★ 3〜4日目/リンダウへ移動 【安宿VS高級ホテル】

今日はリンダウへ移動。スーツケースがあるのでタクシーに乗りたいのだけれどこのホテルにはタクシーは待っていないんです。100メートルほど行ったところにタクシー乗り場があるのでそれを使うんだそう(ホテルの利用案内にもはっきりそう書かれていました)。丁度一台空車がありすぐに中央駅へ行くことが出来ました。

駅の窓口で「リンダウ行きの往復切符を大人2枚」と言ったら係員が何か聞いてきたのだけれど何を言っているのか見事なくらいわかりません。地方によってこんなに言葉はわからなくなるものなんですね。昨日のSちゃんの嘆きがちょっとわかるような気がしました。繰り返し言われれてもわからなくてUちゃんと顔を見合わせていたら切符が出てきちゃいました。あれ? なんだか思っていたより金額が安いみたい。ま、いいや。
後からよくよく切符を見てみたらどうも周遊切符のようなものらしいです。さっきはそのことを聞かれていたんだね、とやっと納得。

車窓から牛などを眺めながら約2時間半の乗車でリンダウに到着。リンダウのホテルは予約してないのでまずは街のインフォメーションへ。

markホテルは出発前に抑えておきたい慎重派の私(だって飛行機の乗り継ぎでスーツケースがついて来ないとやだし)と現地で手配したいUちゃんとで折り合いをつけた結果リンダウだけ現地手配となったのでした。

インフォメーションは駅の目の前にあるんだけれど階段を上らなければなりません。たった5段とは言え荷物多しの私には重労働です。
中は結構混んでいてこちらでも休暇シーズンなんだな、と感じました。私達の番が来て宿を探していると告げました。

「どんなのがいいの?」
「ツインでシャワーが室内にあるタイプ(ホントはバスタブ付きがいいけど出発前にUちゃんに『贅沢者!』って言われたし〜)」
「ツインはないわ。全部ダブルになるの」
「じゃ、ダブルでもいいです」
「他には?電話とかテレビとか」
「別にあってもなくてもいいです(私TV見ないし、電話は使わないし、Uちゃんは『清潔なら何でもいい』って言うし、ウィーンでいいホテルに泊まるからちょっとは節約しなくちゃね)」
「じゃあ、シャワーは室内にあるけどビー・ツェーは外っていうのならあるけどそれもでいい?」
「あのぉ、ビー・ツェーって何ですか?」
「ビー・ツェーはトイレのことよ!?」
・・・もしかしてW・C(ヴィー・ツェー)?? 今更だけど私の耳にはBもWも同じに聞こえてしまうんだよぉぉぉ。
さて、いくら合点がいってもトイレが共同なんて冗談じゃありません。
「ダメです!」
「そう、困ったわね」

何件かホテルを当たってくれたのだけれどどうも満室のよう。やっと取れたホテルはここからバスで20分かかる(しかも乗換え有り)と言います。ちょっと不満ではあったけれど混んでいるみたいなので無理は言えないと思いそこに決めました。
「私も知ってるけど良いホテルよ」とインフォメーションのお姉さんは言います。 お姉さん、その言葉信じますよ。

バスに揺られて10分ほどで乗換え、また次のバスに乗ります。ドイツのバスはクーラーがないくせに窓が開かないひどいものです。何で皆平気なんでしょ? たった20分乗っただけだけれど疲れてしまいました。

markこの乗換えにあたってはバスの乗換え地点というのがあり定刻に4つの路線のバスが集合しそれぞれ乗換えられるようになっています。なんて合理的。

gruener wald バスを降りたらなんと目の前が目指すガストハウス、Gruüner Baum/緑の樹でした。ワーイ、近いしかわいい!

