<長野県下條村>

 6月29日に講演された長野県下條村ですが、確かにすばらしい改革をされています。行政と住民のたゆまぬ努力のたまものだと思います。
 ただし、すぐ隣の長野県泰阜村が単独を選択したために財政破綻しそうになっていることも、まぎれもない事実です。
 そして、皆さん地図をよく見て下さい。半自給自足可能な農村「下條村」と東京に近く、昼の人口の少ない「藤野町」では、自治体をとりまく環境が違い過ぎます。(「藤野町」の第一次産業割合は、わずか2.4%)
「必要以上の行政のスリム化→行政のサービス低下」
「通勤している住民が極端に少ない自立型農村でしか出来ない資材支給事業」
「財政の健全化という名の大幅緊縮財政」
など藤野町が参考にするには疑間符が残ります。
一部を除き、わが町の目指す道標とはなりえません。
 私たちは、自然は大好きです。その中で自立できるならば、それにこしたことはありません。ただし、そのために、私たちの生活と家計を犠牲にすることが、本当の行政のやるべきこととはどうしても思えないのです。

「安定」と「秩序」を住民に提供することこそ、本来の行政のあるべき姿ではないでしょうか。

(注意)
 文中、「長野県泰阜村が単独を選択したために財政破綻しそうになっている」と書いてある事について、
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