TOSSランドへ 

養護学校/知的障害児教育/体育/全学年/体ほぐし/タッチリレー/1時間

体ほぐしとタッチリレーで1時間を楽しむ

茨城県立土浦養護学校    河村要和

 知的障害児養護学校の体育の授業は学年,ブロックで行うことが多い。10名以上の障害を持った子ども達が共に授業を行う場合,様々な障害や状況に応じて配慮した内容を組むことが不可欠である。1つの授業プランとして障害の状態や状況に応じて生かしていただければ幸いである。

 指導のポイント  と  授業の実際            BACK

1.指導のポイント

体ほぐしの運動

 (1) A 音楽に合わせて体を動かすダンス体操(体を動かす。) 

    B 音楽に合わせてペットボトルを振るダンス体操(道具を使って体を動かす。)

    の2種類を行う。(変化のある繰り返しにより,子ども達が長く楽しく続けることができる。)

 (2) 動きの中に,○体の回転○手の曲げ伸ばし○水泳の動き(平泳ぎ,クロール,背泳ぎなど)

   を入れる。(基本の動きを入れる。楽しさを加える。)

  これをベースに,好きな曲を選曲し,簡単な動きを入れて,組み立てる。

タッチリレー

 (1) A タッチ(3つの目標物をタッチする。)

    B リターン(目標物をタッチして,スタート地点に戻ってくる。)

    C チェンジ(次の人にタッチする。タッチされたら走り出す。)

 という3つの課題を持つ。元気に目標まで走ることのできる児童から,車椅子を使って自分で進む児童がいる中で,うまくハンデをつけながら,全員がA,B,Cの課題をクリアして,リレーを行う。

 (2) 一度に行わず,第1時でA,第2時でB,第3時でC第4時でリレーの練習を行うステップを踏む。

ハンデ 3つの目標は距離を変えておく。(1つ目1M,2つ目5M,3つ目10Mなど。)児童の実態に合わせてコ  ースを決める。

     コース1 1Mのみタッチ(歩行の難しい児童)

     コース2 1Mと5Mタッチ(長い目標に迎えない児童)

     コース3 すべてをタッチ(目標に向かって走ることのできる児童)

 教材  1.音楽テープ4本・・・(1)あ,い,うー体操・(2)アイアイ(3)ちょこっとラブ(4)さんぽと銀河マンの曲

      (すぐ取り替えてかけられるように4本に分けてダビングしておく。)

      2.ペットボトル500ml前後のもの一人2本

      (中にビーズやすずを入れ,音やふれる感覚も同時に楽しめるようにする。)

      3.キャラクターをつけたカラーコーン6個 

      (コーンの上につけるキャラクターは大人の手のひら大にする。鈴をつける。)

 場所  1.体育館  2.教室+中庭(体育館割り当てがない場合) 3.教室(割り当てがなく雨の日)
 ※児童・生徒数が多く,曜日によって体育館と中庭を使い分けなければならない。学年の人数が少ないので教室も可能。


2. 授業の実際

1.授業の流れ 

 (1)ダンス体操「あ・い・うー」の曲に合わせて。(テレビを見て子ども達がよく知っていた。)

  (2)ペットボトル体操「アイアイ」の曲に合わせて

  (3)ダンス体操「ちょこっとラブ」の曲に合わせて。       

  (4)歩く走る。「さんぽ」「銀河マン」の曲に合わせて。     

  (5)タッチリレー                          

2.授業の方法

(3.教室の場合)

教室に集合する。

指示1 (リーダーの教師が教室中央に座り)ここに集まって座りましょう。体育を始めます。

「今日は音楽に合わせてダンス(カセットテープを見せながら),ペットボトルを振ってダンス,(ペットボトルを見せながら)をします。それからみんなでリレーです。がんばりましょう。」  

指示2 「両手を伸ばしてもぶつからないように広がりましょう。」と言って教師も両手を広げて見せる。

(1)の音楽をかける。みんなで踊る。

指示3 「次はペットボトルダンスです。この箱から好きなペットボトルを取ってください。」と言ってペットボトルを入れておいたダンボールを教室中央に置く。

(2)の音楽をかける。みんなで踊る。教師は介助したり,模範を見せながら踊る。

指示4 曲が終わると同時に,ダンボール箱を教室中央に置き,「はい次の曲にいきます。ペットボトルをすばやくしまってください。」と言う。

しまったところを見計らって(3)の曲をかける。みんなで踊る。

指示5 次はリレーの練習です。黒板の前にクラス毎に集まりましょう。

教師のリーダーはその間教材室からキャラクターのついたカラーコーンを持ってくる。

思わせぶりをしながら教室にコーンを持って入っていく。

発問1 「これはなんでしょう。」(キャラクターの顔が見えないようにみんなの前にコーンを置き,そっと見せながら)

「しょくぱんマン」,「カレーパンマン」,「アンパンマン」と児童は答える。

すごい。よく分かったね。天才。と大いに誉める。

発言した時には大いに誉める。

説明1 このアンパンマンたちには鈴がついています。たたくとほら,鈴の音がしますね。2人ずつ競走します。

まず先生がやってみますので,よく見ていてください。

1組2組の教師が,1人づつで手競走してみせる。2回ほど行う。

まずは練習です。さあ,最初にやってみたい人!

クラス毎に1人づつでて対戦。順番に行う。

配慮

○ 触るのは2つ。隣のクラスの分も触ろうとした時は,違うと教える。

○ 目的がつかめない児童には,教師が手を添えたり,目の前でたたいて誘導する。

○ 車椅子等の児童には,目標物をぐっと近づける。

2回行う。

次回の予告 みんなよくがんばりましたね。こんなにがんばれたのはすごいです。みんななんでもできますね。今度は体育館でやります。またみんなのすごい頑張りを見せてください。では終わりのあいさつ,1組の日直さんお願いします。

 ページのトップへ