日曜登高会活動記録


日曜登高会
TOPICS



御坂黒岳
2024/3


黒岳は一等三角点の山



気になる三角の山は
釈迦ヶ岳



ゆっくりと

美ヶ原高原
2023/2


牛さんがお出迎え
「道はここだよ〜 モウ〜」



美の塔
幻想的な一瞬


塩くれ場の岩
ところどころ穴が空いている
カルシュウムを求めて
牛が舐めてできた穴とか


大 山
2024/1


今年は辰年ですね
大いに飛躍できたら幸いです




金時山
2023/12


金時山三角点
金太郎茶屋の前にある


ノイバラの果実


咲残りのリンドウ


草紅葉



大菩薩嶺
2023/11


マユミの木 大菩薩峠で


マユミ(真弓) ニシキギ科
葉を落とし朱色がかった果実が残る。熟すと中から種が現れる。
果実は食べられない。



裏磐梯・磐梯山
2023/10



ノコンギク(野紺菊)
キク科



アケビ(木通) 実
アケビ科



ヒロハツリバナ(広葉吊花) 実
ニシキギ科



シラタマノキ(白玉の木)
ツツジ科



オヤマリンドウ(尾山竜胆)
リンドウ科






甲州高尾山
2023/09



アキノキリンソウ
(秋の麒麟草)  キク科



シモバシラ(霜柱)
シソ科



オオカメノキ(大亀の木)
別名 ムシカリ
 ガマズミ科



シロオニタケ(白鬼茸)
テングタケ科

2023(令和5)年度の活動

2024/3月

御坂黒岳 1792.7m  御坂山塊


2024年3月17日(日)
天候:快 晴

暖かい登山日和になった。我が一行を乗せたバスは河口ICを出て一路、登山口とした芦川町(笛吹市)へ向う。富士は大きな笠雲を被るが天気は上々だ。御坂山脈のスカイラインに黒岳を望み、河口湖大橋を渡り、大石から若彦トンネルを北側に抜けて芦川町に。農産物直売場に立ち寄ってから、すすらん群生地の駐車場に。


河口湖大橋から望む黒岳(中央のピーク)


大石付近から望む

駐車場で入念に準備体操の後、スタート。しばらく林道を行くが、いきなりのアイスバーンで慎重に歩を進める。黒岳の登山口(標識は見当たらない)となり、山道に分け入り冬枯れの樹林の中を登って行く。


アイスバーンの林道を慎重に歩く


山道に入り登りが始まる

15分ほどで尾根に乗ると、しっかり残雪が積もっている。北側斜面はまだ雪が深い。急坂に差し掛かる前に滑り止めの着装となった。


チェーンスパイクや軽アイゼンを装着

愈々、雪山歩きの開始だ。トレースを辿りながら登って行く。登るに連れて雪がどんどん深くなって行く。視線を上げると、冬枯れの樹林帯の中に、木漏れ日が雪面に美しい光景を表現している。急傾斜の登りをクリアーし、ホッとひと息つく。樹林の枝越に周囲の山々を望む。呼吸を整え緩くなった稜線をたどり黒岳山頂に。
雪から頭を出す一等三角点標柱にタッチ、やったー!


急傾斜をクリアーして一息入れる


黒岳山頂の三角点にタッチ


展望はないが明るい山頂 一等三角点頭を出す

黒岳山頂から南側へ3分、樹林を抜け出て展望台に。正面に富士山、眼下には河口湖、西に続く御坂の山々を見渡し正に絶景というところだ。


山頂南の展望台 富士山と河口湖を眺望


西に続く御坂山塊を望む

山頂に戻り、ここからは樹林帯の中、新道峠を目指しての尾根道歩きだ。まずは、すずらん峠までの下り。明るい樹林帯は、気温が上がり積もった雪が軟弱になっている。急坂では特に注意しながら下って行く。


