飲食店経理のコツ
あなたのお店では、現金の管理はどうされていますか?
レジのお金と売上がなかなか合わない、合わせるだけで毎日何時間もかかる。
こんなお悩みをお持ちの経営者、店長の方は多いと思います。
また、現金の管理がずさんだったり、帳簿の残高と手もと残高が合っていなかったりすると、税務調査で苦労します。
痛くない腹をさぐられることにもなりかねません。
こうならないために、普段から、お金の流れを客観的に証明できるようにしておきたいものです。
経理のやり方をちょっとかえれば、解決できます。
以下に、その方法をご提案します。
1.毎日開店前には、レジの中には、釣り銭だけ入れておくようにし、
余分なお金は銀行に預けておく(銀行に行けないときは金庫に保管)。
仕入のためのお金は、売上金や釣り銭とは別に管理するとわかりやすくなります。
2.現金売上は翌朝、全額銀行に入金する(原則、現金売上高=銀行預入額)
時間がなくて毎日銀行に行けない場合は、数日毎でも結構です。
ただし、通帳には、営業日毎の売上金が記帳されるように分けて
入金してください。
通帳に記帳された金額は後で訂正できませんので、数年後見たとき
に、レジシートの金額と通帳の入金額が一致していれば、一応、正しい
だろうという推定が働きます。
(レジ現金の流れ)
前日繰越金額 ・・・レジ内の現金(定額)
本日現金売上高 (+)
現金過不足 (±)・・・つり銭間違い等
銀行入金額 (−)
翌日繰越金額 (=) ・・・レジ内の現金(定額)
※ 現金過不足が高額になる場合は、原因を調べるようにしてください
(経営への影響が大きくなるため)。
当事務所では、売上日報から現金出納帳へ自動集計できる、
オリジナルエクセルシートを使用しています。
このシートを使えば、日時損益の算出も可能です。
会計ソフトの利用をお考えのお客様は、ぜひ、ご相談ください。
売掛金・買掛金の管理が楽になりますよ。
お問い合わせ電話番号 (03)5460−5529
3.仕入や経費は、レジのお金で精算しない
別途、小口現金を用意し、そこから支払うようにする(4を参照ください)
釣り銭間違い、仕入等の経費をレジから支払った。。。
色んな要素が合わさると、訳がわからなくなります。
売上金と経費の支払金は、面倒でも分けて管理しましょう。
※ 大口の仕入先には、仕入の都度現金で支払うのではなく、1か月分
まとめて請求書を発行してもらい、振込みにしてもらえるよう交渉してください。
4.小口現金の管理
小口現金は、オーナーか信頼できる特定の従業員に管理させてください。
残高のチェックは、毎日欠かさずしてください(不正防止のため)。
(お金の流れ)
前日繰越金額
本日補充金額 (+)
支払金額 (−)・・・レシート、領収証の合計金額
現金過不足 (±)・・・つり銭間違い等
翌日繰越金額 (=)
レシートや領収書は、小口現金出納帳に貼って提出してもらってください。
(領収書が出なかった場合は、その理由を書いておくこと)
※ 現金過不足が高額になる場合は、原因を調べるようにしてください
(経営への影響が大きくなるため)。
また、仕入以外の少額な経費は、一旦従業員に立替えておいてもらい、
1ヶ月毎に精算することにしても良いと思います。
(小口現金出納帳は各自で作成し、出納帳兼請求書とし、提出期限を決め、
給料と一緒に振込むと良いでしょう(振込手数料が節約できます)。
領収書は出納帳の裏に貼って提出してもらってください。
事務作業はなるべく少なく済むように工夫し、利益を増やすことを考える
時間を作ってください。
何より、オーナーの体が楽になりますよ。
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