合併問題にまつわる日記

11月29日(月)

 昨日、津久井町では町長選挙が、相模湖町では相模原市との合併の是非を問う住民投票が行われて、なかなか興味深い結果が出た。
 津久井町の町長選挙では、相模原市との合併を推進する現職と、合併に慎重な立場をとる候補の争いになったが、結果は現職の勝ち。投票率は57.9パーセント。確定は22時42分。

天野 望 7,449票
栗原 大 5,914票

 この選挙、争点といったら合併に関する是非以外に特になく、この結果は相模原との合併に関する民意の反映とも言える。
 さ〜て、この結果。一応合併推進派の勝利となったが、かといって津久井町には合併に否定的な勢力もかなり根強い事も示してはいないか。合併に反対しただけで、新人でもこれだけの票を集めてしまうのである。

一見平和な山里なのにねぇ。最近、がたがたと荒れるなあ(笑)。来年3月までに合併しなければならない理由や、相模原市のゴタゴタについては、10月16日、10月28日の記事を参考にして下さい。

 相模湖町での合併の是非を問う住民投票ではもっと驚く事が起こった。なんと、合併に反対し、相模湖町単独で町政を継続する方が勝ってしまったのである。わずか53票の僅差だった。確定時刻は22時03分。

相模湖町単独で町政を継続する
2508票
相模湖町と相模原市、城山町、津久井町及び藤野町との合併
2455票

 相模湖町の町長選(10月4日の牧馬的日常でも触れました)では、合併を推進する現職が僅差で辛勝したが、今度は住民側から合併反対の民意を突き付けられた事になる。相模湖の町長は、これからどう対応するのだろう。

 更に問題なのは相模原市の市長の対応だろう。果たして、これから合併しようとしている各町の民意が、これほど足並みが揃わずにがたがたしている状態で果たして来年3月までに合併ができるのだろうか。来年1月には相模原市では市長選挙もある。

12月11日(土)

 まだ冬の寒さには遠い感じ。時々、雨も降るので川の水量も冬にしては豊富。名前も無いような小さな滝にも、結構水が落ちていた。

 昨日、隣の相模湖町で、またとんでもない事件が起きた。
 11月29日の所で書いたが、相模湖町は相模原市との合併の是非を問う住民投票で、単独を選ぶ民意が僅差で勝ちを占めた。

 ところが昨日、相模湖町の町長は、住民投票の結果を受け入れず、相模原との合併を進めると言い出した。確かに、住民投票の結果自体には『尊重する』必要はあっても法的な拘束力はないのだが。
 しかし、そもそも住民投票をすると言ったのは町長の方だったんだけどな。自分で提案しておいて不本意な結果が出たら反古にすると言うのは、いかがなものか。

 住民投票で合併の反対に投票した住民は黙ってはいられないだろう。町長は前回の選挙からまだ1年過ぎていないので、リコールは出来ない。でも議会の解散請求やら、いろいろ騒動が続きそうだ。

 しかし、この津久井群(藤野町・相模湖町・津久井町・城山町)と相模原市の合併。相模湖町の町長がこんな手段に訴えてしまうと、仮に合併が成立しても、『民意を踏みにじって強引にできた合併』というイメージが付きまとう事になる。城山町でも相変わらず合併に否定的な町長が頑張っているし。
 なんか、『誰からも祝福されない結婚』を見ているようだ。

 神奈川県知事は、この合併問題のゴタゴタを見て、『地域住民の意識が定まってない。合併を進めるという事は大変難しいな、と感じた』と発言している。来年1月には相模原市の市長選挙だ。そこで、対立候補が『この合併には無理がある。やめた方がいい。』と主張したら、現職は勝てるのだろうか。

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