★ 6日目/ウィーン滞在 【のんびり観光】

さて翌日。
ウィーンでも早起きさんな私達。とっとと朝食を済ませ今日はシェーンブルン宮殿見物です。 今日はとってもいいお天気ですが風が強いので湿度が低い分肌寒く感じます。日陰に入ると上着が欲しいほどです。

ケルントナー通りのお店はまだ開いていないのでウィンドウ・ショッピングを楽しみながら駅へ向かいます。ローゼンタールのウィンドウを噛み付くように見ていたら店内にいたおじさん(お掃除の人かな?)に訝しがられてしまいましたが、盗んだりしないから大丈夫ですって。

シェーンブルン宮殿はオペラ座前のカールス・プラッツ駅からUバーンでシェーンブルン駅へ行きそこから5分程度歩いたところです。

昨日買ったウィーン・カードがあるので切符を買わなくて良いからラクチンです。ウィーンカードがあれば72時間市内の交通機関に乗り放題です。
こちらの券売機は小銭しか使えないものが殆どなのですが、これがあれば小銭の用意がなくてオロオロするなんてことにならずに済むので気楽です。
最初に使う時に駅で打刻します。私たちは昨日西駅からUバーンに乗る時に打刻しました。

便利でお薦め

シェーンブルンは動物園、宮殿劇場、馬車博物館など宮殿そのものの他にいろいろ見るところがありますが、それぞれ入場料がかかります。それら全てが見学できるお得なチケットPass Classicというのがありますが、こんなのに付き合っていたら一日潰れてしまいますから、個別のチケットを買いましょう。
宮殿だけのチケットにも40室見られるグランド・ツアー(約50分)とその半分のインペリアル・ツアー(35分)とがあります。私は初めてではないのでインペリアルにしました。KASSEでウィーンカードを見せると「Ohne Sconto」と言われました。宮殿は割引き無しなんですね。そんなことしなくても皆見に来るからかな。

シェーンブルンのチケット

「ツアー」と言ってもガイドが付くわけではなく、個人で勝手に見てまわります。入口で各国語の解説テープを貸してくれます。これは無料で借りられます、というか入場料に入ってるんでしょう。便利ですねー。
しかし、この解説、丁寧過ぎます。歩くペースと全く合わなくてもう飛ばしたいと思っても早送りの機能がありません。結局途中から聞くのを止めてしまいました。

宮殿は常に改修工事をしていて以前見られなかったお部屋が見られるようになっていたりして何度行っても楽しめます。それにしてもなんだか以前に較べてエリザベートが前面に押し出されているように感じます。写真も肖像画もわんさか置かれていますが、私がエリザベートに最初に出会って恋に落ちたのは美術史美術館だったはず。
ミュージカル効果でしょうか?エリザベート・ファンの私は大歓迎ですが、そうじゃない人は誰だ?これ、と思わないかな?

美麗なお部屋を堪能して出てくると出入り口は観光客でごった返しています。皆が行動しやすい時間帯に入ったんですね。私達が場内にいる間は日本人のツアーが2組いた他は個人の観光客も疎らでとても見学し易かったですが、今から入る人達はたいへんでしょう。
ヘレン・キーム・ゼーもそうでしたが、やはり観光は早い時間帯に済ませるのが得策です。

この後はお庭に出て手入れの行き届いた花壇(生憎バラは終わってました。なぜいつもバラとタイミングが合わないかな。やっぱ6月ですかね?)を眺めつつグロリエッテまで行きました。だらだら歩いて20分くらいかかるかな。でもツアーのお客さんはここまで来ないし、高台からの眺めもステキです。個人で来たならぜひ行かなくちゃ。(単に私が高いところが好きという理由ではありませんよ)

グロリエッテ ところでグロリエッテは、正面に扉があり中に人もいるのでついそこから入ってしまいますが、そこは喫茶店です
入口は左手にあるのでお間違いの無いように。2度目の私はもちろんしっかり間違えました。

