浅草の飲み喰い処は星の数

パイナップルハーブ
真っ赤なパイナップルハーブの花

2000年を迎え、人混みの苦手な我々は「そろそろ空いているのでは!」と三が日を避け浅草寺に向かったものの、なんのなんの相変わらずの混み具合で、仲見世通りは人でいっぱい!有名なお店などは長蛇の列!浅草寺の周りは屋台が所狭しと建ち並び、不況を吹き飛ばそうという意気込みなのか、巨大な賽銭箱の周りも拝む人でいっぱい!そこら中スゴイ人波なのでした。そしてここ浅草は人も多ければ、飲食店も多いものです。なんと大小含めると、全部で2万軒以上もあるそうで、毎日行ったとしても制覇するのに50年以上もかかってしまい、1軒あたり5000円使ったとすると、なんと1億円にもなってしまうのだ!
まあそんなことは体が5つくらいと、宝くじがあたりでもしない限り無理なので、その中から少しでも良い店を嗅ぎ分けていくのですが、中には“ハズレ”というのもあり、まあ授業料と思いあきらめる事にする事と二度と入らないと心に誓うのです。

護摩 賽銭箱
護摩の周りもたくさん でっか〜い賽銭箱

という事で、またまた下町のお店を紹介してまいります

まずは気軽に食べれるラーメンからという事で、雷門から歩いて4、5分位にある「馬賊」さん!名前の通りか、イカツイ顔をした兄さん達が、店先で麺をこねてバンバン叩いて伸ばして作った麺は、つるつる感があってこしがあり、スープも美味しく、乗っているチャーシューもトロッとした美味しいラーメンです。このお店はギョーザもなかなかとのことで、テレビにも紹介されたことがあるそうです。お値段も普通のラーメン屋さん並ですので、気軽に食べれるラーメンの1軒です。
馬賊 ラーメン 手打ち麺
角にあるのが“馬賊”さん 麺がつるつるしています えいやっ!と麺を伸ばしてます

もう1軒ラーメン屋さんですが、すしや通りにあります「あづま」さん。ここのラーメンはちょっと濃い目の味かもしれませんが、自分としては好きなほうで、またメニューの中に“純レバ丼”や“あれ”?なるものもあり、レバー好きにはたまらないお味でしょうか!(ちょっとピリッと辛いですが!)

あづま 純レバ丼
こちらが“あづま”さん 純レバ丼!

ラーメンのお次は麺仲間の蕎麦!浅草では老舗といえる「並木藪蕎麦」さんです。雷門を背にして浅草橋方面に歩いて3分のところにあり、いつも混んでるお店で、今までなかなか足を踏み入れなかったのですが、ようやくおじゃましてきました。鴨南蛮と天ぷら蕎麦を注文しましたが、まさに正統派の鴨南蛮!しっかりした鴨肉とつくねとねぎが入って美味しかった〜。追加のざる蕎麦(\650)も良かったのですが、もう少し量を多めにして欲しいな〜。でも鴨南蛮(\1700)は蕎麦にしては安くはなくそうは毎日は食べられないのだ!でも鴨だから仕方がないか!(カモネギ?)行った日は日曜日の昼時とあってか、3、40人も入れるお店はいっぱいで、外にも列をなしてましたが、注文する人の半分近くが鴨南蛮でした。尚、待っているといっても、お蕎麦は回転が速いのか、5分から10分で入れそうでした。

並木藪蕎麦 鴨南蛮 もり
今日も混んでました“藪蕎麦”さん 鴨肉とつくねが乗った鴨南蛮 もりです!

お蕎麦と言ったら、言問い通りにおもしろいお店がありました!なんと自分で蕎麦を打つ道具の専門店なのです。台あり麺棒ありこねる用の大皿ありと、蕎麦打ち道具ならなんでもこいなのです。レディースセット?なるものも売っておりましたが(ちょっとお得なセット)、自分で打って自分で食べるなんてものも、けっこう楽しいモンです!ちなみに、蕎麦うち教室なんていうのも開催しているそうです。

蕎麦道具
お店の名は“木ぢや”さん

さてお次は浅草寺の裏手、ゴロゴロ会館周辺になりますが、まずはパンの「アンです」さん。この名前の通り、アンパンが美味しく、甘すぎないアンパンは人気の商品らしく、なんとお客さんの中にはどどどっとアンパンのみを買い占めてしまう人もいるのだ。まあそういった人の為か、アンだけでも売っているのです。

パンと言えば、創業大正9年の看板を掲げ、上野ヨドバシカメラの隣の「ナガフジ」さんの噛めば噛むほど味が出るという、天然酵母パン(\600)は金土日のみの販売です。このパンは色々雑穀も入っていていかにも体によさそうなのです。
あんです ナガフジパン
“あんです”さん 上野の永藤パンさん

