映画好きとしては映画の話題もはずせないので・・・・
ソン・スンホン(宋承憲)と映画
(自分の印象だけでかなり言いたい放題を書いてしまっています。話半分で読んでください)

カラー(Calla) 
(1999年)
邦題
ホワイトクリスマス
恋しくて、逢いたくて
イルタンティオ
(2002年)
『夕陽天使』
(2002年)
(Virtual Twilight)
(邦題 クローサー)
氷雨クローサーにおけるソン・スンホンについて
(2003年)
あいつは格好よかったクローサーにおけるソン・スンホンについて
(2004年)
Once Upon DayのMTV
(思娘)
(2001年)


カラー(Calla) 
(制作1999年)
について語る

(香港版DVD @縁分再生恋 を英語字幕で視聴)

時間を超えた愛


ソン・スンホン(宋承憲)が映画界進出として1作目に選んだタイムスリップ物。
リメンバー・ミー、イルマーレなど他の韓国映画のタイムスリップ物と違い、実際自分がタイムスリップし、愛する人に巻き込まれないようにするという、かなり直接的なストーリー展開。
リメンバー・ミー、イルマーレなどは対話の仕方がかなり間接的で、その距離やもどかしさが愛について考える時間を与えるのだが、この映画は直球勝負。タイムスリップする前は偶然の出会いを何の迷いもなく信じ、タイムスリップした後は、愛する人を助けるには時間がないとソウルの街を駆け抜ける。(考える時間がないから考えないのか、愛は直球勝負だから考えないのか解らないが)
タイムスリップ物で一番難しいのが、同一人物が同じ画面に登場することの辻褄あわせだと思うのだが、この映画はそのあたりには特に言及しておらず、登場人物だけでなくストーリー展開もかなり力技である。
リメンバー・ミー、イルマーレなどと比べると情感では確かに負けてしまうが、映画としては楽しく観られる映画だと思う。

夢見るソン・スンホン(宋承憲)

毎朝自分のオフィスに届けられる、花の贈り主に心を馳せるソン・スンホン(宋承憲)。
物語の前半はまだ見ぬ相手に恋し、バスの中で出会った女性に恋し、と夢見るソン・スンホン(宋承憲)全開である。毎朝送られる花の花言葉が@純粋だと解ると電話ボックスの中で笑みを浮かべ、毎朝かかって来る音楽だけの電話に目を閉じながら聞き入ると、サラリーマンの男性とは思えない行動の数々。
タイムスリップした後は、時間の制約があるせいで、残念ながら夢を見ている暇はなく、アクションシーンもありとかなり盛りだくさんの展開になっている。
秘めた思いはキム・ヒソン、キム・ヒョンジュと綺麗な女優二人にまかせ、ソン・スンホン(宋承憲)自身はは映画のストーリーと同じように、直球勝負の青年を演じることに専念したようだ。

おまけ
(映画のストーリーとは何の関係もないが)
分け目をはっきりつけ、前髪が長めのソン・スンホン(宋承憲)の髪型に慣れるのに、10分位かかってしまった。1998年頃あの髪型が流行っていたかどうかは、ちょっと思い出せない。

監督 ソン・ヘソン 1964年生まれの彼にとってこの作品は急遽代役として指名された初めての監督作品だったらしい。2作目@パイラン(浅田次郎 のラブ・レターを映画化した作品)が実質的な初監督作品とのことだが、この映画のことは「テレビで人気の俳優を集めた作品だったが、映画らしいことを出来ずに残念だった」というニュアンスのコメントを言っているようだ。映画として作品をつくるのだから、映画としての見せ場、映画独自の視点を生かしたかったということなのだろう。
日本版DVD 邦題 ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて 2004・4発売予定

確かに内容をよく説明したタイトルではあるが、ちょっと声に出して読むのを憚られる題名がついてDVD化。確かに原題ではインパクトがないかもしれないが、これは最初から棚に埋もれてしまうようなタイトルではないか?とちょっと寂しく思ったりする。

イルタンティオ
(2002年)
日本語に訳すと@いったん走れとかとりあえず走れとかいう意味らしい。青春アクションコメディで心機一転?
まぁ確かにいつまでも涙目でもないだろうし、秋の童話ではどうしても背伸びをしている感が否めなかった。歳相応の役柄を演じることも大事だろう。
残念ながら未見のためこれ以上のことは解らないが、今更高校生役でもないだろうと思ったり・・・
(観る前は随分と冷たい感想を持っていたものだとちょっと反省する。ソン・スンホン(宋承憲)が高校生を演じているのは、留学したせいで、高校に遅れて編入したという設定だからだ)


