★ 7日目/ウィーン滞在2 【カフェ・ツェントラルや〜い】

今日はオリー・カーンのCDを求めてドブリンガーへ。ここはクラシック音楽の専門店かと思っていたのですが、ガイドブックにはクラシックとポップスの両方を揃えたって書いてあったんですよ。ところが店員さん曰く、ポップスも多少は扱っているけれどプリンツェンはない、とのことでした。Uちゃんがっかりです。
この後はホーフブルク/王宮へ行きました。ここの銀食器のコーナーはすごいですね。パーティ用やら普段用やらの食器がこれでもかというくらい展示されていてもうどれがどれやら分からなくなってしまいました。
それから皇帝の居室へ。こっちはなんだか地味だったなぁ。ここにも山ほどのエリザベートの写真がありました。

見物の後はティータイムです。私のたっての希望でカフェ・ツェントラルへ行くことにしました。 ガイドブックによると夕方の方がピアノ演奏とかあるらしいんですけどそんなことを言っていると行けなくなってしまうのでとっと行くことにしました。

歩いて行けなくもないけどせっかくウィーンカードがあるのでSバーンを利用しました。SCHOTTEN RINGで降りてそこから歩きます。
道すがら本屋さんがあったのでリンダウで買いそびれた辞書を買いに入ったらなんと日本の漫画が大量に置かれているじゃありませんか。
しかし・・・。「天使禁猟区」とかいいの?うわ、「BRONZE」まである。日本よりは寛容なのかもしれないけど、ここはキリスト教の国じゃないの?
ひとしきり盛り上がった後、私は「らんま1/2」を買いました。まさか全部買うわけにもいかないので(日本語の読んだし)最新の33,34巻を買いました。

一冊5オイロ20。日本のゲーテ書房で買った時は確か一冊980円だったのでやはり現地は安いですね。
友人が「セーラー・ムーン」を欲しがっていたのに見当たりません。聞いてみたら「ない」とのことでしたが、「セーラー・ムーン」という単語はあっさりと通じました。市民権を得ているわけね。そういや、CDなんかも出てたっけ。

ドイツ語版絶愛

買うものを買ったので改めてカフェ・セントラルを目指します。・・・が、見つかりません。地図を見る限りではかなり良い位置にいるんだけどなぜか辿り着けないんですよね。で、通り掛ったワイシャツにネクタイ、手にはお財布といういかにもこの辺りに勤めてるぜ、俺は!といった風情の男の人を捕まえて聞きました。

「カフェ・セントラルに行きたいんですけど」
「この道をまっすぐ行った左手だよ。でも今はやってないよ
「え?なんで?」
「改装工事中なんだよ」
(つー訳でメルマガの例文は嘘じゃありません)

う、嘘でしょう。やっとやっとここまで来たのに酷すぎる。店頭まで行ってこの目で確かめないと気が済みません。どかどかと歩いて行くとホントに工事中で誰もいませんでした。秋に新装開店だそうです。悲しすぎる〜。

ショックのあまり朝から歩き回っていた疲れがどっと出てきてしまいました。
「もうどこでも良いから入ろうよ」
「じゃ、今から歩いて一番最初にあったお店にしようね」

とぼとぼと道を歩いて行くとなんと郵便局があったのでずっと持っていたハガキを出しました。怪我の功名。郵便局を出ると斜向かいがカフェでした。先ほどの言葉どおりならここに入るはずです。
が、しかし。目の前の道が道路工事中なんですねー。いくらなんでもこれはパスしたら次がなかなか無いんでよ。二人とも言葉少なになりながら歩いて行ったらやっと少し賑やかな通りに出てカフェもありました。店先のオープンカフェになっている所には結構お客さんが座っているしこれなら良いでしょう、ということで店内に入りました。

cafeKORB ちょっと古びた感じですが、もう疲れたので席に付きました。
丁度お昼時でランチメニューがあったのでそれにしました。

Uちゃんは魚のフライ、私はほうれん草のパラチンケン(ウィーン風クレープ)を注文しました。これににんじんのスープとパンがつきます。

スープは美味しかったけれど量が多くて、正直言ってこれだけでも良い感じがしましたがメインはこれからです。魚のフライが届きました。フライだけがでんとお皿の中央に乗っています。別盛りのサラダが付くとは言え、飾りの野菜とかはないんですかね?
ほうれん草のパラチンケンもそれだけがででん! と乗っています。これはほうれん草がメインだから付け添えの野菜はいらないかもしれないけどなんか極端なんですよねー。しかもこれ、ほうれん草半把位使ってそうです。体には良さそうで美味しかったですがさすがに飽きました。

