前回の日記で、この秋はなかなか寒くならないような事を書いたが、それからすぐに寒気が降りて来て北風が吹き荒れ、季節は晩秋から初冬に移ったと感じた。まあ、これからも小春日和はやってくると思うけれど。
すでに朝の6時でもけっこう暗い。冬至まであと三週間だしな。気が付けば、多くの木々が葉を落としている。道ばたに落ちて溜まった枯れ葉を、堆肥を作るために回収していく人たちがやってくる。
9月27日の日記の所で、これからは町づくりでもコミュニティーの形成にしても、徳のような性質が必要になってくるのではないか、といった事を書いた。今でも、このことについて考える事が多い。
例えば、衰退しつつある地域を復活させようと住民が立ち上がるような組織ができる場合、意外と、この「徳」の部分があるかどうかで、組織が発展するか空中分解するかが分かれる事が多いようなのです。
特にね、これは言っちゃアなんだけど、長年、大手の会社勤めをした人間が退職して、「さあ、これからは地域に貢献する活動にも参加しようかな」と考えて参加した人が、空中分解の火種になる事が多いらしい。
本人はその気がなくても、長年に渡って染み付いた癖なのか、住民が和気あいあいと集まって立ち上げた組織に、上下関係を求めるような口のききかたをしたり、年少者を部下扱いしたり、会話のはしばしに、自分の現役時代の自慢話が入ってきたり。
「持続可能社会を作る団体」と言っても、団体の参加者に徳があるのか否かで、だいぶ差が出てくる。