そしてもう一軒!田原町駅近くの浅草通りにあるスーパー赤札堂のそのまた隣の「ボワ・ブローニュ」さんのぶどうパンは、これでもか!というくらいぶどうが渦を巻いて入っていて、ずっしり重く、これまた安く(小さいのは\260)子供さんには最高のパンでしょう!(天然酵母パンもしっかりしたお味です)ただ最近テレビに出たとの事で、早い時間になくなってしまうのです。ここもまた買占めおばさんが、ごそっと買っていくらしいのだ!しかし、テレビに出たといって買い占めるのはどうかな〜。お店の人もちょっと困っていたのだ。

ボワ・ブローニュ ぶどうパン
田原町近くのボワ・ブローニュさん 天然酵母パン\300とぶどうパン小\260

さて、先程の「アンです」さんのお隣にありますのが、鰹節専門の「的場」さん。鰹節といったら我が家にはなくてはならないもので、鍋物を食べる際に醤油と鰹節と鍋のダシだけで食べるとか、うどんを食べるときは、しょうがと醤油にちょっと鰹節とか、素材の味を引き立たせる時等にはピッタリなのです。ということで、高知や、博多や沖縄といった所に行った際に良く買っていたのですが、こんな近くにありました!鰹節屋さんが!自分で引くのもいいですが、パパッと食べるときには、削り節の方が楽チンなのです。

このまた裏手にあるのが、ピザ専門の「ピッコリーニ」さん。看板にもありますように、ここではお店のオーナーが店先でヒョイっとパイを回しながら作っており、打ち立て、作りたてのおいしいピザが食べられるのです。宅配ピザに慣れてしまった皆さん!こういったピザを食べるのだ!

ここのすぐ右隣、甘味処の「梅むら」さんは、“まめかん”が有名で、ここでも一人で20個、30個とまとめ買いをする人もいるそうなのです。こじんまりとした店内は、いつも混んでいるので、我が家ではもっぱらテイクアウトです!

的場 ピッコリーニ 梅むら
鰹節問屋の“的場”さん 看板に偽りなし 豆かんといったら“梅むら”さん

さて甘味処といえば、仲見世裏の「梅園」さんは、子供からお年よりまで女性に大人気のお店で、もうかなり有名ですね!

和菓子やの「亀十」さんは“どらやき”が美味しいお店で、雷門の交差点のところに栗蒸羊羹の「にしむら」さんと並んでいます。こちらも「にしむら」さん同様、もっぱら贈答用でよく利用させて頂いております。

浅草を歩いていると、時折天秤を担いで、いつもニコニコのちょん髷頭の饅頭やさんに出会う事がしばしば。買ったことはないのですが、よく観光客が記念写真一緒に撮ってる人を見かけます。…が考えたらこっちも同様に写真を撮っているのだ。
梅園 亀十 ちょんまげ
梅園さんはいつもいっぱい どらやきは“亀十”さん こんな饅頭やさんも!

和菓子が幅を利かせる浅草で、なんと“ジェラート”(アイスですな!)の店があるのです。新仲見世通りにある(メトロ通りにもあります)「じぇらぁとや」さんでは色々な種類があり、バニラやチョコなどの定番からバナナ、ごま、いも等といったものまでいろんな種類があるのです。あまりにも最近のお店っぽいので、チェーン店と思ってましたら、もともと地元の別なお店で出していたものが評判になり、2店舗新たにジェラートやさんとしてOPENしたそうなのです。うん、ここはお勧めです。

じぇらあとや 看板
なかなか評判のお店のようで! 小学生も常連?どんぐりさん

下町にはお好み焼きやもんじゃ、大学いもやたこ焼きなどのテイクアウトのお店もかなり多く、松が谷の方にあるお好み焼きの「どんぐり」さんも、小学生らしきグループでも安心して食べにこれるというお安くて手軽ないいお店です。浅草4丁目交差点の近くの創業大正14年の「松葉」さんでは昔ながらの手づくりの芋ようかんやふかしいも、そして大学芋に手づくりのアイスをモナカを売っておるのですが、看板の“ハナニ ササハイロ”の意味だけはどうしてもわからんのだ!

どんぐり 松葉 看板
“どんぐり”さん 大学いも一筋?松葉さん ハナニササハイロって?

またこの先のせんわ通りにある「三島屋」さんでは、テイクアウトの大判焼きやたこ焼き(12ケで\300)を買いに来る人がいつも並び、店内でも焼そば、もんじゃ、みつ豆などが食べられ、お値段の方も安いだけあってか、小さなお子さんたちもまじって賑やかなのです。まあ親子3人で食べても1000円で十分でしょう!

