前山まで600m。整備された道を気持良く下り、荒れた急坂を登り切り御前山に到着。登山者は少ない。僅かに開けた北西方面を眺めながらランチタイム。残念ながら眺望はなし。


御前山直前 少しガスってきた


御前山山頂でランチタイム

下山始めと共に天気が急変。ガスが立ち込めて周囲が暗くなり、一雨来そうな雰囲気に。山頂直下の避難小屋を経て広葉樹林の中の急坂を下り湧水の広場に。湧水の水だまりは小さなオタマジャクシがいっぱいだ。ここからは体験の森の中を下る。途中、動物の足跡を発見。イノシシか?熊ではないようだ。周りをキョロキョロしながら歩いて行く。踏み跡が薄い道に迷い混んだが、そのまま歩いて巨樹の前に出た。これが「御前山のカツラ」で有名?なカツラの巨木だ。思わず上を見上げるて納得する。


山頂を後に下山開始


湧水の広場へ 湧水はどこ?


カツラの巨木 なるほど!

舗装道路に出て程なくしてトチノキ広場に到着。奥には小さく滝が流れ落ちている。最後の休憩の後、栃寄森の家をパスして一気に境橋バス停へ下りゴール。
バスで奥多摩駅に。電車待ちの時間がたっぷり。ゆっくりキンキンに冷えた美味しいビールを飲んで疲れを癒した。

心配した雨にも降られることもなく、少人数でかなりリラックスした感じで山行を楽しんだ。岩場は少々きついところもあったが、雨に濡れた緑の樹林を気持良く歩くことが出来た。

【歩いたコース】 
奥多摩湖バス停 … サス沢山 … 惣岳山 … 御前山… トチノキ広場 … 栃寄森の家 … 境橋バス停

  ------ 行程 6時間10分(内、休憩約 85 分)   同行者8名


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2024/5月

富士山 二ツ塚(双子山) 下塚1804m  上塚1929m 富士山


2024年5月11日(土)
天候:快晴

快晴の空の下、貸切バスで総勢24名、御殿場口新五合目に9時過ぎに到着。富士山頂は、寄り近くクッキリ望め、最高のコンデション。登山口でのびやかにストレッチの後、9時15分スタート。


出発前のストレッチ

歩くコースは大石茶屋〜下塚〜上塚〜四辻〜幕岩〜新五合目の周回コース。
五合目(標高約1450m)は森林限界付近だ。カラマツの低木が目立ち新緑が眩しい。歩く道は、いきなり砂礫(スコリア)に踏み跡を追い大石茶屋へ。前方に富士山頂、左手に地肌の宝永山、歩くにつれて二ツ塚(別称:双子山)の上塚、下塚も現れる。


スタート直後 前方に富士山頂部と宝永山(左の山)を望む


左から二ツ塚下塚、上塚、宝永山、富士山頂部

大石茶屋から二ツ塚ハイキングルートへ。遥か前方に、目指す二ツ塚を望み砂漠のような大空間を行く。足が潜って歩き難い。踏み跡をたどるのが得策と実感する。


道は全てスコリア(砂礫)を踏んで雄大な空間の中を行く

下塚分岐は上塚と下塚の鞍部となる所だ。ひと息の後、一気に下塚に。意外に広い頂。振り返ると上塚、宝永山、富士山頂が大きく迫る。目を転じれば山中湖と御正体山・丹沢山塊、箱根連山、近くに愛鷹山など大パノラマだ。


下塚分岐


広い下塚の頂 富士山山頂と宝永山が迫る


ハートマークの先、上塚・宝永山・不意山頂と並ぶ


山中湖方面

次に上塚へ向う。上塚は一般ルートからは外れるので道標はない。下塚頂きから西側に道下る。正面に大きく上塚を望みいったん暗部に。ここから上塚へ標高差150mの直登だ。砂礫(スコリア)層の踏み跡をたどって奮闘、30分弱で全員登り切る。


上塚へのトレース               砂礫の傾斜懸命に登る


もうすぐ上塚に登り切る

正面に富士山と宝永山が双子のように並ぶ。ここでしか見られない絶景に圧倒される。振り返ると眼下に下塚、奥は御殿場市街と箱根に愛鷹連山、高度感もあって素晴らしい眺めだ。上塚に登って良かったと実感する。


上塚 上部は宝永山と富士山頂


愛鷹山を望む

富士山から吹き下りる風を南斜面に避け、絶景を望みながらの昼食タイム。
下りは楽な砂走り。15分ほどで鞍部に下り着く。


上塚を下る 下に見えるのは下塚

上塚を下山し、二ツ塚正規ルートに戻り西進、上塚の山陰で見えなくなっていた富士山が見えだすと四辻(二合)となり、ここを左に幕岩を目指す。標高を徐々に下げ道は森林帯に入って行く。富士山とは暫らくのお別れだ。


四辻を過ぎた付近 背後は上塚のピーク


しばらく展望はお預け、樹林の道に入る

溶岩が流れ落ちた幕岩上を左に見てから、樹林の中の小高い丘を越えて広い谷へと下り立つ。幕岩の前だ。荒々しい崖下の空間、吹き抜ける風が心地よい。
ここからは樹林コースを下るのみだ。
溶岩床の沢筋を下ると歩道は左の樹林帯の中へ。日差しを受けて輝く新緑、野鳥が囀り、オオカメノキやミツバツツジの花も散見、歩く道端には可憐なスミレの群生を見る。


