土曜山行会活動記録


土曜山行会

TOPICS



蝶ヶ岳

長塀尾根の花

ギンリョウソウ(銀竜草)



ゴゼンタチバナ(御前橘)



ハクサンイチゲ(白山一花)


ミヤマキンポウゲ
(深山金鳳花)



佐渡 金北山縦走路

たくさんの花に出合いました。
春の花はいっせいに咲きます。


シラネアオイ(白根葵)



ニリンソウ(二輪草)



ヒトリシズカ(一人静)



ニシキゴロモ(錦衣)
キランソウに似るが葉が違う


タムシバ(田虫葉)
コブシと似るが花の下に葉がない


須走五合目


綺麗なトイレ(有料)


富士山の形どったカレー




古賀志山

多くの春の花が咲いていた。



タチツボスミレ(立坪菫)



エイザンスミレ(叡山菫)



イカリソウ(碇草)



ヤマブキ(山吹)


蝶ヶ岳 2664.5m


2019年7月19日(金)〜21日(日)
天候:3日間共 曇りのち雨  

一日目(19日) 大正池→徳澤園
新島々を経て梓川沿いの坂道を登り、沢渡に着く頃よりポツポツ降り出した雨が大正池に着くころには本降りになる。対岸の霧に幻想的な表情を見せる大正池から自然探勝路をまずは田代池へと向かう。湿原場の池は梅雨時にも関わらず清冽で、池畔の緑が雨に美しかった。河童橋を渡り、対岸の自然探勝路を進む。穂高からの水が流れ込む岳沢湿原も水は清冽で、何本かの枯れ木が並び立つ奥に六百山が姿を見せる。徳澤園は大部屋も個室形式になっており、しかも一部屋は我々だけで、食事もおいしく、伝統ある氷壁の宿での一夜を快適に過ごすことができた。


雨に煙る大正池、ここより出発



梅雨時にもかかわらず清冽な姿を見せる田代池



岳沢からの水を集める岳沢湿原と六百山



緑の森と清冽な流れの探勝路行く



徳澤園での夕食、おいしい料理に舌鼓を打つ


二日目(20日) 徳澤園→蝶ヶ岳ヒュッテ
宿の人の見送りを受け、宿のすぐわきから始まる急坂へ取り付く。心配された天候も、昨夜激しく降ったせいか何とか持ちそうだ。長塀山までは樹林帯の長く続く急坂で、日があまり差さず、湿気も多い道沿いにはギンリョウソウが多い。やがてゴゼンタチバナも目立ち始める。長塀山で昼食後、樹間に潜む池を見て妖精の池に向かう。背後を森に囲まれた池は木々の緑を映して静まり、コバイケイソウにシナノキンバイ、ハクサンチドリなど、色とりどりの花々が周囲を取り囲んでいた。樹林帯を抜け、稜線が近づくと道際には残雪も現れ、左右にハイマツが縁取るなだらかな道を進むと前方にこの日の宿、蝶が岳ヒュッテが見え、その背後には常念岳が三角の頭を覗かせていた。ヒュッテに到着、休憩の後、三俣分岐までの花畑と瞑想の丘を往復した。
夕刻、隠れていた槍の頂部も頭を出すが一時激しく雨が降った。


徳澤園脇すぐからの急坂に取り付く



長塀山手前まで森の中の長い急坂が続く



森と花に囲まれた妖精の池



雪の残る道を稜線へと向かう



ハイマツの中の道を蝶ヶ岳最高点へ ヒュッテももうすぐだ



夕刻、安曇野には雲海がたなびき、奥には志賀高原や菅平の山々に浅間山が



頂部を隠していた槍、穂高の峰々が全容を現す



三日目(21日) 蝶ヶ岳ヒュッテ→上高地バスターミナル
翌朝も曇りで日の出は望めなかったが、山岳展望は昨日以上で、御嶽に乗鞍、北アルプスの山々は無論、北には雨飾に北信五岳の峰々そして、ひときわ大きな浅間山が、南部へと目を向けると南アルプスが甲斐駒から光まで、そして八ヶ岳の峰々に富士が青々としていた。槍・穂高をバックに集合写真を撮影後、(旧)蝶ヶ岳山頂へ。そのあと長槍へは希望者だけ空身で向かう。分岐へと戻り横尾を目指して急坂を下る。全員無事横尾に下山し、徳澤園でコーヒータイム。バスターミナルで昼食後、平湯へと向かい、多くの露天風呂がある平湯の森にて三日間の汗を流した。


南方には南アルプスの山々、そして富士が高い



間近には御岳山(右)に乗鞍岳(左奥)が大きい



出発前、槍・穂高をバックに記念の一枚



雄大な展望の中、なだらかな稜線を(旧)蝶ヶ岳山頂を目指す



槍を見上げるような緑の稜線を行く



槍のような石と槍ヶ岳、絵になる風景だ



山頂よりさらに蝶槍を目指す



振り返ると蝶ヶ岳が二重山稜の美しい山容を見せる



稜線より急坂を梓川目掛けて下る



横尾より思い思いのペースで終着の上高地を目指す


今回悪天候が予想されたが、稜線に出ると何とか展望が得られ、大満足であった。
また、登頂された会員の中には82歳の男性がお一人、女性がお一人、77歳の男性がお一人おられ、ただただ敬服いたす次第です。 (完)



