緊急座談会

これでいいのか市町合併?

街角の声聞かない小川市長

 4月30日に開催された「第1回相模原・津久井地域合併協議会」からすでに2ヶ月が経過、その間5月30日には第2回が城山町で開催され、7月8日には第3回がまた相模原で予定されている。並行して市・町民からの公募による「まちづくりの将来ビジョン検討委員会」もすでに2度開催された。
 しかし相模原市民の傍聴者は100席の用意にたいして30人にも満たない状況だ。市民に関心が無いのか、既定路線は変わらないというあきらめで、行政まかせということか。
「情報がない」という市民の声に応える意味から、当会は急遽匿名座談会を開いた。参加者はすべて本会会員である。

狙いは政令指定都市か(1)

司会  市長は「目指すべき都市像を実現していくため」と言うが、それが何かを言っていない。今日は、なぜ今合併かを皆で考えてみたい。
 合併協議会も将来ビジョン委員会も傍聴してきたが、こんな会議で将来の都市像を充分検討出来るのか不安だ。自分なりに目指すものを想定してみた。
1、理想郷の想像
2、政令指定都市の実現
3、地域の産業振興
4、国家目標実現への協力(笑い)、あるいは
5、住民の幸せ
と言ったところかな。市長の思惑は政令指定都市ではないのか。
いろんな場面でそう言っている。国の財政措置の一つ合併特例債を適用したいという事ではないのか。政令指定都市に伴う地域の産業振興とドロドロした利権もあるのではないか。
合併のための合併にと走っていることは否定できない。期限が平成17年3月というため、詰めなきゃならないことも無視してないか。3町は明日の財政破綻を避ける考えでも、相模原は政令都市を目指す以外のメリットはないのでは。
昨年10月の「調査研究部会中間報告」では、津久井と相模湖は財政破綻だが、合併すれば我々の税金がそこへ流れる。市民はそれで納得するのか。この報告書を市民はあまり知らない。データは出すから分析は自分でという感じ(笑い)。
政令指定都市は人口的には最近では70万とか80万でいいようだ。最近の静岡・清水の例でもOKのようです。
70万にもならないと小川市長はどうするのかな。
そこらは県や総務省も了解済みではないのか。
来年3月に向かってひたすら走っていることは分かっている。仮に住民の幸せを願って合併を考えているかもしれないけど、市民の知らない所で一部の人達がドンドン進めていることは確かだ。
いま流行りの言葉で言えば、3町を相模原が復興支援するのか(笑い)。まあ、国策のためには合併の優遇措置は今後も一杯出てくる。期限が過ぎてももっと美味しい飴が出てくる(笑い)。だから今回のバスには乗らずに、次のバスを待ち、その間にキチッと合併後の都市設計を全市・町民が納得するまで話し合えばいい。ただ、自治会の地域市政懇談会での説明だけでよしとしてはいけない。
合併特例債って借金ですよね。借りたら返さなくちゃ。
普通より利子は安いそうですよ。
それに自治体間の税源不均衡を調整する地方交付税。相模原も2年前からもらっているけど、これも(合併すれば)10年は継続してもらえる優遇制度まで付いている。(合併しても)議員も全員平成19年の改選まで議員でいられるんだ。92人の議会になる。市長は次期も当選すると考えているから、最初の政令市の首長になれる。だから待てないんでしょう(笑い)。

相模原市役所

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