「イルタンティオ」
飛ぶ、跳ぶ、走る とりあえず着地の場所は考えず・・・・・

クイーンの「Don't Stop me now」をバックにかなり暢気に楽しく進んでいくコメディだ。
ソン・スンホン(宋承憲)、クォン・サンウ、キム・ヨンジュン演じる3人の高校生 始終タバコを吸い、車を乗り回しているとはいえかなり子どもっぽい。(その子どもっぽさがこのコメディをテンポのあるものにしているのだが)思わぬことから転がり込んできたw21,370,000,000-を、喜んでいるかと思いきや、洋服を買ったり、同級生にピザを振る舞ったり、スーパーでジャンクフードを買い込む位でかなり使い方がこじんまりしている。(笑)ある意味かなり単純である。
何故上から男の死体とお金が落ちてきたか特に追及せず、お金を探しているものが居るなど一つも考えない暢気さ。
「跳ぶ、飛ぶそしてとりあえず走る、先のことは考えず、着地のことは考えず」
私も暢気なコメディが好きなので、この単純さを2時間ゆっくりと楽しんだ。

ソン・スンホン(宋承憲)ファンとしては、ソン・スンホン(宋承憲)のやりたい放題しほうだいのコメディぶりも楽しかった。相手役の女性が出演しなくても、色男ぶりが推測されるのがこの映画のソン・スンホン(宋承憲)のいいところか。若い時にしか出来ないタイプのコメディ映画だからこそ見せる悪戯の数々も、単純ではあるが、この映画にぴったりの暢気さである。一緒に観た友人は「もっと弾けてもよかったのでは?」といっていたが、ファンとしてはあのくらいの弾け方くらいで充分だと思う。

全体に流れる単純さがこのコメディを若くて暢気な香りがある映画にしているのだが、裏を返せば、若さゆえの焦燥感などかけらもないのだ。そんなこと一つも想像させる場面はなく、映画は最後まで着地の場所も考えず飛んでいってしまう。これが26歳という若い監督の映画である所以か。

イ・ボムス
3人の高校生を追う刑事をイ・ボムスが演じているのだが、先日観た@夢精期とは全然違い走る姿もなかなかだったし、それなりにかっこよく撮られていたことにびっくりする。やっぱり上手な役者さんなのだ。


イルタンティオを日本に呼ぼう 署名フォームよせばいいのに懲りずに又視聴日記mikaさんcharlieさん、なっちゃんが行っている運動です。

『夕陽天使
(Virtual Twilight)』
(邦題 クローサー)
2003年春 日本公開

コーリィ・ユンがメガホンを取ったアクション作品。勿論映画の中心は香港映画界で活躍する女優三人でありソン・スンホン(宋承憲)は中国・香港など中華圏における韓国ブームを背景にしての出演。

ポスターにはソン・スンホン(宋承憲)の姿なし・・・
香港で購入したVCDのカバーにはかろうじて姿あり・・

ソン・スンホン(宋承憲)サイドから観るクローサーとは
香港で購入のVCDを英語字幕で鑑賞

これはとても難しいことだ。この映画はあくまでも女子三人の、生業と愛の間で葛藤する姿をアクションで描いた映画だ(笑)ソン・スンホン(宋承憲)の場合はあくまでもスー・チー演じる女性が、愛と生業の間で悩む姿を描くために出演しているに過ぎない。ただスー・チーが命をかけ来た生業を捨てようかどうしようか悩むのだから、それなりの説得力は必要だ。
彼自身のビュジュアルにその説得力は充分あるといえるだろう。しかし如何せん見せ場はない。(物語における重要性がないのだからそれはどうしようもないことだ)
これは彼だけに当てはまることではなく、カレン・モクの部下として出演している、マイケル・ワイにも当てはまるだろう。
ソン・スンホン(宋承憲)ファンとしては吹き替えなのも寂しいが、今でこそ少なくなったが、香港映画で吹き替えなのは別に珍しいことではない。私が観たVCD版は主役のスー・チーの声も吹き替えだった。(カレン・モクは吹き替えではなかった。このあたりの吹き替え採用基準は?である。)
映画そのものの感想は日本語字幕入りを見てからゆっくり書きたいと思っている。