部屋を見せてもらったらあまりに狭くて驚いた(だって一畳半位のスペースにトイレと洗面台とシャワーを詰め込めであるんですよ?)けど、どうせ寝るだけだし、ドイツの基本的な宿と言ったらこういうのなんだろうし、インフォメーションで手配するホテルに慣れているUちゃんも何も言わないし、今更インフォメーションに戻るのも面倒なので泊まることにしました。

荷物を置いて(スーツケースを広げたら部屋の扉が開かなかったけど)、一息着いたら街に戻らなきゃ。またバスか。やっぱちょっと面倒だな。

街ではウィンドウショッピング。いかにもと言った南ドイツの町並みはかわいくて歩いてるだけで楽しいものです。
右の写真は警察署です。別にお世話になったわけではありません。

Uちゃんが独英辞書を買いたいと言うので本屋へ行ってみました。やはり日本で買うよりずっと安い。私も欲しくなったけれどなんと一冊しかありませんでした。がっかりです。

その後はドラッグストアやスーパーへ。外国のこういうお店ってホント楽しい! まず一番に買ったのはニベアの口紅。日本でもおなじみのニベアですがドイツではシャドウやファンデ等コスメも売っているんです。

polizei.jpg
次はクレンジング・クリーム。旅行に持ってくるのを忘れてしまい、Uちゃんのを借りていたのだけれど毎回借りつづけるのも悪いので買うことにしました。

でもクレンジングってなんて言うんだろう?考えて見たら、「お化粧をする」とか「顔を洗う」というのは習いましたけど、「お化粧を落とす」というのは習ったことはありませんでした。
探してみると「REINIGUNG」と書かれた物が洗顔フォームと並んで置かれています。「REINIGUNG」ねぇ。私の頭の中には「クリーニング」という訳しか浮かんできませんが、クレンジングなんででしょうね。
同じように書かれた商品をいくつか比べていたらクレンジング・シートと思われるものに「アイメイキャップも綺麗に落とす」と書かれていたのでまず間違いないと思いこれを買いました。

nivea

Neko no esa この後もニベアのパックだのトリートメントだのをお土産用にたくさん買い込みました。
私はお土産は使って(食べて)無くなってしまう物が良いと考えているのですが、それでも得体の知れない物はあげられないので、その点ニベアなら大丈夫でしょう。
帰国後の使用結果はまぁ普通でした。髪質の違いとかもありますしね。

我が家のニャンコにもお土産を忘れちゃいけません。
メーカーも所変われば名前が変わるんですね。お蔭様で(?)猫に大好評でした。

ところでお買い物とき困るのが小銭。オイロに変わったからというのではなく、私は諸外国の補助通貨(ユーロで言えばユーロセント)が苦手なんです。大きさが違うからわかるだろうと言われると返す言葉もありませんが、分からないものはしょうがありません。

で、去年アメリカに行ったときからよくやるのがありったけの小銭を出し、相手に必要なだけ取ってもらうという方法。子供の使いじゃないんだから・・・、と言われそうですがラクチンなんですもん(^^;;
こんな事をしたら騙されてしまうんじゃないかと言う危惧もあるでしょうが、皆ちゃんと声に出して数えて取ってくれます。
それにお店側は小銭が多いほうが嬉しいでしょうし、私は性善説なので相手がそんなケチなことをするとは思っていないし、なんと言っても自分自身がちゃんと数えるという義務を放棄しているのですから騙されたとしても文句は言えません。

話は戻って、お買い物は楽しいけれどやっぱりなんだかお疲れモード。昼食の時間だけれど二人ともあまり食欲がありません。簡単に済ませようとマクドナルドへ行きました。メニューは違いますがサイズは日本のものよりちょっと大きいかな、と言う程度。
明日はお花で有名なマイナウ島に行くつもりなので無理は禁物と思い先にホテルへ帰らせてもらおうとUちゃんにその旨を告げると彼女も帰ると言います。そんな訳で二人でまたバスに揺られてホテルへ戻りました。

さてバスに乗っている時、途中の停留所から巨体のおばさまと痩せたおばさまとが乗ってきました。そして乗ってくるなり「Fahrschein Kontrolle!」と大声で言いながら手を差出してきます。抜き打ちの検札ですね。小学生の子供が一人無賃乗車をしてました。彼は何か書類を渡されていましたが、なんだか貰い慣れてる感じでした。しょっちゅう無賃乗車してるのかな?  それにしても、私達にもドイツ語で「Fahrschein Kontrolle!」と繰り返すだけなんですよね。周りを見て判断しろってことですか。きびし〜。

