§ 5日目/バンテアイ・スレイ

    朝4時半過ぎに起床、日の出見物です。昨日交代を頼んだガイドは果たしてガイド席で待っていました。簡単に自己紹介を済ませ、昨日と同じ運転手さんの運転でアンコール・ワットへ向かいます。
アンコール・ワット前はお送りラッシュでした。暗闇ではないけれど、という程度の光の中、お堀を渡って西塔門テラスへ進むとちらほらと見物客がいました。
時間の経過と共に見物客が増えてきたので欄干の辺りを避け、叢に転がる石を椅子代わりに待ちました。この石も遺跡っぽいんですけどいいのかな(^^??
  見物客はなんだか日本人が多いようなので、ガイドにそう言ってみたら「日本人は日の出が好きだからね」との返事。西洋人はそれほどでもないそうで、だから「英語ガイドの自分はそれほど日の出を案内する事はないんだけれど、今日はあなた達日本人だからね。早起きしたよ、ハハハ」と言われてしまいました。ハイ、私達も日の出は好きです(^^;;

まだ真っ暗 ほの明るくなってきました sunrise2.jpg
まだ真っ暗 ほの明るくなってきました 人影が判別できます

人の表情が判別できるような明るさになるまで30分以上かかりました。南国とは言え、日の出前は思っていたより気温が低いです。かなり待ったので体が冷えてきました。ガイドさんのジャケットが羨ましい。私も一枚羽織るものを持ってくれば良かった。って長袖なんですけど(^^;;
ジャケット欲し〜
この後聖池まで移動。昨日は雨で見えなかった水面に映るアンコール・ワットも今日はバッチリです。 聖池から

写真を撮りまくって一旦観光は終了、ホテルに戻り、ガイドさんと待合わせ時間を決めたら朝ゴハンタイムです。
ホテルの朝食はビュッフェ・スタイル。室内とテラス席とが選べます。せっかく良いお天気なので迷わずテラス席へ。ビュッフェの内容は日本のシティ・ホテルに勝るとも劣らない、充実したものでした。若干野菜が少ないですが、その分果物がどっさりあります。卵をオムレツにし、ワッフルを焼いてもらいました。

のんびりと朝食を済ませたらもう出発の時間です。チェックアウトしてからフィルムをホテルで買いました。ここなら品質も問題ないだろうしドルも使えますから。
売店でお釣りを受取ると慣れない紙幣が入っているじゃありませんか。なんとカンボジア・レアルを受取ってしまいましたよ。1ドル未満は現地通貨になると聞いてはいたけれど、到着からこれまでドル以外遣っていなかったので綺麗さっぱり忘れていました。しかし、どうするよ。このレアル。・・・と思っていたらYJちゃんが「記念に一枚ちょーだい」と言うので快くあげました。よくよく見ると200レアル札には遺跡のイラストで確かに良い記念になります。それに新券だし。
因みにドルの他、タイ・バーツも遣えます。

出発前にちょっといろいろあってホテルを出たのは結局10時ごろになりましたが、最初の目的地バンテアイ・スレイへ向かいました。ここはシェムリアップから車で40分くらいかかります。ですので運転手に割増料金が必要になりますが、村を抜けて行くので都会のシェムリアップとは大分違った風景を眺める事が出来ます。
しかしどの道路も舗装されてないんですよね〜。それなのに結構バイク・タクシーを利用している人が多いのには驚きました。暑いし埃っぽいじゃない。どうして平気なのかしら。

そしてバンテアイ・スレイ到着。車を降りると遺跡の入口子供達が怪しい土産物を手にわらわら寄ってきます。こういう話は聞いた事はありますがホントにいるんですねー。物珍しくてジロジロ見てしまいました。その中の一人がYJちゃんに向かって声をかけました。
「お兄さーん、フィルム買ってー音符
YJちゃん大ショック(^0^)

バンテアイ・スレイは入口前に係員がいてチケット・チェックがあります。そして物売りの子供達はここから先は入れません。
ここは赤い砂岩を使った遺跡でレリーフは緻密で彫りも深く、昨日見たアンコール・ワットとはかなり違った印象です。
しかし、人が多い。見学も写真撮影も順番待ちです。この暑いのに皆元気だな。

srei01.jpg srei02.jpg 東洋のモナリザ

見学を終えたらトイレ・タイム。遺跡の傍にトイレがあります。これは観光客用でチケットがあれば無料ですが、無いと有料です。ちゃんとした水洗トイレでした。びっくりしました。日本の公衆トイレよりはるかに綺麗です。