その後街まで戻りお昼ゴハンを食べようとカフェに行きました。最初に行ったのはリング沿いにあるシンプルな内装が売り物と言うMUSEUM。でも外から店内を見てみるとシンプルが売り物だけにホントに何もありません。それにちょっと暗い感じがします。せっかくなのでもっとウィーンぽい所にしようということになり、ガイドブックによると「ユーゲント・シュティールの香り漂う」らしいカフェ・シルクに行くことにしました。

こちらはケルントナー通り沿いにあります。入ってみると超モダンなカフェでユーゲント・スティールのユの字もありませんでしたが、改装したばかりらしく新しくて気持ち良いお店でした。

ここでカプチーノとサンドイッチを食べることにしたのですが、あまり多くても食べきれないので「海老のカクテルの小さなサンドイッチ」というのにしました。
ナイフとフォークが並べられ、置かれたサンドイッチはたいそう小さな物でした。食パン4分の1切れの上に小海老が乗っています。海老は結構乗っているんですがそれにしても圧倒的に量が足りません。追加でケーキを食べました。

シルク/Silk

でも空きっ腹にケーキというのはあまり良くないですね。 なんだか物足りなくてお店を出てから改めてコーヒー・スタンドでブラーテン・ヴルストを食べました。なんだかんだ言って結構食べてるじゃん。

一旦ホテルに戻ってお昼寝タイム。うーん、やっぱホテルは立地も大切です。
一休みの後はお買物です。ミュージカル「モーツァルト!」と映画「暗い日曜日」のCDを買いたくてEMIに行きました。売り場がわからないのでついうっかり「モーツァルトのCDを探してるんですが」と言ったら「3階だよ」と言われたので階段を上がっていると3階は「クラシック」と書かれているじゃありませんか。自分の言葉の足りなさに項垂れてしまいました。そーですよねー。普通「モーツァルト」って言ったらアマデウスの方をイメージしますよねー。ましてここはウィーンだし。

うーん、また聞くのか、イヤだなぁと思っていたら(一度失敗すると勢いが無くなりませんか?)途中で「ミュージカルは2階」という表示を発見しました。「モーツァルト!」のCDは目立つところに置かれていてすぐにゲット。「暗い日曜日」もここにあり(これは店員さんに聞きました)めでたく両方ゲットしました。因みに1枚21オイロ70でした。
Uちゃんは「オリー・カーン」のCDを買おうとして店員さんに聞いたらなんと売り切れ。ワールド・カップも終わっちゃったし、ここはドイツじゃないしもうないのかな。

次は同じケルントナー通りにあるユナイテッド チョコレートへ行きました。ここはお土産に良さそうなお菓子が他より安く売られています。意外に高いモーツァルト・クーゲルも値引きされていますが、よく見ると「ECHTE」の文字が抜けてますし、モーツァルトの顔もちょっと違います。Uちゃんはバレないほうに賭ける、と言って会社のお土産はこれにしてました。

その後は私の一押しのジュエリーショップミヒャエラ・フレイへ。本店へ行くのは初めてですが、品揃えが豊富ですんばらしい! それになんと日本語を話す店員さんがいて大助かりです。言葉が通じるって素晴らしいことですねぇ。
しかもこの時は丁度他のお客さんがいなくて貸し切り状態だったので遠慮無く商品を見せてもらいショーケースの上は山の様にアクセサリーケースが積まれていました。

なんて書くと私達が商品を買い漁ったように思われるかもしれませんが、商品はサイズ毎に箱に収められているので、こちらが「10号の赤い指輪」を見たくても「10号のいろんな色の指輪」が詰まった15センチ四方の箱がでんと出されてしまうのです。そこに「やっぱり青も見たい」とか「ところで新作はどれですか?」とかやっていると(しかも二人掛かりで)そりゃ、もう大変な事態です。