三島屋 たこ焼き みつ豆 安いメニュー
テイクアウトも多い 小ぶりなたこ焼き12ケ\300 昔ながらのクリームみつまめ や・や・安〜い

ところで、我々が浅草や上野界隈に出向くときというもは、もっぱら子供と一緒に自転車に乗って出向く事が多いのですが、1時間もすると“うとうと”としてしまうようで、下の写真のようになり、時には段差で頭を強く打ち、あざが出来たなんて事にもなってしまうのです。
当然子供と一緒に乗ることが多いお母さんたちも、いろいろ考えていらっしゃるようですが、我が家は上野松坂屋屋上の遊戯コーナーでゲットし喜び、子供がみて楽しく、寝ても安心という1石三丁ともいえる“タレパンダ”をクッション代わりにしているのです。おかげさまで、以来は段差でガツンとおでこをぶつような事はなくなったようです。うーむ、普通車の後部に飾るしかないような景品がこんな風に役に立つとは…
熟睡 たれぱんだ
既に熟睡モードなのです 必殺!たれぱんだクッション!

その上野松坂屋の屋上は、結構広く、お金がかかる乗り物やゲームが多いのですが、子供は意外と動かなくても喜んではしゃいだり、ゲームを覗き込んでいるようなので、意外と安心できます。また入園料の取らない遊園地が、上野動物園の前にあり、小さいながらも¥100位の安い乗り物がたくさんあります。ただ難点は一度入ったら最後、なかなか帰りたがらないということでしょうか!公園でも毎度そうですが、泣いて叫ぶ子供を人さらいのように強引に自転車に乗せて帰った事が何度あることか…。それだけ子供にとっては楽しいのでしょう!

ゴリラ 夢中 ゲームに夢中 うっぷんばらし
ご存知上野動物園 お金を入れなくても、乗ったり… さわったりして楽しいらしい 日頃のうっぷんもぐら叩き!

また以前にもちょっとご紹介しました浅草ロックスのウルトラマン倶楽部は、楽しい遊戯具がたくさんあって、なかなか子供たちにとっては魅力のある世界らしいのです。またご存知花屋敷も下町の遊園地として!そして日本最古の現役ジェットコースターがあるということで知られていますが、ある方によると、“外国人を連れて行ったら、「街中をジェットコースターが走るなんて!」とカルチャーショックを受けたそうです”が、実際乗ってみると、小さいながらもスリル満点なのです。

ウルトラマン倶楽部 花屋敷 日本現役最古
ここから直行! ご存知花屋敷 民家のセットを走り抜けるコースター

さあて長々とお付き合いいただきましたが、今回の“とり”は焼肉の「金楽」さんであります。焼肉銀座といわれる麻布十番界隈に10年以上も通い、全国各地でもいろいろ焼肉屋を食べ歩いた結果からしても、ここは料金、味ともに横綱級なのです。確かに高いお金を出せばいい肉は食べれる所は他にもありますが、ここはとにかく焼肉やさんとしては安いのです。うまいのです。先日も4人と子供でお腹いっぱい食べたら¥12000でお釣りがきたのだ!(ただし、ビールは計3杯でした)ということで、ここのお勧めは、まずレバ刺し(甘味がある)、キムチ(酸っぱすぎず美味しい)、タン塩×1、カルビ×1、塩カルビ×1、ハラミ×1、ユッケもたべましょう(甘〜いのだ)。ご飯ものでスープのついた石焼ビビンバ!(絶品なのだ!)滋養バッチリのサムケタン(骨までぜーんぶ食べられます)で決まり!うーんこれで3人で食べて十分で、¥10、000くらいでしょうか!とにかく値段の割に美味しいのです。もちろん炭火ですが“無煙”などとは無縁の“煙もくもく”なので、服に匂いが付いて困る方は、お店の方に言って“ごみ袋”をもらい、その中に服をしまって食べましょう!尚お店は昼から営業していますが、夜は11時でおしまいです。
余談ですが、ここの帰りに前出の「ジェラート屋さん」でデザートを食べていくのが、定番になってしまったのです。合うんだな〜これが!
金楽 タン塩 カルビとハラミ
ここが“金楽”さん 厚みのあるタン塩 手前から塩カルビとハラミ
うま〜い石焼ビビンバ サムケタン
とにかく美味しい石焼ビビンバ 骨まで食べ尽くせるサムケタン!

そんなこんなで、まだまだ2万軒には程遠いのですが、次回も少しずつご紹介していきます。

寄席
正月興行真最中





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