黒岳から尾根を西へたどる


急傾斜の下り坂をスズラン峠へ

すずらん峠を通過すると、軽い上りで破風山を越す。この辺りから、日当たりが良く積雪は減少、地面が露出している。左手方向の眺望が開け、富士山が大きく見える。傾斜が緩やかになると先方にウッドデッキが見えファーストテラスに到着した。
評判通りの絶景が待っていた。絶景を楽しみながらランチタイム。みんなにこやかで良い顔をしている。ゆっくりとランチタイムを過ごして記念写真を撮ってから下山することに。


新道峠のフジヤマツインテラス (ファーストテラス)

新道峠への下り階段は雪の急坂だ。慎重に下って水ヶ林道終点に。ここから、びっしりと雪の積もった林道歩き。そろそろ飽きがきた頃、すずらん群生地入口に到着。林道と別れ急斜面を下り、可憐な花のシーズンを想像しながら、すずらん畑を横断してバスが待つ駐車場に到着、無地に山歩きを終える。


すずらん群生地経由で下山


今回の山行は、好天に恵まれて気持ち良く、適度な雪山歩きができた。ツインテラスでの絶景を楽しみながらのランチ、農産物直売所での買い物等、みなさんそれなりに満足できたと思う。帰りのバスでの楽しそうな笑顔や賑やかな会話が、何よりもそれを物語っている。


【歩いたコース】 
すずらん駐車場 …黒岳登山口… 黒岳 … すずらん峠  … 破風山… フジヤマツインテラス(新道峠)…(水ヶ沢林道)…すずらん群生地…出発点。
------ 行程 4時間 55 分(内、休憩約 60分)   同行者20名




2024/2月

美ヶ原高原 (王ヶ頭2034.4m)  美ヶ原


2024年2月4日・5日(日/月)
天候:4日/曇り晴れ間 5日/雪

一日目(4日) 天候:曇り時々晴れ間
雪空の下、下諏訪駅に定刻到着、15名全員が集合。山本小屋の迎えのバスに乗り込み一路、美ヶ原高原へと向う。山間部は雪道、チエン付のクルマに乗り換え登って行く。
山上部に来ると青空が一気に広がって、期待を胸にし山本小屋に到着した。
チェックインし昼食を済ませ13:30からスノートレッキングの山上散策に。


パウダースノーの道を行く

青空はしばらく持ちそうで、目指すは牛伏山(1990m)。美ヶ原高原の全容とア北ルプスの展望を期待して足が早まる。


前方の丘が牛伏山


ここが入口と牛が教えてくれる

牛の像を見て坂を登ると一気に展望が広がる。浮き上がるように見える王ヶ頭、一瞬フランスのサン・マロ湾に浮ぶモン・サン・ミッシェルを想像した人も。
その右奥に待望の北ルプスの銀嶺が午後の光に負けじと並ぶ。


浮び上がるアンテナ林立の王ヶ頭



北アルプス 望遠モードで

眺望を楽しみ、写真も撮りながら僅かの15分ほどで牛伏山に到着。遮るものがない美ヶ原の大展望地だ。広大な山上高原、北アルプスは穂高・槍から白馬まで、右に頚城山塊、根子岳・白根山、さらに浅間連山と続く。浅間山がひときわ凛々しい。
東南方向の八ヶ岳、南アルプス方面は雲のベールで望めず。


牛伏山は展望台


牛伏山で集合写真

牛伏山を後に次のポイント鹿伏山へ。約1km先に見える丘で、雪に覆われた牧場を突っ切って歩く冬ならではのコース。牧場雪原にトレースを付けて気持ち良く歩いていると、突然に霧が漂いだし瞬く間に鹿伏山の丘は霧中に消える。
完全にホワイトアウトとなり鹿伏はやめて美しの塔方向へ。鐘の音が聞こえ、やがて、ぼんやりと美しの塔の姿を見る。


