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伊坂さんの作品は「重力ピエロ」を昔読んだだけでしたが,人に薦められて本作を読んでみました.
本作は,人を押し飛ばし車などに轢かせて殺す技を持つ殺し屋,自殺専門の殺し屋,ナイフ使いの殺し屋などの殺し屋達や非合法な売買を行う闇企業などアンダーグラウンドな社会に生きる人たちが登場します.
「鈴木」「鯨」「蝉」という三人の登場人物が交互に語り継ぐ,多視点一人称の構成です.
ある殺人事件が起き,これら三人の登場人物の思惑が交錯して行きます.

伊坂幸太郎というとミステリー小説かな,とか勝手に想像してたけれど本作はそういう類のものではありませんでした.
背表紙にも書いてある通り分類不能で「殺し屋」小説としか言いようがありません.
殺し屋がたくさん出てきて殺しの仕事がたくさん出てくるわけだから,そこにはたくさんの人の死が存在します.そして,人の死に対する登場人物たちのそれぞれの「思い」「考え」が綴られています.
生きることに対して厭がおうにも考えさせられます.
まぁ「死とはなにか」とか「生きることとはどういうことか」などということを具体的に説教めいて記述しているような文章ではないですがね.
人間の嫌な面や醜い面を鋭く描写していると思います.

あ,殺し屋たちによる世界を描いたものであるので,なかなかにグロい描写もあり,苦手な人は苦手かなぁ,とか少し思いました.
そんなことを少しでも思うのは血が苦手なオレくらいかな.
              
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