あ、でも以前プラハに行った時も地下鉄でいきなり私服のおじさんが何かを見せながら近づいてきたのを物売りと勘違いして母の手を引いて逃げようとしたことがあったっけ。その直後検札だと気がついて(言葉は全くわからなかったけれど物売りとは態度が違った)切符を見せて無事通過しました。
おじさんの見せている物は係官の身分証明書みたいなものだったんですね。 結局こういったものでも言葉無しでなんとかなるのでしょうね。

markついでにバスの運賃は1オイロ50/回ですが、一日乗車券は4オイロでした。つまり3回乗れば元が取れるんですね。なので私達も一日乗車券を買いました。

さてホテルでお昼寝をしようと思ったのですが、道路がうるさくて眠れません。なんつったて目の前がバス通りなんですもんね。といってもひっきりなしに車が通る訳ではないんです。一台行って静かになったなーと思うと次の一台が通り過ぎてまた静かになりまた次が・・・という感じです。こういうのってかえって気になるんですよね。かと言って窓を閉めると暑いし・・・。結局お昼寝は出来ず終い。なんだかな〜。

それに壁が薄いのか階段の上り下りや廊下での話し声は丸聞こえです。こりゃダメだ、と思い夜寝る前にUちゃんに明日はホテルを変えようと提案してみました。

Uちゃんはあっさり承諾してくれましたが
でも、宿主にはあなたが言ってね」と言われてしまいました。
やっぱし〜? あー、明日なんて言おう。文句言われたらいやだな〜。

因みにこの写真、部屋に造り付けの箪笥の中に入って撮ったもの。
そこまでしてもこれしか写らないんですよ。

zimmer.jpg

さて翌朝。やけにあっさりした朝食を済ませ今日チェックアウトしたい旨を告げたら「2泊じゃなかったの?」と言われたもののそれは確認でしかなかったようですぐに支払をしてくれました。きっとこういうのはよくあることなんでしょう。
さてお会計ですが一室一泊52オイロ(6,000円ちょい。2人で割るから1人3,000円越位)なり。学生じゃないんだからこんな地球の歩き方みたいな旅をしたのが失敗の元でしたね。かわいいっちゃかわいいお部屋だったんですけどね。 そして改めてインフォメーションへ。「先に予算を言ったらいいんじゃない?」とのUちゃんのアドバイスを受け「一室100オイロくらいの静かなところを紹介して下さい」と言ったら「ここで紹介出来る最高の所で一室72オイロよ」とのこと。 つまり安宿しか紹介しないんですね。で、一応島内にあるホテルを教えてもらいました。でも同じ失敗はしたくないので「静かな所ですか?」とか念押ししていたら「近くだから見てくればいいわよ」ということになりました。

markインフォメーションを通して予約をすると手数料として3オイロ取られますが、ホテルを教えてもらうだけならただなんです。

インフォメーションでは荷物は預ってもらえないので駅のコインロッカーにスーツケースを入れてくてくと歩いていきます。目指すホテルはまたもやバス停前。一応中へ入って話してみると「部屋は道路の反対側にあるから静かよ。でも今はまだお客さんがいるから見せられないの。一時間位したらまた来てみてちょうだい」とのことでした。了解したものの一時間どうやって潰そうかと思いながら歩いていたらとあるホテルの前にきました。

私「ここってガイドブックに載ってたホテルよね」
U「飛びこみで泊まれるか聞いてみよっか?」 ということでそのままフロントへ行くと大丈夫とのことなので見せてもらったお部屋は広くて快適そう。そうよ、ホテルはこうでなくちゃ。
2部屋見せてくれ、そのうちの1部屋はテラスと小さいロフトがついてましたが、たった一泊だし女二人でロフトで夜景を眺めるのもいいんだか悪いんだか、と思った(Uちゃんも同じことを考えてたそうです)ので小さい方(それでも広い)にしました。

この写真は暗くなってしまいましたが、湖に面した明るくて気持ちの良いお部屋です。窓を開けていても聞こえるのは人々のさざめきと小鳥の囀りで、心地よいくらいです。

一室一泊162オイロ。昨日の宿の3倍だけど日本のホテル価格から考えたら安いもんです。(因みにロフト付きは192オイロ。やっぱり安い)。⇒ LINDAUER HOF

hof.JPG
   
  ボーデン湖畔  
ダッシュで駅にスーツケースを取りに戻りました。コインロッカー使用時間20分程度。トホホ。
でもいいの。だってお部屋から、見えるのはこんな景色なんですもん。
← 新灯台(右側)。

