★ 6日目/ウィーンへ 

ウィーンへ向けて出発です。オレンジを半分だけ食べ、閉らないスーツケースを無理やり閉めてホテルの急な階段を下ります。思っていたよりラクに降りられました。この2日間でこの階段に慣れたんですね。
次は道路の階段。勢いで3階分下りました。人間やれば出来る! そして坂道を下ってバス停へ。予定より早く辿り着けました。
しかし。待てど暮せどバスは来ないじゃありませんか。ちょっと焦ってきた頃、近づいてきたバスは番号が違うけれど『駅経由』と書かれているのを発見しました。
「聞いてみようね!」そう言った私達の前でバスは停車しましたが乗り口は一両分向こう。こちらのバスは二両編成ですからね。こういう時、重量はあっても機動力があるのは私のスーツケースなので「さんさん、先に行って聞いて来て!」とのUちゃんの声にもっともだ、と思いつつなんかうまいこと使われているような気する、とも思いながらスーツケースを引き摺り運転席へ。
「このバス、駅へ行きますか?」
「ああ、行くよ」
「じゃ、大人2枚」
お釣と乗車券が出るのを待っていたら、「先に乗ってしまいなさい」と言われたので、Uちゃんが乗り込み、私も路上に置去りにしてあった自分のスーツケースを運び入れました。
手前の席は既に座っている人がいたのでUちゃんが奥へ進もうとすると、通り過ぎかけた4人掛けの席に1人で座っていたおばあさんが立ち上がって「あなた、ここへお掛けなさい。私は奥へ行くから!」と言ってくれました。そんな、お年寄に席を譲らせるなんて・・・と思ったけれどおばあさんは有無を言わせず機敏に席を移動して私達に席を譲ってくださいました。ありがたく掛けさせて頂きました。

駅に到着したら列車の発車時刻まで30分くらいあります。余裕を持って出てきたのは確かですが、こんなに余裕とは・・・。まっすぐホームへ向かおうとするUちゃんに「時間もあるしお茶しない?」と悪魔の囁き。だってホームにカフェがあるんだもん。乗場は別のホームだけれど見える所だから大丈夫。
コーヒーを注文したらハリボー(コーラ味)が付いてきました。「うーん、コーヒーには合わないよね。」二人の意見は一致しました。
ところで、この頃には厳重に梱包してもらったはずのUちゃんのガラスの器は手提袋ののりが剥れかかっていました。

まったりしていたらトイレに行きたくなりました。店内を探してみてもそれらしい場所は無いしお店の人もいません。仕方なく席に戻ると、Uちゃんが「外にあった」と言います。で、行ってみたらあったんですが、有料でした。50¢なり。生憎50¢玉の持ちあわせが無いので20¢2枚と10¢1枚を入れてみましたが当然(?)ダメでした。
まぁ、いいや。と思って席に戻るとUちゃんが「時間はあるから行っておいた方が良いよ」と言ってくれます。そうこうするうちにお店の人が戻ってきたので聞いたらやはり先ほど行った駅のトイレを使え、とのことですが、鍵を渡してくれました。ほー、なるほどね。
すっきりしたのはいいですが、もう時間がありません。ダッシュでお店に戻り投げ渡すように鍵を返して乗車ホームにへ走ります。あんなに余裕があったはずなのに最後にこれってどうよ。

電車に乗る時、居合わせたおじいさんと言ってもいいくらいの男性ががUちゃんのスーツケースを持ってくれました。いいなぁ、と思っていたら私のも乗せてくれました。わーい。なんと私の後ろの女性のも乗せてあげていました。なんて良い人なんでしょう。
席はほぼ満席でしたが、座ることが出来ました。私は2人掛けの所を1人で座れたので隣の席にスーツケースを置くことが出来ましたが、Uちゃんの隣席は先客がありました。仕方なく通路においていたんですが結構邪魔になるんですよね。途中ですぐ前の4人掛けの席が空いたのでそちらへ移ろうとしたら、前からそこに座っていた人が、「そこに座られると足が伸ばせないから止めてくれ」と言うじゃないですか。なんだとぉぉぉ、と思いましたが喧嘩するのもバカバカしいのでUちゃんは元の席に戻りました。こういう時言葉がわかってしまうとかえって悲しいですね。 次の駅で太ったおじいさんが乗り込んできて彼の前に座りました。ざまあ見ろ、と思ったのは言うまでもありませんが、単に人種差別をする人かなのかもしれません。外国を旅行すると時にはこういう不愉快なこともあります。

1時間ちょっとでフランクフルト空港に到着。チェックインにカウンターに行ったら「自動チェックイン機を使ってくれ」と言われました。二人ともやったこと無いんですよねー。Uちゃんとやってみましたがどうもうまく行きません。係員のお姉さんが付きっきりでやってくれましたが、彼女は2列面倒を見ていてどちらも手取り足取りと言う状態だったので普通にチェックインカウンターでやってくれた方がずっと効率的なのに、と思いました。
この自動チェックイン機、一人旅かグループか聞いてくれる優れものです。ちゃんと席を並べてくれるんだねー、と言ったのも束の間、吐き出されたチケットに書かれた座席は20Bと21F。全然離れてるじゃないねー。どういうことよ。
そして、この頃にはUちゃんの大切なガラスの器が入った紙袋は取っ手の部分が切れてしまい使用不能に陥ってました。

