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KAWASAKI ZL 1000(1987 A1)
 

(2014/3/24 42483Mile 通算40226km 納車から5343km)

謎の集合管取り付けてみる


いやはや。完全に「無知の日記」状態になってしまいましたが、あえて残しておきましょう・・・。





いつだったか当HPに載せた、USから仕入れたド鉄の集合管。



そしてアダプター。


これらですが、まあせっかくあるんだし、ちょっと取り付けてみようかと思いました。
しかし、問題はサイレンサー。付属していたモノではちょっと嫌です。
これ



味もそっけもなく、しかもエンドをご丁寧に黒く塗りたくったよれよれの物。
中のパンチングパイプも少し破れ目が見えます。
筒は多分アルミ、両端は鉄です。

ま、元のオーナーはZL900に付けていたようですので、ほぼオールブラックスは
わからなくもないですが、私はちょっとゴメン。

というわけで、付きそうな感じしたので、持っているカーカ―のメガホンにします。

 径は同じ、50.8


今回のこの交換も、やるなら早々にやればよかったのですが、
エキパイ交換となると、どう考えてもラジエターが邪魔になりそうです。
となると一度外すことになりますが、水漏れ前科のある我がZLです。
水周りをいじってまた水漏れ再発なんてことになると、あれあれ〜・・・。
そう思うと、イマイチ踏み切れなかったんですが。

気候もよくなりましたし、売るつもりだったが今や必需品の400SEも絶好調ですし、
水周りおかしくなったら慌てず直せばいいかな、ってことで、やることにしました。

そしてついでに、まあ取り付けてみるまでは分かりませんが、
オイルのドレンボルトとオイルフィルターケースの取り外しがもしかしたら
困難になるかもしれんと思い、オイル及びフィルターも換えておくことにします。

水(クーラント)も抜きます。再使用もまあアリですが、ここは交換します。

ラジエターカバー外し、とりあえずロアホースのラジエター側抜いて、水を抜きます。
アッパー側のホースバンドを緩めれば、かなり自由にラジエターは動きますが、
最終的にはラジエターはやはり外しました。

エキパイのナットを外し、あちらこちら外して、オリジナルのマフラーを外します。
相変わらずの汚さ、というかヤレ具合ですね。



マフラーカバーに異様にススが付着していると思ったら、穴が空いてました。
チャンバーの直後、サイレンサーの手前です。


これは直さねば。直しがいがありそう。というか全体的に素人の手に負えるのかな?

エキパイのガスケットも真っ平らにつぶれておりました。
あれ?付いてねえじゃんと思ったくらいに。もちろん交換です。





ここで余談ですが、気になっていた錆びたネジ類、一部換えました。

まず、ラジエター上部横のフレームのネジ。2本のうちの1本。


前のエンジンマウントのネジの1本。


リヤのスイングアームあたりのネジ1本。


これらは暇見て徐々にきれいな物に換えていこうかと。



さて。

さて特に意味無いですが、ススだらけのポート部の写真です。

あとはめんどい作業の連続で、写真はほぼ撮り忘れました。
エキパイのほぼほぼ装着終了写真。

エキパイのナットってどこまで締めるんでしょうか?
バカ力でスタッドボルトをねじ切ってしまうのが怖いんですが、
排気漏れも怖い。超ホットな排気が出る箇所ですしねぇ。

特殊形状なエキパイですが、幸いにして干渉はありません。
むしろスッキリしてます。
ただし水温計の取り出しの向きは、干渉しそうなので変えました。


まともに見える角度からの、取り付け後画像です。




試走しました。

まずアイドリングが静かです。穴が空いていたオリジナルよりも(笑)。
メガホン用のスタンダードバッフルに、カーカ―純正の詰め物(グラスウール)を
目一杯巻き付けてあるからでしょうか。

最初のうちはまあまあ問題ありませんでした。吹けないこと無いし、
パワー感もさほど悪くない。

しかし、その日は世田谷から渋谷まで往復したわけですが(下道)、
復路の途中からなんか様子がおかしくなってきました。
思うように吹けません。「ズボボボボボ」とフン詰まった感じで。
無理やりムチ入れれば回んないこと無いですが。

「こりゃなんか分からんけど駄目だな」と判断し、家に戻ってマフラー外す。

吹けが悪いということは、多分抜けが悪いのか?と判断し、
まず詰め物を半分にしてみる。
抜く前はこんな感じ。目一杯入ってます。


これを半分にしてみました。出口側だけ巻く、みたいな。
結果。ほとんど変化なし。

じゃあ、思い切って詰め物なしでどうだろう、ということで
素っ裸にして挿入。とはなんとも卑猥な言い回し。

←素っ裸

始動してみると、音がねぇ、アイドリングの音が静かなんですよね、それでも。
ちょっと信じられないんですが。
走ってみると、吹けも含め、まだ変な感じ。
何というか、4気筒の音じゃないんですよね。
「パポン!パポン!パルルルルルルルルル!」みたいな。


これはツラツラ考えましたが、どうやらこの
「メガホン用スタンダードバッフル」が不適合なのでは?
という話です。

もともと400SEに付けていたことあるのですが、その時には
アコスタフィルを目一杯巻いていました。
それでも吹けあがりは良く、また回した時の音もそれ(4気筒)らしく、
そして結構勇ましく、「ああこれだな」と納得のいくものでした。

つまり、400でこそジャストフィットの物?ではないか?ということです。
スタンダードバッフル(長)は、ZL1000にはちとアンダースペックなのでは?
と。

よくよく調べてみます。
まず、バッフルの構造ですが、これ曲者なんじゃ?と思ったのが、
排気が入ってすぐにある、一回りパイプより太い、仕切り板に見える円盤。



この出っ張りにより、メガホン入口と残りの部分(パンチング部)は、
遮断されているのでないか?