ここでもウィーン・カードがあれば10%OFFになります。ただし現金支払いの場合だけです。
ウィーン・カードで割引になるお店は結構あるのですが、大抵現金払いの時だけです。たまにカードだと5%OFFというのがあります(プチ・ポワンのマリア・シュトランスキーとか)が、少ないので次は現金をいっぱい持って出かけましょ。

ところでウィーンでは殆どのお店がオイロとシリングの両方で値段が表示されていました。きっとまだシリングが使えるんですね。残っていたのを持って来れば良かったです。

そして夜は宮殿コンサートです。会場であるリヒテンシュタイン宮殿にはオペラ座前からSバーンのDラインに乗りバウエルンフェルドプラッツで降ります。20時15分の開演ですが、席は早い者勝ちなので早めに行ったらホントに早く着いてしまい、会場に入れませんでした。
仕方が無いのでロビーでボーっと天上画など眺めてましたが、これがそんなに素晴らしいものとは思え無いのは、私に絵心が無いせいだけではないと思うなー。

1時間近く待ち、やっと扉が開きました。入口で黒服のお兄さんが切符のチェックをします。私達はなんと一番前の中央に案内されました。ちゃんとVIP席です。でも音楽を聴くのにあんまり舞台に近くてもなー(日本のコンサート会場は最前の二列は大体A席です。でもここは舞台と言っても客席よりは高くなってる程度のもので、しかも席が階段状になっていないので舞台に近いほど良い席になります)。
でも二列目からは団体の予約席になっていたのでせめてと思って最前列の左寄りにずれました。 暫くすると団体客が次々と入って来て場内は満席です。この時とばかりに公演プログラムの販売が始まりました。が、最前列に座っている私達には目もくれません。どういうことかしら? 失礼しちゃうわ。なーんて、買う気がないのがバレバレだったんでしょう。

さてコンサートの始まりです。コンマス(ヴァイオリン)、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、バス、フルート、クラリネットという編成でした。が、上手いのコンマスとチェロだけ。後はダメダメ。特にフルート、ちゃんと練習しろって感じです。
途中でオペラのアリアが入りましたがこれもイマイチ。

更にバレエも入ります。この女の子が最初人形として抱えられて出てくるんですが、頭は小さいし、細いし微動だにしないのでホントにお人形かと思いました。
で、この女の子は軽やかに踊ってなかなか良かったんですが、パートナーの男性はサイアク。ジャンプをする度ドスンドスン言うし、バランスは崩れるし。でもすっごい細いんですよ。王子様の白い衣装が良くお似合いですが、お仕着せの衣装は大きすぎるようでウェストをグルグル巻いて(高校生がスカートの丈を短くするためにやってるようなことをして)いるんですが、そのためにスボンはローライズになってしまい下着が見えるんです。しかも彼のパンツは黒。いや、笑いました。彼が背中を向ける度にUちゃんと「まずいよ〜」といいながら笑っていました。
どうしようもないコンサートでしたがこれで元が取れた気がします(私が男性の下着を見るのが好きっていう訳ではありませんからそこのとこ、誤解なさらないで下さいね)。ぜひ写真に収めたかったのですが、この会場は写真撮影不可だったので叶いませんでした。

つー訳で全くお薦めしない宮殿コンサートでした。例え観光客相手でもお金を貰ってやっているんだということを忘れないで欲しいですよね。

コンサートが終わって外へ出ると風が強くなんだかすっごく寒いです。往き同様Sバーンでオペラ座前へ戻り、ケルントナー通りをホテルまで歩きますが、とにかく寒い。温かいものを飲もうにも喫茶店はもう閉まっていたのでスター・バックスに行きました。やっぱり一度は行くことになるんですね、こういう所は。

私達の前は地元っ子らしい中学生くらいのカップルは、オーダーしてお金も払ったのに飲物が出てこないので困ってました。スタデビューだったんですね。初々しくてなかなかよろしいわ。 さて私はスタバの定番キャラメル・マキアートを注文しましたが、名前も味も日本と変わりありませんでした。ちょっとつまんないけど、これはこれですごいことですね。

あー、疲れた。明日はどこに行こうかな。

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