車に戻って来た道を戻ります。バンテアイ・スレイには30分くらいいただけですが、暑くて喉が渇いてきました。鞄を開けてみるとジュースが3本にお水が1本と、丁度4人分あります。ホテルの冷蔵庫で冷やしてあったし、車内はクーラーが効いているのでまだ結構冷たいです。ガイドさんも嬉しそうに飲んでくれました。飲み終わった後「どこで手に入れたの?」と聞かれたので「バンコク空港で買った」と答えておきましたが、バンコク空港のマッサージ屋で出されたのを取って置いたものでした。そして、ひとつは機内食に入っていたパックジュース。いや〜、取って置いて良かった(^0^)

学校と生徒さん 途中小学校の近くを通ったら丁度下校時刻で、自転車に乗った子供達が続々と出てきました。

学校は校舎と教師の数が少ないから午前の部と午後の部の二部制を取っているそうです。午前中学校に行った子供達は午後は家の手伝いをして過ごすんだそうです。偉いなぁ。
校舎には企業の寄付で建てられたものがあり、それにはその企業のマークが入っていたりします。

生徒達は皆制服を着ていますが、よく見ると微妙に違います。上が白シャツで下が紺だったら何でもいいみたいです。

ところで今日の私たちの英語ガイドさん、本業は高校の英語の先生なんだそうです。
ガイドの仕事が入ると授業はお友達に任せてお休みしちゃうんだって。なぜなら3日間のガイド料が教師としてのお給料1か月分に相当するから。
そりゃ、学校の先生なんてやってられないねー。

村で写真撮影のために車を降りるとまたまた子供達が駆け寄ってきます。そしてここでも
「おにーさん、1$ね〜」
「お兄さんじゃないもん」YJちゃんがが言ったら「おねえさん、買って〜」に変わりました。きっとこの子達は「お兄さん」を単なる呼びかけの言葉だと思ってるんだな。ま、「おねえさん」と呼ばれたところで買わないんですけどね。
私は「お金ないの」と言ってかわそうとしたら「嘘吐きー」と言われてしまいました。ハイ、仰る通りです。しかし誰が教えるかなー、こういう日本語。
一般家屋?

次はタ・プロームへ。
ここではトゥーム・レイダーごっこをするつもりだったけれど、ほんとに崩落しそうなので中止。おとなしく見学して廻りました。わざと修復して無いらしいけど、そんなこと言ってる場合じゃないんじゃ・・・?

どれ位危険かと言うと・・・ここをご参照。しっかし当局による措置が当面とは言えこれとは(^^;;

タプローム taprom03.jpg tap02.jpg

お昼をどうするか、とガイドさんが聞いてきたらYJちゃんがすかさず「ガイドさんたちが普段食べるような所へ行きたい!」と提案し、アンコール・ワット近くのレストランへ行くことにしました。ちょっとぉ、私の意見は聞かないわけ?

連れて行かれたレストランはなんか海の家っぽい感じでした。ここでもアンコール・ビールで乾杯。ホントに美味しいんですって(^^)
そしてメインはチキン・ヌードル、US$3でカット・フルーツ付き。お箸やスプーンがお水の入ったコップに入れられてきました。なんででしょ?と思いつつ写真撮影に邪魔だったのでどかそうと持ち上げたらアチーッ!
お水ではなく熱湯でした。熱湯消毒してるんですね。いやはや。

お昼ゴハン♪

お食事を美味しく頂いたところで出発です。その前にトイレを済ませておくことにしました。ちゃんと「トイレはあちら」と日本語で書かれた札が下げられています。しかし「あちら」は外なんですけど?YJちゃんと「あちらってどちらよね〜?」とキョロキョロしながら歩いて行くと丁度お店の裏手に目指す建物がありました。し、しかしこれは・・・!ガイドブックでしかお目にかかったことの無い、あの手動式ウォシュレット兼水洗トイレじゃありませんか。なんだかんだ言って体験しないで済むのかと思ってましたよ。

手動水洗トイレ

右手の浴槽みたいなのが水甕で奥にある青い柄杓で汲んで流します。この水甕、隣りの男性用トイレと共用なんですね。ギリギリまで板が張ってあるから見えませんけど(つまり確認してみたんですねー。我ながら見えたらどうする気だったんでしょ)。
そしてハタと気付いたら、使用済みの紙を捨てる籠がありません。流したら詰まるんだろうなー。困惑しつつ出てみると、幸い(?)その横がゴミ捨て場だったのでそこにサヨナラしました。そしてトイレの横は井戸で、丁度女の子が水汲みをしていたので手を洗わせてもらいました。でも井戸水、大丈夫なのかな(^^??

さて、次はアンコール・トムに向けて出発です。移動の車の中でYJちゃんがしみじみ言いました。
「さんさんがああいうお店で文句を言わず食事をして、ああいうトイレに入るとは思わなかった〜」

・・・って、私の意見を聞かずに連れて行ったあなたがそれを言う!?

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