クローサーを劇場で鑑賞

ソニーピクチャーズのワールドシネマプロジェクトの第一弾作品。それだけに興行的に非常に目的意識のはっきりした作りになっている。香港映画で女性グループのアクションものというとマギー・チャン・アニタ・ムイなどの出演した@ワンダーガールズを思い出す。これは香港映画らしくアクションとそして話の面白さでグイグイ押してくる映画だったがこれは違う。あくまで女子三人三様の魅力を余すところなく伝えることが最大の目的の映画だ。それゆえストーリーにはあまり重点が置かれているわけではない。ストーリーそれさえもこの女子三人の魅力を引き出すための一つの道具でしかないのだ。しかしそれも成功といえるだろう。特にしなやかなアクションシーンは圧巻である。よくしなる鞭は痛いというが、そんな感じのアクションシーンが続くのだ。これは力や技量、スピードで見せるアクションシーンとは違って新鮮な感じがする。(開脚180度はやはり見ごたえがある。)そして女子三人が逞しくキャラクターがはっきりしている分だけホントに出演男性が弱く見える映画である。あの倉田保昭であってもあの若さにはなかなか太刀打ちできなかったに違いない。
私自身は残念ながらあまり日本刀を使っての殺陣には興味がなく、どちらかというと前半部分のスー・チーとカレン・モクの二人のアクションシーンの方が面白かった。

私はスー・チーの相手役を演じたソン・スンホン(宋承憲)ファンであるが、これは彼にとって単なる客演でしかなくかなり残念。韓流ブームに沸く香港での公開時にはスー・チーとのからみももっとあったらしいが、残念ながら日本では必要ないシーンだったらしい。しかしこの映画では男性は本当に必要ないのだ。

スー・チー が本当に綺麗だった。後半の展開はちょっと腑に落ちないところもあるが、前半部分のアクションシーンはそれを補って余りあるもがある。

おまけ
普段香港映画というと客席の8割は香港スター目当ての女性客なのだが、今回の場合は全く比率が逆なのでびっくりする。特に私の後ろに座った男性客二人はスー・チーの香港芸能界デビューについて熱く語っていた。

鑑賞前はこんなことを思っていた・・・・

2002年5月 香港へ行ったとき予告編を観た。
一目で@香港版チャーリーズエンジェルという作風が判る予告編だった。
舒淇(スー・チー)と莫文蔚(カレン・モク)ビッキー・チャオの3人がエンジェルらしいこの映画はコロンビア映画のアジアマーケット大作のプロジェクトの一環らしく、このプロジェクトは他にロザムンド・クァンなどの映画も製作するらしい。
日本に帰国後@夕陽天使に
宋承憲 ソン・スンホンも出演すると知り驚く。

無論予告編にも
出ていたはずなのだが、予告編を観ている最中は誰が@キャメロン・ディアスなのかなどと余計なことを考えており、全然気がつかなかったのだ。
残念なことをした。


<香港公開>
2002年8月末に香港公開ということでキャンペーンのため香港を訪れた

宋承憲 ソン・スンホン

入国時空港でファンに囲まれる姿、九龍糖(又一城でしょう。多分・・・)で行われたイベントなどが新聞で紹介されていた。
秋の童話  オータム・イン・マイ・ハートで動いているところしか観たことがなかったため、Tシャツを着、長髪をオールバック気味にしている姿はかなり新鮮。(ただしトレードマークの眉毛だけは相変わらず)

スー・チーとビッキー・チャオ演じる美人強盗をカレン・モク演じる警官が追うという、あらすじだけ聞くとキャッツ・アイとチャーリーズ・エンジェルを思い出す映画だが、
宋承憲 ソン・スンホンはスー・チーの相手役ということで出演しているらしい。
(新聞でも二人のベット・シーンが紹介されていた。)
カレン・モクが強盗役で出演なら、年上の魔力に惑わされる年下の男性といった展開も面白いような気がするが、持っている雰囲気が似ているスー・チーとのツーショットの方が、スクリーンの収まり具合はいいかもしれない。
未見でこんなことをいうのもなんだが、女三人の迫力に押されっぱなしだったろうことは、簡単に予想できるし、スクリーン上でもかなり負けているのではと思うのだが・・・
(主題歌はカレン・モクの歌う@Close to you )



(香港では7月の終わりから法律事務所を舞台にしたドラマが「律師・情人」という題で放映されていたようです。映画の前哨戦として放送されることになったのでしょう。)