お腹も一杯になり食後のコーヒー(私はココア)を飲みながら思わず呟きました。
「なんか神田の古本屋街とかにある戦前からやってる喫茶店にいるみたいじゃない?」
「やっぱりー!? さっきから外の風景見てると日本でTVの海外中継でも見てるみたいな感じだったのよー」
だってこの椅子の毛羽立ち感といい、四足のテーブルとそれに掛けられたビニールのテーブルクロスといい、なんつーか渋いですよ。
「それじゃあ次は『いもや』へ行って天丼でも食べようか」(分からない方、スミマセン)
と言って席を立ちショッピングをしながら一旦ホテルへ戻りました。誤解のないように言っておきますがいいお店でしたよ、ホントに。

私はホテルで少しお昼寝がしたかったのですが、Uちゃんは元気一杯でお買い物に戻りたいようです。一人じゃ心細い様子でしたが言いくるめて外出してもらいました。そして私は待合わせの時間までお昼寝。・・・のはずが、少しウトウトしてから銀行って一体何時までやってるんだ!? という疑問が湧きました。今回の旅行にあたって、私は何を思ったか外貨は全額トラベラーズ・チェックで用意してしまったので銀行で現金に換えてもらわなくちゃいけないんです。前回両替した現金はもう遣ってしまったのでなんとしてでも両替しなければなりません。街中を探し回りましたがウィーンの銀行はどうも14時半で閉店のようで今はもう15時です。さんさんまたもやピーンチ!
仕方がないのでシュテファン寺院近くの両替専門店で両替しました。こういう所ってレートが悪いんですよね。1オイロ=136円でした。私達が旅行に行ったのは円高が最高潮の時で日本国内なら1オイロ=110円台だったのに、ですよ。

それでも銀行が閉まってしまったのでこの両替店は結構込んでいました。私の前には各国から来た人たちが並んでいてTCもパスポートも光にかざしたりして入念にチェックするのでをとても時間がかかったのですが、私の時は殆どノーチェックでした。日本の先人達に感謝!

そうそう、ドイツやウィーンでオイロのTCからオイロの現金に換えるのに1割以上の手数料がかかるんですよ。
空港のRAIFFEISEN BANKでは150オイロが134.50オイロ、ERSTE BANKでは100オイロが88オイロに減ってしまいました。そしてここは50オイロが43.92オイロ。もうぜーったいTCなんか持ってかないもんね!(ウィーンカードの割引のこともあるし(^^;;)

不満はあるけれど両替がすんだのでショッピングに戻ります。目的地はシュテファン寺院近くのチョコレート屋さんです。以前「地球の歩き方」で紹介されていたお店(今も載ってるのかな? 卒業旅行の時に懲りたのでもう読まないから知らない)で、前に来た時に買ってみたらとても美味しかったので今回もぜひ買いたいと思っていたのです。お店は地元の人たちが入れ替わり立ち代り訪れます。やっぱ美味しいんですね。
店の主のおばあちゃまはなんだか以前より恰幅がよくなった感じがします。私の番になった時、最初おばあちゃまは小さなビニール袋を取り出したのですが、私がたくさん買うから、と言ったら箱に変えてくれました。でも、あれを5つとこれを5つと・・・とやっていたらその箱では小さかったようでおばあちゃまは一回り大きい箱を取り出して水を注ぐように中身をガラガラと移しました。なんて豪快な・・・。後で開けてみたらホワイトチョコに別のチョコのカカオが着いて真っ黒になってました。一応お土産なんですけど。ま、美味しければいっか。

