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~KREUTZER 42 STUDIES~
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クロイツェル教本
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以下は イワモト ヴァイオリン教室(岩本浩一)で使用する このエチュードに対する私の考え方を記述したもので このエチュードの使い方が学べるものではありません。 イワモト ヴァイオリン教室のレッスンを申し込まれる判断材料として レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧ください。 |
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通称『クロイツェル教本』と呼ばれるこのエチュードは 内外の出版社から複数の版が出版されていますが ガラミアンの校訂によるインターナショナル版を参照するようにしています。 理由は ジュリアード音楽院のヴァイオリン科の初代の主任教授にして 数多の歴史的名奏者を育成したガラミアンの そのヴァイオリンの指導における取り組みが その運指や運弓の校訂に見て取れるからです。 そのため ガラミアンの校訂譜における運指・運弓を 何故そのような運指・運弓となっているのかという点に 十分に留意しながらレッスンすることで 上記のような歴史的な名教師の指導の一端に触れながら より多彩で発展的なヴァイオリン演奏の基礎を学習することができます。 そして カイザーの項目でも書いたように カイザーは初心者が学習するエチュードとしてよく用いられるものの 非常に演奏が至難な課題も含まれるのに対して クロイツェル教本では カイザーよりも重音の課題が多く含まれポジション移動が広域にまで及ぶだけで 初心者が学習するエチュードとして基礎を無理なく学べる課題が殆どです。 しかし それでもやはりカイザーと同様に 全曲を単純に通して弾かせてしまうことは却って基礎的な演奏技術の習得を阻害し 全体を何巡も繰り返し弾かせるなどすると初心者の演奏技術の荒廃を招くので それぞれの学習者に有益な課題を慎重に取捨選択して学習する必要があります。 |
(鷲見三郎先生ならびに四郎先生の門弟の多くが ジュリアード音楽院にも学んでいます。 そうしたことから ジュリアード音楽院の先生方に 今も直接的・間接的に伝わるガラミアンの考え方を そうした門弟の方々から伺うことができているので そうした観点も踏まえて、このエチュードをレッスンすることで より高度な演奏技術への対応力を高めるように心がけています。 ただし 上掲の画像のガラミアン校訂譜(インターナショナル版)のフィンガリングには 初心者がヴァイオリンの基礎を体系的に学習するのには不向きな箇所も少なくないので 初心者のレッスンの際にはドイツで出版されている別の版も使用しています。) |
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