「はなおか農場」で見て感じた花と鼻。

              

8月もおしせまり、近所では盆踊りの太鼓が鳴り響き、横浜スタジアムでは夏と言えばTUBEの野外コンサートが!かたや浅草ではサンバカーニバルが催され、いろいろ探検に行かなくてはと思っていたものの、隊長は長野県の音楽祭に行くことになり、今回は断念!が、その帰路に我が家の食卓を毎日飾るお野菜のふるさとへ行ってきたのであ〜ります。

ところで、この長野県には先日も訪れており、その時に入った蕎麦屋が変わっててというか、蕎麦屋集落というのか、小さい町の片隅に、さも自分の家で(いやきっと自分の家なのだ!)営業をしているような蕎麦屋が何件もあるのです。お店(家)に入った時、「ちょうどこれから蕎麦を打つので…」ということで、かれこれ30分は待ったでしょうが、しっかりと腰の効いた蕎麦粉がぷんぷん香りのする蕎麦屋さんでした。

で、今回はと言いますと、仕事の終えた翌日に寄ったのが、日本でも珍しい「光ごけ」なのです!この光ごけなるもの洞窟の奥で本当に光っており、うーむ、世の中には不思議なものがあるのだ。

光ごけのお次は、城跡にそびえたつ大楠なのでありますが、地元の人に聞いてもあまり知られていなさそうでしたが、いやいやどうして!小高い山にたつ姿は「りっぱ!」そのもので、遠くから見ても近くから見ても、堂々としているのであります。

民家の奥で打つ蕎麦 穴倉の中に光るこけが! なかなか立派な樹でした

光ごけのお次が、スキーリゾートの苗場プリンス!えっ?夏に苗場?とお思いでしょうが、なんのなんの、夏の山も良いもんで、ファミリーで来ている人達がいっぱいなのであります。それもそうでしょう、ホテルの前には人口雪はもちろん、カートや、変わった自転車、バギーなど親子がフィールドで楽しめるものがたくさんなのです。おまけにゴンドラも運行しており、10分で1600mの涼しい高地へビューンで、空気も美味しく高原植物なども咲いておりいや〜気持ち良かった!

そして苗場に泊まった次の日、関越道は花園インターで降りて走る事10分、広がる畑の中の目指す「はなおか農場」なのです。
実は我が子が離乳食を迎えるときに、色々な安全な食べ物を探しているうちに、たどり着いた完全無農薬野菜の生産者で、以来はなおか農場の野菜を食べつづけ、今では、玉ねぎ、にんじん、ピーマンだろうがなんでも食べるようになりまして、我々も今では通常のスーパーの野菜が受け付けない体になりつつあるのであります。

で、いったい普通のと何が違うかといいますと、
とにかく太陽がいっぱい詰まってて、全体的に濃いーのです
いわゆる綺麗に整っているという訳ではありませんが
泥付き 採れたてなので当然です
葉付き にんじんの葉なんて最高に美味しいのです!でも葉は一番最初にしなってしまい、見た目が悪いので普通は切り落として売ってますナ!
時々虫がいる 虫といっても小さな芋虫などですが、虫が食べるくらい安全なのです!逆を考えると虫も食べない野菜は…ぞぞっ!
いろいろ食べられる その時期の旬のものが届けられるので、いろんな種類が食べられる
時々高価なものがくる 今や国内のシェアがわずか1%といわれるゴマなどもあるのだ!
宅配なので楽チン 八百屋さんやスーパーに買いに行かなくても届く(毎週か隔週か希望で)
安定 昨年の野菜不足の時でも、きちんと供給される
10 安心 生産者の穏やかな顔が見えるお野菜で、安心して食べられるのじゃ!


とまあ、こんな具合なんですが、逆を言いますと1.の味は「なんでもい〜」とか2.の形は「おいしそうもなーい」とか3.の泥付きは「めんど〜う」とか4.の葉付きは「じゃまー」とか5.の虫は「気持ち悪〜い」とか、6.は「そんなものいらな〜い」とか言う方もいらっしゃる事でしょうが、そんな方は一生薬付けのものを食べていなさい!なのです。

という事で、昨年の収穫際に引き続き久々にお邪魔したのです。

着いてすぐさま自家製の「梅ジュース」などをご馳走になり、収穫祭の時同様に軽トラックの荷台に乗って畑へGO!
まず訪れたのが、今が旬のモロヘイヤとシソとバジル!皆青々と、そしてこんもりと育っており、香りも良くまさに育ち盛りそのものなのであります。ちなみに我が家ではモロヘイヤはもっぱら味噌汁の具とし、しそは紫蘇ジュースとして頂いております。(会員の方のHPに記載のモロヘイヤの冷たいスープは美味しかった!)
こんもりとモロヘイヤ バジル しその葉
で、隣に行くと、「まーだだよ!」とサトイモの葉がおっきく広がっており、その横には、きれいな白い花を咲かせたニラが元気な様子。
  
