
特注で作った、オーク樽と同じ
サイズの熟成用ステンレスタンク
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■畑 リュットレゾネ(理論的有機農法)
出来る限り自然にブドウを育てます。化学肥料を使わず、トリートメントも止むを得ない場合以外は使いません。例えば2007年は4回トリートメントを使ったそうですが、それぞれ畑の必要な部分に(畑全体の約10〜20%)しか、使用しなかったそうです。
■造り
醸しは6〜8日間、約10〜12度で行います。その間、蔵付きの野生酵母で自然発酵が始まり、櫂入れとポンピングオーヴァーを繰り返しながら約2週間発酵させます。発酵層には温度調節機能がありませんので、温度が上がりすぎると約20kgのドライアイスを直接発酵層に投入し、温度を下げることもあるそうです。グランクリュと1erクリュのプレスには先祖代々100年以上使っているハンドプレス機を使用しています。これは1樽分をプレスするのに4時間もかかる大変効率の悪いものですが、手の感覚でプレス圧を調節できるので最高の搾汁を得ることができるそうです。熟成には樽の使用をなるべく控えるようにしています。キュヴェによっては全く用いません。樽の代わりに、樽と同じ大きさの228Lのステンレスタンクを特注で造らせて、熟成に用いています。清澄化、ろ過は基本的に行ないません。ろ過に関してはその年のワインの色調とアロマによってする、しないを判断しています。
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