<香港公開>
2002年9月に香港で公開。
公開時の興行成績は7位。
公開時にトップ10に入っていた香港映画は3本。ちなみに1位はオムニバス映画の@三更(Three)。香港編の主演は黎明(レオン・ライ)。

<日本公開?>
2003年の上半期に@クローサーという邦題で公開が決まったらしいこの作品。
香港映画好きとしては共演者についてちょっと一言。
公開の際には@香港美人女優が共演という枕詞が必ずつくだろう。
しかしちょっと香港映画好きならその枕詞には一言あるに違いない。

@カレン・モク
最近は台湾での歌手としての活動にもかなり比重を置いているはず。
しかし、映画で見せるちょっとエキセントリックな感じは香港映画では珍しいし、ミスコン上がりの女優さんが多い香港で、形容詞に@個性的とつく彼女はやはり異質な存在だろう。
エキセントリックというとやはり@天使の涙での雨のシーンを思い出すが、@冷戦で見せた黒社会での姐さんぶりも結構気に入っている。セルフプロディユースの上手さが光る女優さんだろう。

@スー・チー
デビューが三級映画(ようするにポ○ノ)というキャリアの持ち主の彼女も、香港映画界ではかなり異質だろう。日本人の私にさえわかる台湾出身の彼女の口からでてくる舌足らずの広東語。お世辞にも綺麗とは言い難いファニーフェイス。私も写真で観ただけのときは、どうして彼女が香港映画に出演できているのか判らなかった。
が動く彼女を見ると印象は全然違う。確かに綺麗ではないが、身体とはまるで違う幼児性を持った彼女の雰囲気にのまれてしまうのだ。多分リュック・ベッソンもそんな魅力にはまってしまい、@トランスポーターに彼女を出演させたに違いない。

こんな目線をさせたら右に出るものはいないだろう。

@ビッキー・チャオ
いわゆる美人女優という形容詞がぴったりなのは彼女だけだが、しかしその彼女も日本で見られるのは@少林サッカーでの不細工メークのみだ。

ソン・スンホン(宋承憲)にしたら始めての香港映画で、こんなにも濃いキャラクターの面々との共演なのだ。撮影前から三人の女優の迫力に押されっぱなしだったのは想像に難くない。

@氷雨

2004年
2004年1月16日公開

ポゴシポ チュグルコ カッタ→
会いたくて会いたくて死にたいくらいとか 会いたくて死にそうだとかそんな感じだろうか・・・・

2004年1月中旬に韓国で公開されるも、残念ながら1月一杯で上映は終了。事実上の打ち切りはとても残念だが、映画はやはりあたってこそという面があるのも事実。


2004・3 韓国版DVDを鑑賞
(字幕なしの視聴ゆえ、かなり大雑把な感想なことをご了解いただければ・・・・・)

技師→カン・ジュンヒュン(イ・ソンジェ)
女子大生→キョンミン(キム・ハヌル)
大学生→ハン・ウソン(ソン・スンホン)

交わっても混じることなく終わっていった3つの愛。

山岳サークルで先輩後輩として出会うジョンヒュンとキョンミン。二人を結びつける劇的な出来事が起こるわけではないが、自然にひかれ付き合いはじめる二人。このあたりはかなりあっさり描かれているが、それはかえって自然でいいのではないかと思う。不倫だからといって別に大袈裟な出会いである必要はない。特にキム・ハヌルにこれ見よがしに狂おしい愛に悩む女性を演じさせても、観る者は居心地の悪さを感じるだけであろう。外見からはそんな恋に悩むとは思えない彼女が親にも友人にも明かせない恋に静かに落ちていく様を淡々と描くほうが、彼女の感じる決意の深さを見ているものが想像することが出来るはずだ。

反対にイ・ソンジェ演じるジュンヒュンには、妻以外の若い女性との恋に悩む寂しさをもっと感じさせて欲しかったと思う。冒頭彼が一人雪山に佇む際に見せる寂しそうな笑顔の下になにが隠されているのか、それを感じさせるものがあってこそ、後半突然訪れる雪山での出来事に上手く繋がっていったのではないかと思う。(このあたりはイ・ソンジェの演技云々でなくもうすこし上手い編集があってもよかったのではないかと思う。)
何故彼が又一人雪山に望むのか、映画のコピーにも使われている「そこに行けば なくした人に逢う事が出来る」それをもっと観ている者に強く感じさせるものが足りず、逆に淡々と描かれすぎていてちょっと物足りない。