颯爽と牧場雪原を行く


突然に霧が湧き回りの風景を閉ざす


一瞬の霧の晴れ間 幻想的な風景が現れる

高原のシンボル「美しの塔」が鳴り響いて霧鐘塔の役目を果たしてくれ、微笑ましさを感じる。鳴らすのは、そこに居合わせて人たちだ。我が一行も鐘突紐を引き体験。


美しの塔に到着


一瞬の晴れ間

休憩中に一瞬の晴れ間が一回のみ。天候は下り坂となり、ますます濃くなった霧の中、今宵の宿山本小屋へ戻る(15時30分)。


二日目(5日) 天候:曇り/小雪→雪
山岳ガイド(2名)と共に王ヶ頭・王ヶ鼻方面にスノートレッキング。
山本小屋前を8:20に出発。雪空の下、まずは美しの塔へ。霧はなく、王ヶ頭まではなんとか見渡せる。


山本小屋前で準備体操


元気で行こうと、出発 美しの塔へ向う

10分ほどで美しの塔に。服装の点検後、美しの塔の歴史やエピソードなどガイドさんの説明を聴く。馴染みの場所でも始めて知ることが沢山あって興味を引く。
続いて塩くれ場に。ここも休憩ポイントだが冬季はベンチも雪に埋まる。傍らにある変哲もない大きな岩の表面の穴は牛が舐めて空いたという。ほぉ〜。面白い話だ。


ガイドの説明に耳を傾ける でも寒〜い


「牛さんが舐めて空いたあなですよ〜」 ガイドさんの説明

塩くれ場で一息の後、王ヶ頭に向う。雪が降り出して天候は変わりつつあり、山頂部のTV中継アンテナが視界に沈む。左側の牧場側から強い風が吹き付け思わず身震い。冬の強風の通り道だそうだ。

風の通り道付近から望む王ヶ頭

吹く風に煽られて上り坂を一気に上登ると広々とした山頂の一角に。ボンヤリと林立したアンテナが現れ左は王ヶ頭ホテルの建物も視界に入る。


坂の上に立つ美ケ原の標識


雪空に沈む王ヶ頭ホテルと中継アンテナ

王ヶ頭の山頂はホテルの裏(西)側だ。祠の先、雪面に三角点を見つけタッチ。立派な石の山頂標識前で記念写真を撮る。
晴れていれば絶景を望むところだが視界はゼロ。まあ、雪の中で山頂に立ったのもそれなりの価値はあろう。
なおも降りしきる雪をついて600m先の王ヶ鼻を往復、ここでも天空をバックに写真撮影。

王ヶ頭(2034m) 手前が三角点標柱


王ヶ頭で


王ヶ鼻で


王ヶ頭から来た道を山本小屋に戻り12時25分、トレッキングを無事終了。
雪の中お疲れさまでした。

二日間にわたる美ヶ原。晴れ間に絶景を眺めたら、雪原でのホワイトアウト、冷たい雪と風の中のトレッキングと、冬ならではの体験を皆さんと楽しくできました。

【歩いたコース】 
一日目 山本小屋 … 牛伏山 …  (鹿伏山 う回)  …美しの塔 … 山本小屋  約2時間 休含
二日目 山本小屋 …美しの塔… 塩くれ場… 王ヶ頭… 王ヶ鼻… 往路を戻る    約3時間50分 休含


降雪が強くなり、帰りの送迎バスは定刻より早く出発。雪道を無事走り切り下諏訪駅に到着し予定一本前の「特急あずさ」に乗れたが大雪の影響で大幅に遅延、とうとう列車内泊となり翌日に午後に帰り着く。
これも、思い出の一つとなりました。




大 山 1252m  東丹沢


2024年1月14日(日)
天候:快 晴

昨夜の荒れた天候が一変、強い冬型の気圧配置となり朝から雲一つない快晴に。
参加者それぞれ小田急線で伊勢原駅に集まる。駅から望む大山には昨夜半の降雪が僅かに認められる。バス、ケーブルカーと乗り継ぎ阿夫利神社下社の拝殿前に。階段上からは湘南の海に浮かぶ江の島、三浦半島とその奥に房総半島が見えていた。まずは山の安全を祈願し参拝する。


