第二章

 霧小舎捕人さんの理想の女性15箇条、これを読みまして、私も理想について考えてみました。

  1. 夢中になれる趣味を一つは持っている
  2. 基本的に自分の面倒が見られる人
  3. どうしてもやむを得ない場合以外は、他人に暴力をふるわない

 ここまで考えて、はて、理想って何なんだろう?と考え込んでしまいました。
これって、理想と言うよりは最低条件、これだけはゆずれないっていう条件だった。

 高校生の頃は、「酒は飲まない・煙草は吸わない・賭事はしない」、この三つが条件に入ってました。建て前で言えば、当たり前の事なんですけどね。しかし、社会人になってみると、その三つが揃うと逆になんだかつまらない。だから、限度を知って「酒を飲み・煙草を吸い・賭事にも参加できる」人がいい。
 そう考えている矢先に、週末は賭け麻雀をし、その間に何箱もの煙草を吸い、その後に綺麗なお姉さんの待つ店へ出かけて痛飲し、時には暴れてしまう人を好きになってしまったりする。何故なんでしょうね?そうなると、自分の中の「理想」が崩壊し
てしまうわけです。ああ、この条件は満たしてなくても全然よかったんだ、こだわる事なんてなかったんだと。そうして年々理想の条件が減り、あるいは付け足されたり
しているうちに、抽象的な、矛盾した「理想像」になってしまって。自分でもよく分
からなくなってしまいました。

 理想像について聞かれると、しばし考え込んでしまう今日この頃です。
 最近は、理想像がその時好意を持っている人に限りなく近くなってしまうから、軽々しく口に出せないんです、実は。単純なのかなぁ。
 と言うわけで、具体的な人物(芸能人などですね)の名前を出して、お茶をにごしていたりします(笑)。

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