それに対し、ソン・スンホン演じるハン・ウソンが若さ故の真っ直ぐな気持ちで山に臨もうとしているのが、よくわかる。自分の幼さ、若さ故捕まえることのできなかった愛を確かめに行くというわかりやすい行為であるため、観ている者には彼の心の動きが想像しやすいのだ。スンホンも好演だと思う。若さ故の真っ直ぐさが強調される役柄であるゆえ、まだ深みを感じさせるまでにはいっていないのが残念だけれど、次に繋がるものは充分に感じさせていると思う。

3つの愛の触媒として雪山が存在したはずなのに、雪山の場面があまりにもただただ綺麗であっただけだったため、混じりあう予感を感じさせつつも結局交わっただけで終わってしまったことに、物足りない気持ちだけが残ってしまう。三人の出演者各々の演技がよかっただけに本当に残念だ。

雨のようにただ単に流れていく訳でもなく、雪のように白く積もる訳でもなく、雨とも雪ともはっきりしない冷たいもの。氷雨とは結局混じることなくすれ違っていった冬を想像させるにはぴったりの上手い題名だと思う。


撮影が始まった頃はこんなことを思っていた・・・・
2002年9月からイ・ソンジェ主演の@氷雨の撮影が始まるらしく現在準備中。
山を舞台にしたストーリーということでトレーニングなどの準備が大変らしい。
@イ・ソンジェの出演作品では美術館の隣の動物園が可愛らしい映画で気に入っている。
風貌はちょっと似ているところがあるような気がするが、スケール感からいったら、まだまだ同じ土俵の上で語るには格が違いすぎる感じはする。映画では主演にとらわれず助演クラスで演技を磨くほうが妥当かもしれない。助演クラスから抜け出すことができなかったらそれはそれで仕方のないことだ・・・・・

2002年9月 撮影準備中のスナップショットがネットなどで紹介されている。
髪は相変わらず長め。Jリーグで活躍することになったアン・ジョンファンの髪型からウェーブを取ったら感じとでもいうのだろうか?

ちなみにウェーブがついた髪形はこちら

あいつは格好よかった

2004年
ネット小説の映画化
何故か高校生役である。20歳台半ばを過ぎて高校生役、そしてネットで話題の小説の映画化と本人の意思や、努力とは関係ないところでいくつものハードルがあるような気がするが、あえてこの映画に出演することを決めたポイントは何だったのだろう。
映画が公開されるのは2004年7月22日公開


あいつはかっこよかったのHP


「出処:ソンスンホン公式HP」
(以下 2004年7月 ソウルへの旅と同文)
(同時期に公開された@狼の誘惑も同じインターネット小説を原作にしているせいもあり、何かと比較されることが多いようだった。)

あいつは格好よかった(クノムン モシソッタ)舞台挨拶

2004年7月29日(木) 18時25分 三成(サムソン)メガボックス 舞台挨拶

映画のオープニングが始まったと思ったら、急に場内が明るくなり司会の女性が登場。「皆さん早く映画を観たいと思いますが、今日は出演者が挨拶に来ています。」その言葉を促されるように、赤いTシャツにGパン姿のソン・スンホン(宋承憲)を先頭に花美男4人が登場。
(オルチャン、モムチャンというチャンという音の持つ弾けた感じもいいが、私はどちらかというと花美男(コッミナン)という単語の方が好きだ。
チャンという音の持つ弾けた感じもいいが、花美男という漢字の字面から想像をめぐらせるほうがちょっと奥ゆかしいのではという単純な理由なのだが)
遠目から見ても、ソン・スンホン(宋承憲)は少し疲れているように見えた。1箇所につきほんの数分の挨拶とはいえ、公開の1週間ほど前から何箇所も舞台挨拶をこなしているはずだ。観ているほうからしたら短い1回の舞台挨拶でも、出演者にしたら、1日に何度ものことだ。人疲れもするに違いない。私が観た舞台挨拶の後もプチョンとプピョンのCGVで舞台挨拶があるようだった。結局その日は1日9回の舞台挨拶をこなしたらしい)翌日の30日も1日ソウルで舞台挨拶をし、31日はテグ、8月1日は釜山での舞台挨拶が予定されているようだった。
異常な暑さが続いている日本と同様ソウルもとても暑い日々が続いているようだった。(7月29日ソウルも熱帯夜だったようだ)
小さい劇場での挨拶とはいえ、いくつもの携帯のカメラ、デジカメが4人に向けられ、フラッシュがたかれていた。いくつものフラッシュの光が出演者皆の元気を奪うことなく、作品を愛する人が沢山劇場に足を運んでいるという事実が、これからの励みになればと影ながら祈るばかりだ。

