合併問題にまつわる日記

10月4日(月)
 相模湖町の町長選挙は、特に他の争点も無いので、相模湖町が相模原市との合併を決めるかの住民投票に近い性質をもった。相模原市との合併を進めて来た現職と、相模原市とではなく、津久井郡(津久井町・城山町・相模湖町・藤野町)の4町の合併を唱える対抗馬との一騎討ち。
 結果は現職の勝ちとなったのだが事は単純には収まりそうも無い。勝ちと言っても僅差も僅差。2970票対2781票だ(確定時刻の数字)。
 現町長は辛勝したが、相模湖町の住民には、相模原市との合併に否定的な勢力が半分はいる事が判明した形。これから本当の住民投票も行われる。

10月16日(土)

 昨日は気持ちのよい快晴。しばらく天気が続いてくれると有難い。今までの湿気をさんざん吸い込んだのか、家の畳はジメッとした感じになってしまった。

 こんな天気だと森の中を歩くのも楽しい。秋の透明な日差しが木々をきらめかせている。今朝はまた曇り空になってしまったけど。

 相模原市の収入役が辞職した。津久井郡との合併を推し進めようとしている市長と、意見が合わなかったらしい。
 相模原市は同様な原因で助役も辞職している。

この花はアキノキリンソウ……だと思う。自信なし。

 この収入役、来年1月の相模原市長選に出るとか出ないとか。市町村合併って何だったんだろう。無用な混乱ばかり引き起こしているようにしか見えないが。

10月28日(木)
 昨日から急に冷えて来た。空の雰囲気も、どこか冬めいていた。昨日、キノコ料理の会に招いてもらった。写真のキノコはクリタケと言うそうな。
 うどんやリゾット等々、口に入れると濃厚なキノコの味が感じられた。今日こうして私が生きているので、昨日の料理には毒キノコは混じってなかったようだ(笑)。

 10月16日の所で書いた、辞職した相模原市の収入役が、やはり来年一月の選挙に出馬するらしい。そのための事務所を借りたという噂だ。

 一方、なかなか合併にこぎつけられない現相模原市長が業を煮やしたのか、『相模原市、津久井町、相模湖町だけの飛び地合併でもかまわない』と言いはじめた。
 来年3月までに合併が決まらないと、470億と言われる合併特例債はもらえなくなる。もっとも、この特例債も所詮は借金で、のちのち住民の肩にのしかかってくるが。

 城山町の町長は、この特例債にこだわらず、来年3月を過ぎても構わないから、慎重に合併論議を重ねていこうと主張しているが、相模原市長の言い出した『飛び地合併』は、そんな城山町長に対する圧力のつもりなのだろう。

 相模原市長は、飛び地合併が実現して城山町が単独で自立した場合、藤野町、相模湖町、津久井町、城山町の4町が共同で行って来たゴミ処理や救急消防などの広域事業について、合併後の新相模原市は城山町の分を受け入れないとまで言い出した。
 これは、『相模原との合併に参加しなければ、城山町はゴミ収集や救急消防のサービスが不能になるぞ』という脅迫に近い。

 藤野町の場合もそうだったが、合併を推進する側は、時々こんな脅迫まがいの手段を使う傾向がある。『合併に参加しないと、ゴミの収集に来てくれなくなる。いざと言う時に救急消防が来てくれなくなる。』こんな不安を煽れば、住民は揃って合併賛成派にまわると言うわけだ。

 『住民を幸福にするための手段』としての合併だろう。住民を恫喝して進める合併に何の大義がある。

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