破竹会勉強会報告
平成 25年10月19日
破竹会世話人会
平成25年6月16日(日)午後1時より保坂譲治先生を講師に迎えて19名の参加者で東京駅八重洲口にあるRF4Fセミナー室にて「咀嚼筋系のバランスが取れた状態への顎位の誘導方法について」という演題で開催されました。
まずは顎位と姿勢について説明があり、「気」の流れの解説と実際の訓練方法「合掌行気法」について解説があり、全員で「気」のイメージ訓練を行い輪になって気を送る練習をしました。初心者には中々難しいのですが、身体の中を温かい物が移動するような感じがして、私はその場で肩のこりが和らぎ、前日から寝違えて回らなくなった首が動く様になってちょっと驚きました。
それから、顎位のズレから来る症状と診断方法を実際の症例写真を見ながら解説してもらい、緊張してずれた顎位をニュートラルの位置に戻す方法をデモンストレーションしてもらいました。その後2人一組になって交互に実践してその方法を体得し講演会は終了しました。保坂先生からの提案で、この様な症例をメーリングリストで集めて学術的なエビデンスを持った治療法の一つにしたいとのことでした。
今回、大変興味深い講演会をしてくれた保坂先生に感謝します。
事後抄録
変な内容の講演ネタでしたが、たくさんの方々がお集まりいただきありがとうございました。 大学では一切教えないネタであり、歯科医師になってからも超コアな人しかやらないネタに興味を持っている変わった視点からお話させていただきました。 歯科麻酔が専門の私としては、全身をしっかり診るのが歯科医師の仕事であり、口腔、それも下手すれば一歯しか診ないのでは、歯科医師としてヤバいのではないかと思っています。 ブラキシズムは、日常診療で診ればわかります。でも、症状を訴えなければ見逃しているのが歯科医療の現状です。(特に予防関係には保険点数がないから興味ない?)しかし、この時点でブラキシズムを把握しておくと顎関節症の予防になるのではとさえ思っています。
歯科口腔保健の推進に関する法律の第二条の一では、「国民が、生涯にわたって日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うとともに、歯科疾患を早期に発見し、早期に治療を受けることを促進すること。」となっています。今回の勉強会でお話させていただいたものが、これに少しでも貢献出来たとしたら私にとって本当にありがたいと思っています。
保坂 譲治
【世話人:堤 正幸】
最終更新日: 2013.10.20