日本に帰って来てから紹介されている写真を見ると赤いTシャツ姿のソン・スンホン(宋承憲)は私が思ったよりもかなり元気そうだった。
反対に私は29日(木)12時半過ぎに金浦空港へ着いてから、サムソンのメガボックスでの舞台挨拶まで5時間あまり殆ど座ることもなくいたのだ。
実際ソン・スンホン(宋承憲)を遠目に観ながら、隣の女性たちのように手を振るわけでもなくぼーっと見つめていただけのような気もする。
疲れていたのは結局私だったのかもしれない。

あいつは格好よかった(クノムン モシソッタ)&狼の誘惑(ヌクテエ ユホク)

あいつは格好よかったとはなんとも凄いタイトルだ。ソン・スンホン(宋承憲)が少しでも格好よく見えなかったら、高校生を演じることに観客が少しでも矛盾を感じたら
、そこで映画そのものが成立しなくなってしまうのだから。演じる側にとったら高いハードルだったに違いない。
あまりにも直接的なタイトルに現実感を持たせるために、実年齢とかけ離れた役を演じるために、ソン・スンホン(宋承憲)がかなり努力したであろうことは想像に難くない。
しかし楽しいコメディに役者の努力の跡が見えるのは似合わないし、無理している感じが画面に出てしまうのはもっといただけない。しかし弾けた高校生を演じる
ソン・スンホン(宋承憲)はワイヤーで吊られるアクションシーンをもこなし、回し蹴りまで見せてくれるのだ。以前撮影された@イルタンティオよりも若々しい感じだった。
そしてやっぱり男前で格好よかった。

ソン・スンホン(宋承憲)演じるチン・ウンソンとチョン・ダビン演じるハン・イェウォン。
何故か親しくなるこの二人を描くのに、特別ロマンティックな風景が用意されているわけではない。
病院のベット、校門の前、カラオケボックス、公園のベンチと二人が一緒の時間を過ごす場所もありきたりだし、出てくる小物もウサギだったり、写真だったり、ペアの携帯
だったりどこにでもあるものばかりだ。
私が特に気に入ったのは、指輪のサイズを調べようとする場面だ。普段悪態をつき悪ぶっていながらも、純情さを感じさせる可愛い場面だと思う。
この普通さ加減と、小さなエピソードを印象的な小物を使いつつ一つの物語に積み上げていく様はネット小説ならではの手法なのだろう。
何故かエンドロールで明かされる秘密があまりにもあっさり描かれている。直接的な題名からは想像出来ない奥ゆかしさだ。

狼の誘惑は平凡な女子高生、そしてその女子高生をを何故か「姉さん」と呼ぶ高校生、平凡な女子高生を何故か好きになる高校生、この三人の物語だ。

主演のカン・ドンウォンが涙を流せば、胸の前で手を合わせ、彼が喧嘩で血を流せばその傷を手当てできないもどかしさを感じつつ手を合わせ、彼がバイクを走らせれば、まるで彼の腰に手を回すかのように胸の前で手を合わせと、こんなにも女子中高生が胸の前で手を合わせうっとるする映画を観たのは初めてだった。観客の女子中高生は本当に映画と現実の区別がついていないかのようだった。本人たちからは映画を楽しんでいると反論されそうだが、カン・ドンウォンに何の思い入れもない私にとっては、うっとりする女子中高生のなかに混じりながら、居場所のない感じの2時間だった。

女子中高生は一緒に出演しているチョ・ハンソンをどれくらい観ていたのだろう。私はドラマ@ナイスガイで見慣れているせいもあり、なんとなく無視されているチョ・ハンソンになかり同情してしまった。彼もそこそこ格好よかったと思うのだが・・・
映画は胸の前で手を合わせうっとりしていても問題ない、とてもシンプルなストーリーだった。

