第一章
男は虚空を見つめて、キャンバスに絵筆を走らせる。
真っ暗な夜の公園で、彼は毎晩パレットを握り締める。
「夢の絵を書いているんですよ」男は照れた笑いを浮かべて言う。
彼は盲目なのだ。
関連事項
「7thによる福音書」第一章へ
「霧約聖書」目次へ