日和田山 305m・ユガテ


2019年7月6日(土)
天候:曇り

当初の山行予定は、棒の折山を白谷沢から登る予定であったが、前日、下見をしたところ、増水のため沢を登るのが困難であるとの判断から日和田山・ユガテに行先を変更した。

高麗駅で下車。各自ストレッチをして日和田山を目指して出発。男岩(岩トレ)から登り、男岩の横を登って見晴らしの丘を通り、岩場を急登、金毘羅神社鳥居のところで休息して展望を楽しんだ。
日和田山山頂にて集合写真を撮り物見山に向かう。下山は急坂で根っこや岩が濡れているので慎重に歩き、ほぼ平坦な木立の中を進んでいくと車道に出る。右手に見る鉄塔は工事中、そこが高指山だ。
すぐ先の駒高休憩ポイントで休息の後、物見山に。山頂で早い昼食をゆっくり取り、北向き地蔵に向かった。北向き地蔵からはユガテを通り、橋本山・福徳山の国の重要文化財・阿弥陀堂を見て東吾野駅へと下山。駅にて解散とした。


日和田山目指して登頂開始



金毘羅神社の鳥居前から展望を楽しむ



鳥居前からの展望  曇り空で遠望できず残念!



北向地蔵への道



北向地蔵近く



明るい場所で休憩



橋本さんちの山?



阿弥陀堂


急きょの行先変更でしたが幸い雨にも合わず全員元気に歩きました。 (完)




佐渡 金北山 1171.9m


2019年5月17日(金)〜18日(土)
天候:両日とも 晴れ

一日目(アオネバ登山道をドンテン山荘へ)

佐渡には食害を及ぼす鹿などの動物がいないため、多数の植物が自然のまま生息しているといわれる。
登山道わきに咲き乱れる花々や縦走路からの展望を楽しみに、タクシーに分乗して両津港を出発する。
アオネバ登山口から渓谷沿いにゆっくり登り始める。2〜3回沢を渡りながら落合で立休み。時折聞こえる虫のおとや鳥の鳴き声に癒されながらさらに急登を進みユブにて休息。渓谷沿いの風が爽やか、木漏れ日を受けて光る新緑もまた眩しい。登山道では、シラネアオイをはじめとして、エンレイソウ、オドリコソウ、チゴユリ、ズダヤクシュ、オオイワカガミ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、クルマバソウ、ミヤマキケマンをはじめたくさんの花々に出会い、立ち止まっては鑑賞し思い出を写真に収めた。
急登を登り切り、アオネバ十字路からは緩やかになった道を進み宿泊先であるドンデン山荘に到着した。



間もなく両津港に入港だ。金北山がひときわ高い



登山口のアオネバ渓谷入口で入念な準備体操



新緑萌える登山道を行く



アオネバ渓谷に流れ込む小沢をいくつか渡る



シラネアオイが登山道に咲く



標高差600mを登り切りやっと着いたアオネバ十字路  稜線上だ



杉の原生木  山ルート経由でドンテン山荘へ



ドンテン山荘  両津湾を見下ろす大展望の場所に建つ


二日目(大佐渡山脈を縦走して金北山へ)

予定より早めに出発。すっきりした青空の向こうに今日歩む長い長い金北山縦走路がはっきり見える。
樹林帯を抜けると最初の休息地マトネに到着。金北山はまだまだはるか遠くだ。縦走路には昨日以上に花々が咲き誇っている。アラゲヒョウタンボク、アマナ、オオカメノキ、キクザキイチゲ、サンカヨウ、ユキワリソウ、オオイワカガミ、スミレサイシン、ナガハシスミレ、ユキザサなどなど。特にシラネアオイやカタクリの群生は瑞々しく最高に美しかった。直射日光が差し掛かる尾根を日本海側、両津港側の絶景を眺めつつイモリ平、天狗の休場へとひと汗かきながらアップダウンを繰り返す。シベリヤおろしの寒風の影響を受けてか両津側に真横に生える奇木・変木も見える。佐渡の真冬の厳しさがうかがえる。
いよいよ金北山の核心部に入る。金北山の直下では新緑の柔らかな山肌にミネサクラの桃色とタムシバの白色が混じり合い美しかった。山頂へのアタックはロープも張られているが慎重に一歩ずつ上り詰めていく。雪道を登り切り金北山神社が祀られて山頂にたどり着く。
眼下に広がる絶景を堪能して下山する。下山道は防衛省の管理道路を白雲台まで下った。



両津湾に昇る朝日   ドンテン山荘で



長い縦走路の奥に金北山を望む  マトネの山頂で



道にカタクリの群落を見る 石花越分岐付近?