茅の輪もある阿夫利神社下社

拝殿左手奥の登山口を2班に分けてスタート。山頂の阿夫利神社本社までの標高差は約550m。昔からの参道だ。入口から急な石段を登りきると豊かな樹林の山腹を山頂まで登りオンリーでたどることに。


登山道入り口と急な石段

多くの人に混ざって登る。道に僅かだが積雪があり慎重に足を運ぶ。早くも下ってくる人は軽アイゼンを付けている。夫婦杉でひと息入れ自主判断で滑り止め装着。
傾斜が増した道を、牡丹岩、天狗の鼻突き岩と過ぎて蓑毛分岐に到着。


傾斜を増す登山道 歴史のある参道だ


足元に見られる丸い岩 牡丹岩を通過

小高い丘の樹林間からは待望の富士山が望めたが、大山での富士山眺望の絶好ポイントはこの先、富士見台だ。さらに登ること約5分、目の前に広い裾野を引く富士の絶景がクリアーな空の元に広がっていた。登山者のほとんどがここで足を止め夢中で写真撮影だ。


絶景ポイント 富士見台

富士見台を後に、あと一息の登り、10分ほどヤビツ峠からの合流点に。尾根道に残る雪、青空と陽光で強いコントラスト光景が眩しい。山頂へあと300m、峠からの登山者も混ざって雪を踏み階段の道を進む。鳥居をくぐると本社を祀る山頂に到達。


前方の鳥居をくぐると間もなく山頂


大山山頂

多くの人で賑わう山頂。空いたスペースを見つけて手早く昼食休憩をとり、山頂北側の展望地へ。富士山と丹沢の全景が見渡せるポイントだ。登頂記念写真を撮り、パノラマの絶景を堪能してから山頂を後にした。


山頂北側の展望地


富士山ズームアップ

下山は東に尾根を下る。日当たりの道で山頂直下の雪は融けだしていた。傾斜は急だが整備された道は水はけもよく歩きやすい。不動尻分岐を過ぎると樹林の中をどんどん下る。傾斜が緩むと見晴台(標高770m)に到着。吹き付ける風に冷たさを感じ、見上げる大山山頂に別れを告げて下社へ下る。茶店前で解散。


日当たりの尾根道を下る


見晴台 お山山頂を仰ぐ

解散後こま参道でフリーに土産店などを物色。豆腐料理、お酒・ビールを楽しんでから伊勢原行のバス停に向った。

快晴に恵まれた初詣山行。素晴らしいスタートが切れた山行でした。


【歩いたコース】 
阿夫利神社下社 …富士見台 … 大山山頂 … 見晴台  … 下社
------ 行程 4時間 35 分(内、休憩約 100分)   同行者23名




金時山 1212.4m  箱 根


2023年12月10日(日)
天候:快 晴

年内最後の会山行。R138号の乙女峠登山口から金時山に登った。
新宿バスタ7:05発の箱根高速バスは順調に走り、ほぼ予定の時間に乙女峠バス停に到着。雲一つない快晴の空に富士山が堂々と,映えていた。冠雪はこの時期としては少ないようだ。


乙女峠登山口(R138沿)からの眺望  時刻09:17撮影

国道138乙女トンネル御殿場側入口左側が登山口。小広い場所でストレッチをして出発。樹林の中の登りにかかり樹林中、30分ほどで乙女峠に。さっそく富士を正面に望む展望台に立ち秀麗を拝む。撮影スポットも個々が唯一だ。
反対の箱根側は休憩ベンチから、箱根火山、中央火口丘の神山や立ち上る大涌谷の噴気を望む。


