合併問題にまつわる日記

1月21日(金)

 今年も牧馬の谷にルリビタキのオス(写真左上)がやってきた。高山の鳥だが、冬は低山や山麓に移動する。1月17日の所で紹介した野鳥の専門家、佐藤さんの話によれば、一度ルリビタキを見つける事が出来た場所なら、数年間は同じ場所に来てくれるということだ。
『今年もまた来てくれたか・・・』
なんか嬉しい。牧馬が気に入ってくれたのだろうか。何年牧馬の谷に来ているのだろう。

 相模原市の市長選挙が始まっている。これは10日ほど前の事になるが・・・。相模原市と津久井郡(藤野町・相模湖町・津久井町・城山町)の合併を推進している現相模原市長は、合併に対して慎重な立場を採る城山町長に対して、『城山町が合併に加わらなかった場合は、城山町のゴミの処理を受け入れない』と言っていたが、最近になって『話があれば相談する』と言い出した。


この写真の鳥は良く判らない。まだ雪は畑とかにけっこう残っている。
 城山の町長が、『こんな脅しをされている状態では、合併の是非を問う住民投票で住民が正しい判断が出来ない。発言を撤回するまで住民投票はやらない。』と言ったのが効いたのか。
 それとも、市長選挙を前にして『嫌がる自治体を恫喝してむりやり合併を推進している市長』というイメージが自分に付くのを恐れたのか。
 津久井郡(藤野町・相模湖町・津久井町・城山町)はゴミとし尿の処理を共同で行っていて、この組合は相模原市と合併した場合は解散して相模原市のゴミ・し尿処理に一元化されることになる。

1月25日(火)

 日曜の午後から降り出した雪は5センチほど積った。朝には除雪車がやって来て道路上の雪は取り除いた。晴れた朝の雪は凍結してしまうので急いで除雪するらしい。

 日曜日に相模原市の市長選挙が行われ、私にとっては残念ながら、相模原市と津久井郡の合併を推進する現職の勝利になった。この選挙、合併問題という争点があるにもかかわらず、投票率は何と33パーセント。

 ベットタウンだからな。相模原の住民は一生その町に住むつもりもないのだろう。自分の町の将来を本気で心配する事も無い人が大勢いるのだろう。そんな町の民意が周辺の自治体の将来を振り回すのだから恐ろしい。

午後11時25分確定

長崎 かつお  21,912
大谷 なおとし 57,488
小川 勇夫   79,933

 興味深い事に、合併に反対の立場をとる候補者二名の票を合わせると、当選した現職の獲得した票数とほとんど同じ。合併反対派は候補者が二名に別れて票を食いつぶした形。
 相模湖町の住民投票もそうだったけど、相模原市も決して合併を臨んでいる人が大半なのではなく、まっぷたつに意見が別れている事が見て取れる。こんな世論もある。無断で転載していいものか判らないが・・・。

 木に積った淡雪が、風に吹かれて落ちていくと、朝日を浴びてキラキラと光っていた。相模原の人間は、藤野がこれだけ雪が降る事を知ってるのだろうか。合併しても除雪のサービスが低下する事は無いのだろうか。
 もういい加減、『大きい事は良い事だ』という時代ではないと思うのだけど。

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