ザレ場の続くツンブリ平周辺を行く



両津湾と加茂湖を見下ろしながら歩く



真砂の峰の手前 長い稜線でひと息いれる 前方に青ザレ(アオネバ)が見える



まだまだ遠い金北山



ようやく着いた天狗の休み場



あと少しだ 山頂への残雪の稜線



山頂に鎮座する金北山神社


花々の饗宴


カタクリ(片栗)の群落



キクザキイチゲ(菊咲一華)花弁に見えるのは実は萼片 紫と白の二種



左、オオイワカガミ(大岩鏡)  右、サンカヨウ(山荷葉)




左、ミスミソウ(三角草)  右、ショウジョウバカマ((猩猩袴)


これだけ多くの花を見られ、稜線からの眺望も楽しめるトレッキングコースはそうないであろう。東京からは距離はあるが、新幹線、ジェットフォイル船を使えば午前中には両津港に到着でき、その日のうちにドンデン山荘までトレッキングできる。前泊、後泊して佐渡の海外沿いを周遊するのも良いであろう。 (完)




須走まぼろしの滝・小富士 1905.6m


2019年5月11日(土)
天候:晴れ

元号が令和になって初めての山行は、日本一の富士山の五合目にある、この時期にしか見られない須走まぼろしの滝と小富士を巡るコースである。富士山には他の山と違って川がない。富士山に降った雨や雪は通常山肌にしみこみ、長い年月をかけて富士山周辺に湧き出る。しかし一年のうち4月中旬から5月中旬ごろの短い間だけ、雪解け水が岩場を流れ、滝となるのだ。今回はマイクロバスで須走五合目に行き、まずは小富士を目指した。須走五合目より雪が残る樹林帯を抜けると視界が広がり小富士に到着。大きな富士山と眼下に山中湖を望むことができた。
もと来た道を戻り登山口で一時解散し、昼食とする。山小屋のベンチで名物のキノコ汁や富士山を形どったカレーなどを注文する。駐車場に集合して滝に向かった。雪の多く残った沢を渡り、富士山を見上げながら砂礫を踏みしめ、まぼろしの滝に着く。今年は3月に雪が降り、沢は雪に覆われていた。水の多く流れているところを求め、上方に登っていく。幾筋かに流れているところや雪に隠れているところなど30分ぐらい登った。
同じ道を駐車場に戻り、道の駅で足湯に浸り西東京に帰った。



富士山が見えて来た  お〜、雪があるぞ



須走五合目で出発準備



茶屋の前を通りまずは小富士へ



原生林の登山道 残雪が凍っているところも



小富士に到着 富士山頂を仰ぎ見る



小富士より望む山中湖



まぼろしの滝を求めて登って行く



流れていた! 幻の滝



流れを伝って上部へ行ってみた  奥は富士山頂部


普通の山には沢があり川があるが、今回、富士山には川がなかったことを再認識させられた。
まぼろしの滝は雪解けが終わる6月中旬には涸れてなくなってしまうそうだ。見られてラッキー! (完)




古賀志山 582.8m


2019年4月30日(土)
天候:晴れ

北関東屈指の名山といわれている古賀志山。宇都宮市の北西に位置し標高は600mに満たない低山であるが、日光の入り口に位置しその独立した見事な姿や、いたるところに岸壁を有し、ロッククライミングの練習場として知られ、人気の山となっている。
マイクロバスが麓の森林公園駐車場に着くと、広い駐車場は既に多くの車があった。赤川ダムの北側を歩き林道から登山道へ。赤川ダム周辺にはまだ桜が残り、古賀志山はその姿を赤川ダムにぼんやりと映している。樹林帯の中の登山道を上り詰めると一気に見晴らしの良い稜線に飛び出た。ようやくお目当てのアカヤシオ、ミツバツツジに会えた。山頂に行く前に手前の分岐を展望台に向かう。狭い岩棚の展望台からは赤川ダム、宇都宮市内が見え、この日はいくつものパラグライダーが山頂の上空を旋回していた。展望台からすぐの山頂で昼食休憩。山頂の西にある御岳へは岩稜、梯場を15分進む。ここからの眺望は素晴らしく、日光連山、関東平野を望むことができるが、この日は少し霞んでいて男体山の姿はなかったが雪を抱いた白根山を見ることができた。帰路は長い木段を降りて赤川ダムを見下ろせる展望台を経由して駐車場に戻った。



赤川ダム堤防から古賀志山を望む 左のピークが山頂



赤川ダム湖畔の道 白、ピンクの桜と古賀志山



しばし、展望台で休憩



山頂から御岳への道



こんな梯がかかった岩稜もある



御岳からの眺め



アカヤシオの下、岩場を下山する



長い木段の後の樹林帯を下る



赤川ダム展望台



アカヤシオ(赤八汐) ツツジ科



左:トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) 右:ヤマツツジジ(山躑躅) ツツジ科 


いやぁ〜、いい山でした。これは北関東の高尾山ですね。山の魅力(眺望、多様な登山レベルの道、花)だけでなく、無料の広い駐車場、公園、管理の良さ、などぎゅっと詰め込まれています。家族連れからクライマーまで楽しめる名山でした。2回も下見に行ってくれたリーダーの皆さん、ありがとうございました。 (完)


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