この2本の映画を比べてみると・・・

平凡な女子高生と花美男の高校生の物語と話のコンセプトはほぼ一緒だ。
狼の誘惑がカン・ドンウォン一人にスポットをあてた女子高生志向なのに比べ、あいつは格好よかったの方はソン・スンホン(宋承憲)の格好よさも十二分に描きつつも、チョン・ダビンの普通の女子高生ぶりも可愛らしく描いている。
タンバリンを片手にカラオケに興じる場面などは、カラオケ場面ベストテンを選ぶ機会があるとするなら、間違いなく1位に押したい場面だ。ソン・スンホン(宋承憲)のカラオケ場面は次点といったところか。

笑える場面もあいつは格好よかったの方がふんだんに盛り込まれている。スラングで笑わせる場面もさることながら、ソン・スンホン(宋承憲)が格好をつける場面も笑わせるし、(授業中の携帯場面などのやり取りは最高だ)チョン・ダビンの可愛らしさを残しつつの捨て身の場面(何度も出てくる走る場面はどれも笑わせてくれる)も好印象だ。
カン・ドンウォンのちょっと寂しげな雰囲気と若さをいう素材の良さを活かしきることに重点を置いた狼の誘惑と、演じることによって平凡さと格好よさを表そうとしたあいつは格好よかった。
どちらも大袈裟な主題があるわけでなく、若々しくて、ちょっと楽しくて、そして最後にほろっとさせる。どちらを好むかは本当に見る側の好み一つだろう。


Once Upon DayのMTV
(思娘)
(2001年)
これは映画でなくMTVなのでちょっとおまけとして・・・・


ソン・ヘギョに思いを打ち明けられずにいるスンホン。結局友人のチ・ジニのために身をひくが・・・・
ソン・ヘギョ、チ・ジニと共演のカナダオールロケのMTV。

カナダの思い出
15年ほど前にカナダへ行ったことがある。日本とは比べ物にならないくらいの開放感。その神々しいともいえる景色の数々。駆け足の観光旅行であってもその広大な自然の一端にふれ、心ひかれるものがあった。冬は寒く厳しいが夏は日が長いので、午後3時過ぎからでもゴルフのハーフくらいは回れると聞いて羨ましく思ったことを懐かしく思い出した。(MTVのなかにもスンホンがお遊びでゴルフをしている場面がある。)そんななかで贅沢に撮影されている悲恋物語。いや〜本当に綺麗に綺麗にまとめてあることにただただ感心。

制服姿?
警察官、看護婦、スチュワーデス等制服にはその人のプライベートがわからない分だけ秘密めいたものがあり、その秘密に心ひかれることはよくあることだ。飛行機を愛する彼らが身につけるジャケットも一種の制服といえるだろう。友人の彼女に心ひかれながらも、本心はジャケットの下に隠し、二人を祝福するスンホン。一人になりジャケットを脱ぐと、彼女のことを思いうつむき加減になるポーズを披露したりしている。

台湾版
@藍色生死恋の大ヒットをうけての台湾版AVCD。一曲だけのために@Once Upon Day30分程のメイキングも観ることが出来て、本当に至れりつくせりだ。ハングルの歌詞は勿論だが、中国語の歌詞にアルファベットのルビまでついていて、ハングル解読不能の私はそのアルファベットのルビをみながら歌を口ずさむことが出来るというおまけ付きだ。

チ・ジニ
米倉涼子と共演のドラマ@ソナギで観た時はもっと渋い感じだったが、このMTVで見る限りはちょっと爽やかな青年という感じだけだ。このMTVがソン・ヘギョとスンホンにスポットを当てているので仕方ないが、かなり影が薄く残念である。

もう香港映画
には出ない
ネットサーフィンをしている際に見つけた一文。
(どこで読んだかは残念ながら失念。もっと細かい説明があったのかもしれないが・・・)
ジャッキー・チェン ツイ・ハーク レスリー・チャンの誘いを断わり暫くは香港映画に出演しないとのこと。
声をかけていたメンバーが大御所なのに感心する。

2002年2月頃レスリーが韓国に行き、映画出演を交渉したが、今回は見送るということになったらしい。共演者にトニー・レオンの名前も挙がっていたらしいのだが。
レスリー・チャンというビックネームのお陰で記事になったものだろう。

レスリーがウォンビンでなく、ソン・スンホンに声をかけたというのはやはり興味深い。
ウォンビンではレスリー自身の持つ雰囲気と余りにも似通っているからだろう。
全く正反対の雰囲気のソン・スンホンの声をかけたというのはやはり道理にかなっていると思う。

ソン・スンホン(宋承憲)の部屋へ

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