乙女峠(標高1005m) お立ち台で富士山を拝む


乙女峠南側は神山を中心とした箱根火山の中央火口丘

乙女峠で一憩後、金時山へ向う。箱根外輪山の尾根道だ。一気に登ること15分で長尾山。山頂とは思えない広い場所だ。樹木や笹で見晴はないが日向の広場、長めの休憩となった。もっともこの日は風もなく気温は高め、12月とは思えぬ陽気だった。
長尾山を過ぎた先で前方に金時山を望む。山頂の二軒の小屋も見え、多くの人がいる様子もうかがえる。あそこまで、まだ前に山がある・・・。
急坂に差し掛かり、少し長めに下って道は登り返していく。落葉した樹林の間から景色が眺められるのはこの時期だけだ。



長尾山を過ぎて急斜面を慎重に降りる


落葉した樹間を通して望む


仙石原の先に大涌谷の噴気があがる

再び登りにかかる。岩交じりの急峻な斜面が続き道も狭い。もう下山してくる人たちとすれ違いに道を譲りながら慎重に登る。前方が開けると金時山直下の岩場に飛び出し山頂に導かれる。


金時山の登りにかかる


山頂直下 展望が開ける

山頂到着11:30。すごい人だ。富士山もクッキリ。右裾の先に白く輝く峰は北岳だろうか。八ヶ岳も、その右に見える。富士の左に目を移すと愛鷹連山、箱根外輪山の丸岳・三国山、芦ノ湖の先には伊豆の山並みまで見渡す。近くは大涌谷を抱く神山、眼下に仙石原が広がる大パノラマを目にする。


大賑わいの山頂


仙石原・芦ノ湖方面

混み合う山頂、定番の金時山カンバン(天下の秀峰金時山)前で記念写真を撮り、何とかスペースを見つけて昼食タイム。絶景をゆっくり楽しむ。


何とか見つけたスペースで昼食タイム

下山は東側、明神ケ岳方向へ。岩がちで急な尾根道を最初の分岐まで下り、仙石方面に道をとる。なおも急坂が続くがやがて「金時宿り石」に下り立つ。
ひと息入れてから公時神社まで下り山行を終えた。13時35分、社殿前で解散。


金時宿り石で一息入れる


公時神社に無事下山

久しぶりに好天に恵まれた。時間的な余裕もあってゆっくり初冬の山を楽しむことができたを楽しめた


【歩いたコース】 
R138乙女峠登山口 …乙女峠 … 長尾山 … 金時山  … 公時神社分岐(下降点 )… 公時神社
神社前で解散 帰路は各自で自由に。
------ 行程 4時間 10 分(内、休憩約 90分)   同行者16名




大菩薩嶺 2056.9m  大菩薩山系


2023年11月12日(日)
天候:曇り 後、晴れ間

日帰りバス山行。唐松尾根〜大菩薩嶺〜大菩薩峠のポピラーコースを歩いた。

天気は回復基調ながらまだ曇り空のもと、21名を乗せた我がバスは勝沼ICを出ると甲斐大和から日川渓谷に沿って走り8時40分に登山口の上日川峠に到着.した。
紅葉はすでに終り落葉樹は葉を落としている。小高い丘上でストレッチの後、出発。


上日川峠


ストレッチで身体を解す


スタート! 山道を行こう

唐松尾根の入口、福ちゃん荘までは車道ではなく、山道をたどる。樹林の中の緩やかな道だ。落葉の道すじに林床のクマザサの緑がづうっと続く。
25分程で福ちゃん荘に。休憩広場で一息入れる。すっかり葉を落としたマユミの木が朱色の実をたくさん付けている。


福ちゃん荘までは緩やかな道だ



福ちゃん荘前 朱色の実を付けたマユミの木に皆さん注目

福ちゃん荘を後に唐松尾根へ。カラマツ林の緩やかな傾斜を過ぎると本格的な登りに。針葉樹林を抜け視界が開けてくる。ガレ気味の急傾斜を一気に登った先で雷岩の前に。大菩薩嶺へ続く主稜線上だ。


唐松尾根の登り 最初は緩いが・・・


(左) 視界が開けると次第に急坂に    (右) あと少しの登りだ 頑張って!