幕岩前で一息         溶岩の上を歩き樹林帯へ

小一時間で樹林帯を抜け再び砂礫地に出る。再び仰ぐ富士山頂部、まだはっきりとした姿を見せてくれていた。


再び砂礫の道に出て登山口に

バスが待つ新五合目駐車場に下りて無事山行を終える。
好天に恵まれ、素晴らしい富士山腹の景観をたっぷり味わった山行でした。

【歩いたコース】 
新五合目登山口 … 大石茶屋 … 下塚 … 上塚(往復)… 四辻 … 幕岩上 … 幕岩…新五合目P

  ------ 行程 4時間 30分(内、休憩約 80 分)   同行者24名


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2024/4月

都留アルプス 最高地点713m 道志山塊


2024年4月7日(日)
天候:晴れ

富士急行線東桂駅に集合。総勢18名で9時35分にスタート。R139号を渡り、桂川に流れ込む鹿留川の名所、おなん渕に。小滝の回りにゴミが浮くのはいただけないがサクラも満開で良い景観だ。すぐ上流の橋を渡り民家の脇から都留アルプスのコースに入る。樹林の坂を僅かに登ると神社の前に。最初のピーク古城山だ。昔、烽火台である城があったと言われている。


おなん淵


住吉神社がある古城山

神社の裏側から急な傾斜を下りきり、上り返して鉄塔に。さらに杉林の山中をアップダウン。明るい落葉樹林が現れホッとする。芽吹き始めた木々が美しい。


アップダウンの連続で歩く


芽吹き始めた樹林の中をを行く

田原の滝方面の分岐を過ぎ、山裾を行くと右側の崖上にミツマタの群生地が現れる。鉄塔が建つ場所に上り、あたり一面黄色く染まり甘い香り漂うミツマタ畑を観賞する。


ミツマタの群生地

ミツマタ群生地で昼食タイムの後、道は次第に小さな尾根に乗り、尾崎山への分岐を過ぎると都留アルプスの最高地点(標高713m)に到着。標識にはストレートに都留アルプス山と記してある。山頂の雰囲気はあまり感じない。雑木林を通して望む山は道志山塊最高峰の御正体山だろうか?


都留アルプス最高地点

最高峰からは松林の急な斜面を下り切るとサクラも咲くなだらかな尾根道に。視界が開けると千本桜植栽地だ。苗木が白い布で覆われている。数年後がお楽しみというところか。下に都留の市街地が広がり、背後の山並は、三ッ峠山、本社ヶ丸、鶴ヶ鳥屋山、高川山と続き、その奥には、滝子山、雁ヶ腹摺山なども望む。


最高地点からの下りは松林


なだらかな尾根はサクラを愛でながら


千本桜植栽地から都留の街並みを望む 右のピークは高川山

「友愛の森」という施設を抜け、天神山のピークを過ぎて下ると四つ辻の鍛冶屋坂分岐に降り立つ。コース中のポイントの一つ水道橋「ピーヤ」が目に入る。大正9年に造られた建造物でレトロな風格がする。今も谷村発電所へ水を通している。ピーヤとは橋脚を意味するようだ。


水道橋ビーヤ

一息入れて崖の急坂を登り尾根筋に向う。左手奥にもう一つのピーヤを見て坂道を上ってた先に送水管沿のサクラ並木が今や満開、前方の芽吹きの山肌と絶妙なコントラストに皆さん足を止め、しばし写真撮影タイムに。


サクラの枝越に鶴ヶ鳥屋山を望む

さらに登り詰め尾根上のパノラマ展望台に到着。富士急・国道139号沿いの街並み、杓子山、倉見山、三ッ峠山を一望する。富士山は雲の中だったが、立て看板のイラストによると頭の僅かな部分しか見えない。


パノラマ展望台 富士山は倉見山で隠れる位置になる

ここから再び尾根歩きとなり、長安寺山、白水山とたどり、最後のピーク蟻山(烽火台跡)に。電波中継施設が建つ蟻山山頂、狭いが展望はなかなか良い。北側に南大菩薩連山の峰々も望める。
後は発電所に下るのみ。途中、富士山展望台の道標を見る。路をそれ立寄ると、正に此処は富士山を大きく望める場所だ。


蟻山からの下りで越える大岩

発電所導水管沿いに下る道も大きなサクラの木が多くあって目を見張る。青空をバックに咲き誇るサクラを眺めながら谷村発電所登山口に降り立った。


サクラ満開 花見をしながら下山


谷村発電所に無事下山

都留市駅近くの「より道の湯」で解散し山行を終えた。

心配された天気も奇跡的に快晴となり、今年度最初の山行を楽しむことができた。都留アルプスは低山ながら、かなりのアップダウンがあり、思いのほかハードであった。

【歩いたコース】 
東桂駅 … おなん淵 … 古城山 … ミツマタ群生地… 都留アルプス峰  … 天神山 … 水道橋ピーア…パノラマ展望台…長安寺山…白木山…蟻山…富士山展望台…谷村発電所…都留市駅

------ 行程 5 時間 25分(内、休憩約 95 分)   同行者18名




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