ホテルが良くなれば気分も良くなり昨晩の夕食抜きに加えて朝食が質素だったこともあってまだ10時前だというのに小腹が減ったのでティー・タイムを取りました。湖畔の前にはホテルのレストランがどこも野外席を広げているのでその一つに行きました。


 

ケーキは大体4オイロでしたが、私は7オイロちょっとする「カイザーなんちゃら」というのを注文しました。値段も高いし皇帝のケーキだしものすごく期待してました。
そして出されたのはホットケーキを千切ったののアイスクリーム添え。どこが「皇帝」なんだぁぁ!納得いかないな、私は。
でも味はまぁまぁだったから許してあげよう(ホットケーキの不味いのっていうのもあんまりないけど)。

さて、今日はマイナウ島へ行かなきゃなりません。が、インフォメーションで聞いてみたらなんと船で片道3時間もかかるそうです。体調今ひとつの私には無理だわ〜。Uちゃん一人で行って来て。Uちゃんはかなり悩んだ末、行かないことにしました。やはり一人で往復6時間の船旅はきついと思ったのでしょう。申し訳ないです。

つーか、3時間もかかるならガイドブックにそう書いておいて欲しいですよね。「船でマイナウ島に足を伸ばすのも良い」しか書いてないんだもん。誤解しちゃいましたよ。
因みに同じボーデン湖畔でもコンスタンツからならすぐです。

マイナウ島へ行く替わりにオーストリアのブレーゲンツへ行くことにしました。こちらは船で片道30分。電車でも行けます。パスポートは要りません。
お天気が良かったので船に乗るのも気持ち良いです。湖からみたリンダウの街も美しいです。(右の写真)

そしてブレーゲンツの街が見えてきました。でも湖からのこの風景、これってあそこみたい。イヤ、そんなことは・・・、でもやっぱり・・・。と思っていたらUちゃんが一言
「これって熱海だね!」
はい、その通りです。ドイツで熱海を体験出来るとは。。。。

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熱海だから山頂へ行くロープウェイももちろんあります。私達は乗りませんでしたけど。だって30分に1本のロープウェイが丁度出てしまったところでその周りには見るものも特になかったので時間の潰しようがなかったんですもん。
山頂に行けば鷹匠がいて鷹狩がみられるらしいです。それと山頂からの眺めは素晴らしいそうです。YAHOOで「ブレーゲンツ」で検索するとかなりヒットするので興味のある方はそちらからどうぞ。

ブレーゲンツに来たもののガイドブックを持ってこなかった(オーストリアのガイドブックはウィーンの部分だけ切り離して持ってきた)ので右も左も判らないのでお茶して戻ってきました。かっこわる〜。

部屋からの眺め 夕方になっても相変わらず食欲はありませんでしたが、何も食べに訳にいかないので近くの高級ホテルBayerischehof Hofでグラーシュ(3オイロ40)を食べたらこれがなかなかグー。久しぶりに美味しいと感じました。
そして食事が済みホテルに戻った途端雨が降り出してきました。なんて運がいい私達。
この頃、ドイツ各地で大雨だったんです。

ホテルに戻り寛いでいると灯台などにライトが点り始めました。う〜ん、美しい。
この後、スープが呼び水になったのか俄かにお腹が空いてきて結局泊まったホテルのレストランで改めて夕食を取りました(^^;; 私はジャガイモの丸焼きにチーズ(白くてちょっと酸味のあるもの。日本でグラタンに乗せるようなのとはちょっと違います。5オイロ90。)を乗せたものを注文しました。以前ハイデルベルクのホテルで食べたものがとても美味しかったんです。が、ここのはそうでもありませんでした。だってジャガイモが焼き立てじゃなくて冷えてたんですもん。ちょっと残念。
因みにビールはどちらのホテルでも0.5Lで2オイロ80でした。

さて明日はウィーンに向けて出発です。

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