唐松尾根を登り切る 富士山と大菩薩湖が望める

稜線で視界が一気に開け、曇り空ながら富士山を望む。山頂部は雲に覆われているが堂々とした風格だ。吹く風が冷たく、ゆっくりできず樹林に退避しそのまま大菩薩嶺山頂へ。6分ほどで到着。


雷岩がある稜線上 冷たい風が吹き付ける


大菩薩嶺山頂

山頂での展望はないが、日本百名山の一峰、多くの人が休憩している。
我が一行は山頂標識の前で集合写真を撮って雷岩へ引き返す。
再び冷たい風の稜線。休むこともなく大菩薩峠を目指す。ところどころ岩場やガレ場もある尾根歩きは雄大な景色は脇目で歩く。


大菩薩峠を目指して尾根歩き 前方のピークは妙見ノ頭

途中のピーク、妙見ノ頭(2030m)に立寄る。北側には雲取山から奥秩父にかけての山々を見渡す好展望地だ。
ガレ場の急斜面を下って避難小屋建つ鞍部、賽ノ河原に下り立つ。風が避けられる場所なので昼食タイムをとる。ここは旧大菩薩峠とのこと。峠越えの道は無い。


妙見ノ頭から望む奥秩父の山々


賽ノ河原かから大菩薩嶺を望む

休憩後、石ゴロの斜面を登り親不知の頭を越して大菩薩峠に。お馴染みの大菩薩峠の大きな標識が立ち、介山荘がかまえている。
振り返ると大菩薩嶺から歩いてきた稜線を一望、南アルプスも雲間に霞む。
少し長めの休憩となり各々スマホ写真を撮り合う。


お馴染みの標識と風景

当初計画は、この先、熊沢山から石丸峠を経て下山の予定だったが、時間が押していて急遽、ここ大菩薩峠から下山することに。
介山荘の横から整備の良い道を下る。途中、福ちゃん荘でひと息入れて出発点の上日川峠に下り立ちゴールとなった。

天気が今一で、大展望ではなかったが、富士山を望め、大菩薩独特の主稜線歩きは結構楽しむことができた。

【歩いたコース】 
上日川峠 … 唐松尾根 … 大菩薩嶺 … 妙見ノ頭  … 賽ノ河原 … 大菩薩峠 … 上日川峠
------ 行程 4時間 45 分(内、休憩約 60分)   同行者21名




磐梯山 1816.2m 磐梯吾妻


2023年10月15日(日) ・16日(月)
天候:15日 雨/16日 曇り

1泊2日のバス山行。裏磐梯に前泊し、翌日に磐梯山に登った。


1日目(15日)
早朝から生憎の雨。バスで一路、裏磐梯へ。裏磐梯サイトステーション「森の駅」にバスをとめる。館内で昼食の後、湖沼巡りのショートハイキングをすることに。付近はクマ出没地域だ。数人でクマ鈴を付けて出発。


サイトステーションを後に出発

 
小槌をたたいてクマさんにご挨拶


監視カメラにワナもある

まずは蓮華沼を左に見て、色付き始めた中瀬沼探勝路を行く。森の中を数分歩くと簡素なあずまやが建つ展望台に。森の中に入り組んだ入江、薄く秋色に染まる木々、箱庭のような素晴らしい中瀬沼の景色に感動する。


蓮華沼


染まり始めた森を行く


展望台から中瀬沼眺める

続いて蓮華沼探勝路に向う。木に絡む紅葉のツタウルシ、ヤマブドウやアケビの実、道端に咲くノコンギク、姫沼・蓮華沼に広がり浮ぶジュンサイの葉などが目を楽しませてくれる。


静かな姫沼 水面に浮くジュンサイの葉


オー 綺麗 思わず見上げる 何かある?


