今までの学校教育では、同情心なんて教えてないよね。もちろん、道徳の授業なんかで出て来るかもしれないけれど、学校教育の大半は、テストテストテストで、周りの同級生を蹴落として自分一人が高みを目指そうとする競争だろう。
ただ、おそらく、これからの世の中では、こんな教育ばかり受けていても、世の中で活躍できる人間には育たないだろうなぁと思う。
以前、ここの日記で、これからの組織は「チームを作る」という形になると書いた。それも、チームの参加者の各人が、それぞれが徳を持っている必要がある、とも。
そんなチームの一員として相応しい人格と徳とは何か。
教育も、そんな徳の探究と、実践が求められるようになるのではないか。
単に、知識が豊富にあるとか、高い学力がある、といった目標ではなく、経世済民の・・・世の中を上手に運営して人々を救う・・・力量を持った人間に相応しい、人徳のあり方を、実践も含めて身に付けていく教育が、必要になって来るだろう。
問題は、現在の学校教育、それも公立の学校で、そんな教育ができるかどうか。
政府が子供達に愛国心を教えようとすると、とたんにいかがわしい物になるように、政府に徳のあり方を教える力があるとは思えない。
これは結局、在野の実践的な教育の場から、浮かび上がってくるものなのだろう。
そもそも、政府という形自体、政府による民衆の支配という形を容認している。それがたとえ民主制を名乗る政府であっても。
在野の才能がチームを形成し、それが既存の政府に換わる、横型のリーダーシップを持つようになるには、まだだいぶ時間がかかるだろうな。