これで会社のお土産は完了です。次はチョコレート屋さんの向かいのお茶屋さんへ行きました。ここも前からありましたが、入るのは初めてです。店内は外から見るより奥行きがあり、壁一面にお茶の缶が並べられています。お店のおじさんにフレーバーティーが欲しいと言ったら、お茶の缶を開け香りを聞かせてくれました。4種類くらい試したところで気に入ったのがあったので分けてもらったそれはアプリコットのお茶でした。帰国後頂いてみたら香りも味もしっかりしていてとても気に入りました。100グラム4オイロ21なら安いですよね。また買いたーい。

もう殆どお金が無いのでショッピングはおしまいにしてSTADTPARK/市立公園へ行ってみました。歩いても行ける距離ですが、せっかくなのでUバーンに乗りました。U3ラインのSTUBENTORで降ります。駅に着いたのに扉が開きません。?と思っていたら他の扉は開いてるじゃありませんか。そう、電車でもバスでも扉を開けるにはボタンを押さなければならないのをすっかり忘れてました。いつもUちゃんがやってくれていたんです。危うく降り損ねる所でした。はー、危ない危ない。

この公園に来るのは初めてですが、樹が生い茂っていてとても街中とは思えません。いいお天気なのでぶらぶらしているととても気持ちがいいです。お薦めです。

ここにはガイドブックでもおなじみのシュトラウスやシューベルトらの像がありますが、金ぴかのシュトラウスは大人気で記念撮影は順番待ちです。
仕方が無いのちょっと離れた所から人の入れ替わりの隙を突いて望遠で撮りました。

schtraus.jpg

このページも写真が少ないからもうちょっと載せておこうかな。花時計と鴨、どちらも市立公園です。

unsere garten stadtpark

おっと、そろそろUちゃんと約束した時間です。ホテルに戻らなくちゃなりません。目の前がSバーンの乗り場で丁度電車が来たのでそれに乗って帰ることにしました。車窓から町並みを眺めていると思わぬ所で電車は左に曲がりました。あ、あれ?もしかして違うのに乗った?うーん。悩んでいるとソ連兵の像が目に入りました。こりゃ完全に違う方向へ来ています。慌てて降りました。電車の番号はよく確認しましょう。どうも往きの電車の扉の件といいUちゃんがいなくて調子が出ないようです。

やっとホテルに戻ると既にUちゃんは戻ってました。お互いの失敗談を披露した後、ウィーンのハイライト、プラーターの遊園地へ行く事にしました。Uちゃんに映画「第三の男」を見たかと聞いたら「見てない」との返事。く〜、それじゃありがたみがないじゃないの。
観覧車に乗るのは夕暮れ時がいいと思ったのですがまだまだ明るかったので、先に本当のハイライトへ行く事にしました。私のイチオシ、それは生メリー・ゴー・ラウンド。本物の馬に乗って柵の中を周るんです。
「冗談だと思ってた・・・。」とはUちゃんの弁。旅行前から話していたのに信じてなかったようです。失礼な。
二人で乗ってしまうと写真係りがいないのでUちゃん一人で挑戦。ものすごく気に入ってくれたようです。旅行後もずっと話してましたから(^^) 以前私が乗った時も今回も大人は私たちだけでしたが、ちゃんと大人料金があるので大丈夫。ぜひトライしてみてください。他愛ないといえば他愛ないんですけどね。
え?写真ですか? フラッシュ焚くのを忘れて真っ暗になってしまったので載せられません。代りに観覧車から見たウィーンの街並みをどうぞ。

landschaft.jpg


街へ戻ったら夕ゴハンです。アム・ホーフの辺りにあるビア・ガーデンへ行きました。ビア・ガーデンとは言っても路地のちょっと広い所にテーブルを置いただけしたけど結構混んでました。お互いに白ビールと黒ビールを試しピザを取りました。

屋外は日が翳ってくると肌寒いので早めに引き上げることにしました。お会計はなんだかとっても安かったです。席を立った後道々計算し直してみたら後から注文したビール2杯分しか支払ってませんでした。得しちゃった、ということにしておきましょう。

近くにユーテント・シュテールの壁画が残っているという薬局、ENGEL APOTEKEがあるのでそれを見物し、別行動の時にUちゃんが一人でさ迷い歩いた所を教えてもらいながらながらホテルへ戻りました。
明日はもう帰国です。あー、短かった。

engel apoteke

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