蓮華沼東側の畔

蓮華沼の東を回ってサイトステーションに戻る。道路を隔てた曾原湖にも足を延ばし、約1.5時間の小ハイクを終えた。
バスで宿泊先に早めのチェックイン。明日の登山に備えた。


曾原湖


1日目(15日)  磐梯山登頂
明けて16日。雨は上がり青空もほころぶ。やっと天気は回復基調に。
宿の送迎バスで裏磐梯スキー場まで送ってもらう。これで歩程が約30分短縮でき、大いに助かる。スキーセンター下でストレッチ後、スタート。
広大なゲレンデを登る。曇り空ながら高度が上がると桧原湖方面が開けてくる。草原はすでに茶色に変色しているがシラタマノキ(実)、リンドウ、アキノキリンソウ、ウスユキソウなどが残り咲く。噴火口コース分岐を左に見て登った先で展望開けるリフト終点地に。


入念にストレッチ


ゲレンデの草原を登る


リフト終点付近 眼下に桧原湖を望む展望地

道は一転、樹林帯に。黄葉が主体に色付く森、小さな沼を過ぎると、銅沼(あかぬま)に飛び出す。標高1120mにある火口湖。荒々しい噴火壁と赤茶けた岩、正面にいまだ昇る白い噴気。時折漂う硫黄臭が火山であることを実感する。磐梯山頂は雲の中だったが絶景を堪能。


銅沼 今の時期、水は少なく赤茶けた土壌が広がる


目前に噴気を見る 時折、硫黄臭が漂う

中ノ湯跡方向に向かう。丸山の山腹から急登約20分、弘法清水へ通じる尾根上に。八方台から来る人や、すでに下山して来る人たちに出合いながら登って行く。展望が得られる崖上からガスの晴れ間に裏磐梯高原や爆裂火口が見え隠れする。


弘法清水への尾根道           尾根を右にトラバース 長い下り坂

道は尾根を外れ右にトラバース、長い下り坂となる。谷側に続く樹林は秋色に染まり見事な景観が続くが足元は岩がらみで注意を怠れない。慎重に脚を進める。
鞍部を過ぎ、登りも溶岩ゴロの道を淡々と歩き、やっと弘法清水(1630m)に到着。


弘法清水の標識を見て ヤレヤレ

冷たい風が吹き、雨もパラつきだしたので予定を変更、ここで昼食タイムをとることに。弘法小屋(売店)で暖かいナメコ汁やおでんなどを注文し約30分を過ごす。展望広場からはガスの切れ目に荒々しい爆裂火口壁の櫛ヶ岳を瞬時に望む。


ガスの晴れ間に荒々しい風景が現れる 櫛ヶ岳

磐梯山山頂へ、あと500m(標高差約186m)。最後の登りは岩がらみの急登だ。
30分のアルバイトを一気に山頂へ。晴れていれば大展望の頂も小雨が吹き付ける雲の中。登頂の達成感を山頂祠の前で味わい、記念写真を撮って早々に下山。


磐梯山山頂はガスの中


雨も降り出し下山となる

往路を、より慎重に下る。雨は止み、時折薄日が下方の山肌を射し、錦の紅葉に包まれた絶景が現れるも、目にする人は少なかったようだ。


瞬時に見えた秋景色

弘法清水を経て、なおも往路を銅沼・中ノ湯分岐までたどり中ノ湯跡に。付近の紅葉は美しく、最後の休憩をとってからバスが待つ八方台の駐車場へ下り立つ。


中ノ湯跡を行く

天気が不安定な中、7時間近くを要した山行を全員無事に終えることができて何よりだった。山頂で展望はなかったが、変化に富む裏磐梯ルートによる登頂は少なからず満足をえられた。
帰路、走るバスの座席で無事下山を祝って全員でカンパイ。


