合併問題にまつわる日記

4月27日(水)
 いやー、面白味も何にもない写真ばかりですね(苦笑)。カラスノエンドウの花(左上)、カキドオシの花(右上)、イタドリの若葉(右下)。
「こんなどこにでも生えている雑草を紹介してどうしようと言うんだっ!、何が牧馬的日常だっ!」
と苦情をくらいそうだ。

 でも、毎年同じような光景に見えて、実は微妙に違う。植物によって、その年が「当たり年」か、ハズレかがあるようで、今年は妙にカラスノエンドウが元気に見える。草原をすっかり緑で埋め尽した。

 先日、あるテレビ番組で相模原市と津久井郡の合併の事が『否定的に』触れられていた。相模原の市長も相模湖の町長も悪役みたいな扱いだったとか。
『特例債の期限ギリギリ、最終日に駆け込みで合併申請した首都圏のベッドタウン。神奈川県相模原市・津久井町・相模湖町・・・
そうした特例債目当ての駆け込みが続出する中、特例債に目もくれず、住民のために、徹底的に話し合いを続けている福島県本宮町・白沢村・・・』
 
こういう論理だったら否定的な扱いにならざるを得ないな(笑)。まあ事実でもあるし。

すっくと伸びるイタドリの若葉。嘘みたいに赤い色。食用になるが、下手に食べ過ぎるとハラがゆるくなるそうな。

6月4日(土)

 梅雨らしい天気になって来ました。どうやら、しばらく水不足は心配しなくてもすみそうです。もうすぐ田植えですが、田んぼにもちゃんと水が張れたし。
 昨日、始めてセミの声を聞きました。昼顔も咲き出して、いよいよ夏です、

 藤野町では7月初旬に町長選挙がある。これは事実上、藤野町が相模原市と合併するかの民意を問う最後の機会となる。
 合併推進派は早々と候補を立てているが、合併反対派は、ようやく先日になって候補を決めた。人選でそうとうもめたらしい。

 合併反対派の候補は誰かと知って、私は絶望した。藤野は消える運命なのだろうか。
 この候補、かつては役場の職員をしていたが、民意を無視した専断が目に余るとして、住民からかなり反感を抱かれている。一方で実行力のある人物として熱烈に支持する人もいるようだが……。

 合併反対派は、ただでさえ数で劣勢に立たされている。この選挙では、合併反対派の住民を結集し、同時に『相模原市と合併してもいいんじゃないか』と思っている人に、『合併しない方が良いかもしれないな』と心変わりさせるくらいの力がないと絶対に勝てない。
 なのに、現状では『相模原とは合併したくない』と考えている人ですら分裂している。『合併は嫌だが、あいつが町長になるくらいなら合併を選ぶ』と言い切る人が多いのだ。今日までに私の周りに5人、そんな人を見つけた。

 この選挙、合併問題を離れて、今までの恨みの晴らしあいに終わるかもしれない。こんな情勢を、これから一ヶ月でひっくり返せるだろうか。

 この文章、この候補を熱烈に支持する人からかなり顰蹙をかったようです。私としては客観的な現状分析の文章のつもりだったのですが。

 『実行力のある人物』というのは諸刃の剣のようなところがあって、何かを強力に実行しようとすれば、どうしてもその行動に対して賛成する人と反対する人が出来てしまいます。つまり、味方を作る一方で敵も作りかねないのです。

 しかし、かといって誰とも対立しないで何かを実行しようとしても、果たしてそんな事が可能なのかという問題もあって・・・。
 何の決断も実行もしない、問題を先送りするだけの『調整型』の人間というのも町長の資質としては問題がありますからね。

次へ