その1

牧馬のスクラップ写真

 これは私が絵の個展を開いた時に、私が住んでいる所の紹介をしようと写真を集めた物です。肝心の絵よりも人気がありました。牧馬以外の写真もあります。

 
 梅が咲いたら、ふきのとうが顔を出し始めます。私がこの土地に引っ越して最初に気付いたのは、生物の種類の厚みが違う事でした。都市近郊では見なかった昆虫や植物が次々と目につきます。なんでも牧馬は、関東で唯一ギフチョウが生息している所だそうです。

 道を歩けば突然こんな光景にも出くわします。山菜やタケノコを採りに来てマムシに噛まれた人もいます。ヤマカガシの大蛇を見たという人もいます。
 この蛇、せっかく手に入れた獲物を横取りされるとでも思ったのか、ウサギをくわえたまま草むらにズルズルと消えて行きました。

 左の写真、山に目があるのが判りますか?(この写真では、ちょっと無気味ですが)。
 藤野町には芸術家が多く住んでいて芸術作品があちこちに展示されています。そして、様々な分野の芸術家が時々集まっては怪し気な計画を企てる会議をします。
 この町の芸術家はたいがい演奏できる楽器を持っていて、時々集まっては騒ぎます。
 やがて緑一色になる春山は、底抜けに明るい景色を作ります。一口に『新緑』と言っても、その色合いは実に様々です。


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