【歩いたコース】 
裏磐梯スキー場 … 銅沼 … 弘法清水 … 山頂  … 弘法清水 … 中ノ湯跡 … 八方台
------ 行程 6時間 45 分(内、休憩約 105 分)   同行者17名




甲州高尾山 1106m 南大菩薩


2023年9月24日(日)  
天候:晴れ

前日の雨模様とは打って変わって快晴。勝沼ぶどう郷駅に降り立ち、予約した 4 台のタクシーに分乗して、菱山深沢林道を奥の大滝不動尊まで 乗り入れる。
山門前で準備体操して出発。山門をくぐると長い石段が眼に飛び込む。 右手にはゴーゴーと音をたてる勇壮な前滝。石段を登り切ると本堂が現れ、そこで 今日の安全登山を祈願。右手から登山道に入るとすぐに、本堂の裏壁沿いに落差140m程の雄滝が現れる。


大滝不動尊の山門から登山開始


前滝を眺めながら本堂へ向う


右:本堂屋根越しに望む雄滝    左:登山道は赤い橋を渡る

杉林の中を緩やかに歩を進め、大滝林道に飛び出し、すぐ右手の展望台に。甲府盆地方向が開けて、南アルプス連山が一望だ。正面奥には八ヶ岳も同定する。


展望台に到着 ひと息いれる


南アルプスは甲斐駒ヶ岳から農鳥岳までを確認

大滝林道に戻り、富士見台へ向う。登山道に入り標高差100m程の急坂を登り切り棚横手山との分岐となる稜線に。一面背丈ほどのブッシュで先が見通せない尾根道を5分程のヤブ漕ぎで小高い富士見台に到着。


御坂山塊の上に富士山が頭をもたげる   富士見台

正面に富士山。御坂の山越に上半身を見せる。逆光でシルエット状だがホッとする眺めだ。解放感もあり、しばし眺める。
ここからの尾根歩きは再び深い藪の中へ。先頭は踏み跡を探しつつ進むことも。
藪に解放されると最高地点の東峰(1120m)だ。ここも素晴らしい眺望で御坂山塊、南アルプス、甲府盆地が広がる。コース中の最後の展望地、ひと息入れて絶景を味わう。


東峰に向けてヤブ漕ぎ 先を行く人を見失わないように歩く


眺望のピーク 東峰


東峰からのパノラマ

東峰から5分ほどで甲州高尾山に。樹林に囲まれた狭い山頂で昼食タイム。木立を吹き抜ける涼しい風が心地よい。


山頂で昼食休憩

出発するとすぐ三つ目のピーク剣 ヶ峰(宮宕山)の三等三角点(1,091.9m)を通過。ここから尾根道は一気に急降下が始まる。途中で林道を横切ると、また急降下の繰り返し。慎重に足を運ぶ。


林の中、急降下の連続

柏尾山の鞍部を越える送電線鉄塔で最後の小休止。ここで尾根を外れ、左 へ進路をとる。またまた急降下が始まり、今度は標高差 約250m下り、ようやく 甲州街道沿いの大善寺に到着。


鉄塔建つ柏尾山で最後の休憩 再びの急坂に備える


ゴールの下山口

長い急傾斜の下りを無事こなしてホッとする。あらためて地図を見ると、剣ヶ峰から標高差600m強を下ったことになる。
大善寺前で解散後、各々ブドウ園で「ピオーネ」や「シャインマスカット」を買い求めてから、フルーツライン(農道)を勝沼ぶどう卿駅に。ビールで乾杯の後、帰りの電車に乗り込んだ。


フルーツラインを勝沼ぶどう郷駅へ


【歩いたコース】 
大滝不動尊 … 展望台 … 富士見台 … 東峰  … 甲州高尾山 … 剣ヶ峰 … 送電線鉄塔 … 大善寺
------ 行程 4 時間 6 分(内、休憩約 70 分)   同行者13名




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