TRI-STAR400 の製作

以前から作ってみたかった先尾翼機の製作に取りかかりました。
本当は自設計で作りたいのですが、先尾翼機は重心位置や翼取付角など未知の領域が多すぎますので、今回は市販の機体であるSIG社の先尾翼機TRI−STARをおもいっきり参考にすることとします。(製作にあたりオリジナルを電動で飛ばされた黒澤さんにとてもお世話になりました。ありがとうございました。)
オリジナルは09〜15クラスのエンジン機または540クラスの電動機に出来る様に設計されているようですので、400クラスとするために80%位の大きさで作ります。80%というのは、全長全幅が0.8倍、翼面積は0.64倍、容積は0.512倍となりますので、重量がオリジナルの約半分になる400クラスには丁度いい大きさです。(たぶん..!?)


1.主翼の製作

(リブの切り出し)

主翼はリブ組としますが、テーパー翼を組むのは初めてです。リブの間隔をどうすると次のリブの大きさはどうなって、スパーのきりかき位置がどこなどと私の性格ではとてもやってられません。
で、Wing Proという超便利なフリーソフトを使いました。(ラジ談のホームページからダウンロード出来ます。津田さんありがとうございます。)
このソフトを使うと翼の仕上がりイメージは掴めますし、不等間隔リブなども怖くありません。自作派の方には絶対おすすめです。
2.主翼の製作

(組み立て)

サランラップを張った定板の上で左右翼を別々に組み、プランクしました。

左右翼の接合は最後にいも付けし、マイクログラス補強しました。
受信機のアンテナ線はあらかじめ主翼の前縁付近の内部に沿わせて張り、中央プランク部の小さな穴から出して受信機に接続します。

左翼にアンテナ線を通したので左側が少し重くなってしまいました。バランスを取るため右翼におもり代わりのネジを付けました。

3.エルロンの製作 自作していて、いつも悩むのがエルロンです。模型屋さんでもエルロン材は売っていますが、厚さが合わなかったり本当にバルサか?と思うほどのハードバルサだったり。
自分でテーパーに切り出してもいいのですが、大変な割りに出来上がりは美しくない。で、やっぱり板と棒で組むのが一番の様です。下面はプランクしなくても強度十分でしたので写真の様になりました。
4.先翼、垂直尾翼の製作 先翼(カナード)と垂直尾翼はトラス組みとしました。少しは軽量化になっているかな?
5.キャノピーの製作 キャノピーをバキューム製法にて作りました。
こちらで..
6.胴体の製作 何とか形になりました。

メカ積みと主翼,カナードの取り付けのため、メカハッチとベリーパンを分割式にしています。

ベリーパンは航空ベニヤとバルサで作りました。前部にバッテリーとモーターを冷却するための開口部を付けてます。下面に使った航空ベニヤにも穴をあけて、軽量化と冷却用空気の取り入れ口とします。ちなみにオリジナルではプラスチック製の成型品が付属する様です。

後端のモーター取付部です。QRPのギヤダウンユニットをゴムブッシュを使って、フローティングマウントする様にしました。プッシャー方式はモーターの冷却が不足しがちと思いますので、上面にも冷却用の穴をあけてます。

主翼はポリカーボネイト製のネジとナットで固定します。ナットは胴体側に埋め込んでいます。

7.生地完成 生地完成です。この状態で主翼やカナード、垂直尾翼、ベリーパンの取り付けにネジを合計12本も使っています。生地完成重量175g。
8.とりあえず完成 完成しました。
オラライトの白を基本に翼の裏面のみオラライトの赤でカバーリングして、完成です。最初はステッカーやデカールで飾ろうかとも思いましたが、上から見て真っ白(透けてますが..)に濃いスモークのキャノピー(単にスプレー吹きすぎ..)というのもおしゃれかな!?と。
重量は10セル500ARを付けて626gとなりました。
9.飾り付け
電動機の集いで素晴らしい機体をたくさん見ていたら、真っ白というのに物足りなさを感じてしまい、オラトリムで簡単なラインを入れてみました。いかがでしょう?

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