搭乗まで免税店でお買物。まずはハロッズへ行きガラスの器用の手提袋を購入。一番大きいのにぴったり収まり店員さんまで喜んでくれました。これで一安心して旅行が続けられます。
その後、頼まれていた香水の値段をチェック。微々たる差ではあるけれど、フランクフルトが一番安かったのでここで購入。大抵のものが、ウィーンよりドイツの方が1EURO程度安かったです。両方行かれる方はドイツでお買物したほうが良いみたいです。

そして離陸。この飛行機はルフトハンザとの共同運航で機体もルフトハンザのもの。それだからこのフライトにしたんだけれど(だってチロリアン航空はイヤだしぃ。事前チェックは重要よん)、機内食は行き(オーストリア航空)と同じハムORチーズサンドだったけれど、「味はオーストリア航空の方が良かった」とはUちゃんの弁。
そしてせっかく選んだはずの飛行機は離陸直後から揺れに揺れ、私は楽しんでましたが、Uちゃんが心配。なんとか大丈夫だったようですが、堪えられなかった乗客は2名いた模様。
そしてウィーン到着。今回はとっととタクシー乗場へ。ホテルまで28EUROだったので30EURO渡して「Stimt so」と言ったら「ダンケ」と言われるまでに微妙な間が。なぜ?

荷物を置いたらまずはエルマイヤーダンススクールへレッスンの申込に行きました。ここは「金さえ払えば誰にでも教える」(週間文春より引用)という割りきった所で私のような一見の観光客も受け入れています。ガイドブックにも載っていることがあるのでご存知の方もいらっしゃるのでは?
場所はもう覚えています。中へ入り明日のレッスンの申込をしたいと言ったらすんなりOKでした。

次の目標は特に無かったのでブラブラと来た道を戻っていたらなんとミヒャエラ・フレイに来てしまいました。私達を呼んでいるのね。誘われるままに中へ入ります。
今季の新作を見せてもらい、そこからこれの色違いは? とかサイズが・・・と始り、それを二人でやるのだから店員さんはもう大変です。去年と同じことしてます、ハイ。
去年応対してもらった日本語の上手な店員さんはどうしたのか聞いたら、シュテファン寺院前のお店に移られたそうです。確かにあちらの方が観光客が来るかも。
この店員さんが私が指にしていたギンガム・チェックのバンドエイドを見て、「かわいい!日本の小物はホントにかわいくて羨ましいわ!」と言ってました。こんなもので良ければいくらでもさし上げます、と思ったのですが携行していなかったので叶わず。ごめんね。でも一杯買ったからいいよね。因みに私はピアスと指輪、Uちゃんは指輪2個。
支払の段にJCBカードを出したら「あら!JCBなの。だったらお買物パスポートを持ってる?それがあれば10%引きなんだけど」と言われてびっくり。二人とも持ってないです。でも負けてくれました。やっぱりJCBは止められないわー。トリアーじゃ使えなかったけどね(まだ根に持ってる)。

その後オペラ座近くのJCBプラザへ行きパスポートをゲット。これを見せれば割引きもしくはプレゼントをもらえるお店のリストが載っています。が、10%OFFなんて太っ腹なのはミヒャエラ・フレイくらいで後は130EURO以上お買上げの方には粗品をプレゼントというところが多かったです。後は免税店ワルツが10%OFFになるお買物件をくれたのが良かったかな。ワルツはツアーの観光客が溢れているのであんまり行きたくなかったんだけれど、たしかFEILERを扱っていたはず、と思って行ってみたら案の定ありました。
こういうツアーを受け入れている免税店に行くのがなぜイヤかと言うと、支払の際に必ずツアーや添乗員さんの名前を聞かれ、キックバックがあるのを目の当りにするから。態度ばっか大きくて使えない店員が多いし。でも日本人好みの商品を取り揃えているので時間がない時はこういう所で纏め買いした方が賢いのかな。

それから夕食を取るためにガラリエへ。ここのビュッフェは気楽で良いです・・・と思ったらなんと改装工事中! ショック! よろめきつつお隣のVILLAへお水を買いに行き、そこの美味しそうなハム&チーズを見て今晩も部屋で済ませることにしちゃいました。カットフルーツも買ってちょっと贅沢気分。なんて安上りな私達^^;
そんなに買うつもりじゃなかったので袋を持ってきておらず、鞄に入り切らないのは抱えて歩くことに。そう、こちらでは大抵の場合お買物袋は売物なのです。レジ近くの壁に掛っていて大きさによって微妙に値段が異なります。好きなのを取って他の商品と一緒にレジでお金を払いましょう。間違っても前後の人の袋を奪ってはいけません(私じゃありませんよ(笑))
そうそう、それから、レジでは商品を自分で買物篭からベルトコンベアに移します。で、前の人のと区別するため仕切り棒を置きます。前の人のと離して置いてもこの仕切り棒がないと判ってもらえないことがありますよー(これはかつて経験済み。そして今回多数の失敗している日本人を目撃)。皆頑張れ!

お部屋に戻ってビールで乾杯。は〜、今日も楽しかった。おや、このページ写真がないわ。

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