前回の日記で、これからは科学技術の発展によって、奴隷のような労働はロボットやコンピューターの役割になり、働く場も、縦型(ピラミッド型)のような命令と服従の形ではなく、横型の「チームを作る」形になると書いた。そして、この横型のチームの参加者には、チームの雰囲気を、喜びと自己実現の可能性に満ちたものにするように配慮できる資質が必要だ、といった事も書いた。
話がやや抽象的だったので、最近読んだ記事で、この具体例をあげたい。アメリカの映画会社の働き方を紹介したものだけど。
ディズニー映画を凌駕!ジョブズが作ったピクサーの「チーム力」
こちら>>
ピクサーの映画が常に高水準の出来の良さを発揮する事は、いまやすっかり定評になっている。そして、その出来の良さの原因が、才能を持った人々の良好なチームがあるということも、すでによく語られている。この記事も、そんな一つだ。
この記事でも書いてあるように、良好な能力を発揮するチームは、チームの参加者が、お互いに対して敬意を持ち、意見の交換をする時にでも、決して「自分の考えが良質で、お前の意見は低質だ」と相手をやっつけるような事はしない。互いにアイデアを出し合い、「自分のアイデアも、他の人の助言によって更に磨きがかかるかもしれない」と、一緒に向上していこうとする信頼関係がある。
本来、「チーム」の作業は、日本人の得意とする所とされているけれど、本当に凄いチームはアメリカで作られるというのも、興味深い。ピクサーの「チーム力」と比較すると、日本のチームは、まだ前近代的な腐臭を漂わせているものだろう。