りっぱなさといも にらの花

「こちらに来て見て!」と清水さんの言葉に誘われて見たものが、「おおっ!これが今では数少ない国産ゴマ!」「ふーんこんな風に花が咲くのか!」「ほほーっゴマはこの実から採れるのか?!」と感嘆符ずくしなのです。(現在のはなおか農場のTOPページがこのゴマの花です)

ごまの花と葉と実 lこれがごまの実 この中にごまの粒が

そして畑の奥に入っていくと、そこには見事にきれいな赤色の唐辛子が緑に映えておいしそう?(辛そう)で、さらに奥に行くとミニトマトがたくさん付いてるではないですか!「出荷するには実が割れたりしてもうだめだから食べていいですよ」とのありがたい天の声に、手掴みで口にほおばると、まさに“太陽の恵み”といえる甘さとすっぱさと香りに、思わず手が進み、我が子などは、口にほおばり、左手にも2個持って、さらに右手で取ろうとしているのだ!いやいや野菜の会員の皆様、私たちだけ失礼しました。しかしおいしいトマトでした。で、その隣には、出荷が終えたのかきゅうりの花が可憐な姿でわれわれを見ていたのでした。
真っ赤な唐辛子 これぞ完熟ミニトマト きゅうり

またまた荷台に乗って次の畑へと向かうと、そこは昨年さつまいも掘りをした畑で、現在はルッコラがたくさん大事そうに育っており、ちょっと摘んだその香りは、口の中に自然に広がるようでした。そしてそのお隣には、先日植えたばかりという、にんじんの葉がちょこんと出ており、「ううーん今からにんじんの葉のサラダが楽しみなのだ!」
イタ飯でお馴染みのルッコラ にんじん


そう言えば、昨年来た時はこの辺りはブロッコリー一面の畑だったのが、今回はねぎ畑に変わっていました。
さて、母屋にもどってからは、最近飼い始められたという“

うこっけい”を見てみることに!想像していたゴツイ顔つきとは違い、全身真っ白で、頭がふさふさして意外と可愛い顔。20羽くらいはいるのでしょうが、意外と臆病者で、えさをあげても「怖くないよ!」と言って近づこうとしても、雄たけびを上げながら逃げ惑うばかり。まああと数ヶ月して大人になって、卵を生んでくれることを楽しみにするばかりですね。

かわいいウコッケイ


この清水さんのお宅には、野菜以外にも、庭にはたくさんな花やハーブがあって、ナスタチューム(いわゆるマスタード)などは、まさにサンドイッチにぴったりの辛さ!果物なども玄関前には柿の木が、ぶどう棚にはたわわなぶどうが、そして裏にはみかんの木とみな無農薬で自然のままなのです。みかんはいかにもスッパーい感じでまだ早そうでしたが、ちょっと摘んだぶどうは口に入れた瞬間から甘味が広がり、とってもうまかったー!今年は山梨に行ったりしてずいぶんと本場のぶどうは食べましたが、いやいや今年一番ですな!

ナスタチューム 無農薬みかん 無農薬ぶどう
そんなこんなで、自分たちが普段口にしている野菜がどうやって育っているのか?と足で感じ、どんな花が咲いているのか?と目で見、時には鼻いっぱいに香りを感じ、時には摘みながらあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、この畑は不思議と落ち着くんです。農薬も使わず、清水さんの愛情が注がれてきた土壌はもちろん生きていて、“氣”がたっぷりなんですね!



私たちの子供のころは、農薬などは使わなくても美味しい野菜が街中にたくさんあったでしょうが、今ではそう言った野菜を有機野菜と称して特別に売るようになってきました。加工食品なども“有機野菜使用”と書く方が売れるそうです!しかしそんな中にも有機野菜とは言えない農薬を使用しているものが多いと聞きます。いったいどこまで信用できるのやら!
「子供には、ちゃんとしたものを食べさせたい」そんな気持ちから出会った「はなおか農場」ですが、実際に見て感じて食べた今ではすっかり昔以上に普通の野菜のとりこになってしまいました。10月末には昨年同様に収穫祭があるそうで、今から楽しみなのだ〜!

是非このような野菜が食べたいという方は、はなおか農場のホームページを訪ねて見てください。(リンクのページからもアクセスできます。)


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