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青い空の約束 Story 1
それは、あっという間の出来事だった────── 平凡な仕事、平凡な暮らし、平凡な毎日。 私は、何の変哲もない日々を過ごしていた。 ここ最近は、時の流れるままにただ何気なく生きていた、と言ってもいいかもしれない。 恋人もいなかった。 「ねぇ、って彼とかいないの?」 昼休みに昼食を外で食べようと、冬にしては少し暖かい空の下を私は歩いていた。 会社の同僚が突然尋ねてくる。 「何、突然」 「だって、ってそういう話しないからさ」 「いないよ」 「ほんとに?」 私の、恋人はいないという言葉に、同僚は私への興味を無くしたらしく、 一緒にいた他の同僚へと違う話題で話しかけていた。 『私、このまま恋人もいないような平凡な人生を送っていっていいんだろうか?』 ふとそんな想いが自分の中を過ぎった。 そして、私は空を見上げた。 『空って、こんなに青かったっけ……』 と、しばらく空を見上げていると、突然、 「!危ない!」 という同僚の声と共に、車の急ブレーキの音が耳に入ってきた。 と同時に、私は意識を失った。 * * * * * 「カットー!OKです!お疲れさまでしたー!」 今日の分のドラマのロケの収録を終え、俺は帰る用意をしていた。 それに、今日は、とっても天気がよかった。 でも、何故か俺の心は、今日の天気のようにはすっきりしていなかった。 今年の春頃から仕事がぶっ続けで、とても忙しくて、 とにかく目の前のことだけで精一杯だった。 それが、ようやく落ち着こうかとしていたときだった。 「どうしたんですか、岡田さん。顔色悪いですよ」 俺の顔を見て、スタッフが話しかけてきた。 「いや、大丈夫ですよ」 俺は、そう答えた。 だけど、正直言って、ここ最近、体調が優れないことを自分でも気が付いていた。 ここへきて、疲れが出てしまったんだろうか。 でも、俺はそれを誰にも言わなかった。 今日は早く帰れそうだ。 おとなしく家へ帰って眠れば少し良くなるだろう。 「お疲れさまでした」 俺は、そう言い残し、帰ろうとしたとき、何気なく空を見上げた。 今日は、冬にしては少し暖かかった。 『空って、こんなに青かったっけ……』 ふとそんなことを思った瞬間、突然、目の前が真っ暗になり、 自分の体が崩れたのがわかった。 「お、岡田さん!大丈夫ですか!?岡田さん!岡田さん!……」 近くにいたスタッフが駆けつけ、 俺を呼んでいる声がだんだんと小さくなっていった。 * * * * * 「ここは、どこだろう……?」 今まで見たことのない景色の中を歩いていた。 うっすらと霧がかかった、どこだかわからない場所。 わけのわからぬまま、ひたすら進む。 辺りを見回しても自分ひとりしかいない。 なんとなく、微かに霧が晴れていくほうへと足を進めた。 「ここは……?」 霧の晴れた場所へ導かれるように、歩いてくると、 そこは、小高い丘で、目の前には、壮大な野原が広がっている。 自分の隣には大きな木が一本立っていた。 「すごい……」 思わず、その景色に感動していると、 自分の隣にある木の向こう側に、ふと人の気配があることに気が付いた。 ここに歩いてくるまで、誰一人と会わなかったというのに、 おそるおそる木の向こう側へ顔を覗かせる。 すると、そこには……。 ―――――― Story 2
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