入っている状態では逆から光当てても光は漏れず、
ノギスの細い鉄差し込んでみても隙間はありません。
ほぼ遮断されているようです。

知ってる方には当たり前のことでしょうが、私はなんとなく、
ここに隙間があり、排気は流れているものだと思ってました。
だから逆に、この細い管(入口部)は何の役目?もっと言えば
パンチングパイプはこれでちゃんと役目を果たしているのか?
くらいに思っていたほどです。

ということはつまり、入る排気はその仕切り板で遮断され、
後半部に入る為には、この細い管を通るしかない、と。
直径29mmの入口です。



なにがどうあれ、1000ccの排気を400ccと同じ構造で受け止めるとすれば、
この部分が最大の障害ではないでしょうか??どうなんでしょ。

で、最終的にメガホン内を暴れまわった排気が出ることが出来るのが、
この出口。直径31mm。



中に一回り小さなパイプが見えますが、
これ全長約44cmあるパンチングパイプの、入口から約12cm
入ったところからエンドまで付いていて、ところどころ
パンチングパイプに溶接され固定してあります。
穴のあいていない、ただのまっすぐなパイプです。
カーカ―独特の音を作る機構なのでしょうか?わかりません。






さて、とにかくですがどうにか対策しなければいけません。
このままではマフラー無しで乗る以外に選択肢がなくなります。

外したマフラーは鋭意サビ落とし中ですし。


となると、
@新たにバッフル入手
AKERKERに限らず、50.8の汎用サイレンサー入手
B現在のバッフルを改造
ってことになります。

Bは無しですが。せっかくのオリジナル品ですし出来ませんし。


で@となるとまず、ヤフオクなどで見かけるこれら。



またはウェブでも買えるカーカ―(USA?)純正品。

 

↑これとか。ちなみに「750ccクラス以上用レーシングバッフル Sサイズ」



↑これとか。これは多分、「400cc用レーシングバッフル」

ところが何も知らない私の前に大問題発生。

カーカ―のマフラー用バッフルって、
USAカーカーの日本代理店のHP見ると、
「400ccクラス用」と、
「750ccクラス以上用」に別れてるんです。

これは私は単に、
「音量などの点で、排気量に合った物を強く推奨する」
というくらいの意味合いしかないものかと思っていたんですが・・・。

問い合わせてみたところ、どうやら径の問題があるみたい。
曰く、「エンドの径は一緒だが、メガホンの絞りが違うので、
750ccクラス用は、400ccのメガホンには入らない」とのこと。

じゃあどうすれば?

本来ZL1000に装着するには多少無理のあると思われる、
手持ちの400用のメガホンに合う、400用レーシングバッフル買うか??
で、1000に付けてみるか??

カーカーのバッフルは15,000円します。変な話。

それでフン詰まりは解消されるのか??されなかったら??
そのバッフルは無用の長物になるなぁ。
400SEならば今のスタンダードバッフルで充分だし。

結局無用の長物に変わりはないのですが、大型用メガホンもないのに、
PMCのバッフルを、「そのうちメガホン購入」前提で買っておくことに。

↓これです。Sサイズ。

  

いつか使えればよいのですが・・・。



さて、カーカ―騒動はひとまず置いて、サビ取り中及び塗装中のオリジナルエキパイ、
使うことが出来ません。何よりも取り換え作業(オリジナル戻し)が面倒。

ここはとりあえず、50.8パイの集合出口に合う、
社外のサイレンサーを見つけ出すしかなくなりました。

ちょっとその前に、どうせあるんだからと、集合に付いてきたアルミのサイレンサー、
取り付けて走ってみることにしました。
が、これがうるさい。族系の甲高いそれとも違う、重低爆音。

ちなみにサイレンサー付けずに、エキパイだけでエンジン掛けてみると、
「パリン!パリン!」とものすごい爆音、破裂音がします。
何と言いますか、4気筒なの?って感じの間をおいた破裂音。

アルミサイレンサーもアイドリング時こそ「ボロン、ボロン」と重低音系ですが、
第三京浜走ってみたところ、5000rpmあたりを超えた時の音は、
「パリン!パリン!」から高音だけ消したような超爆音。
「パブゥワロロロロロロロロロロ〜」
気持ち良いとはほど遠い爆音です。
音撮ろうと思いましたが、あまりの爆音に第三京浜のPAでも気が引けて、結局取らず終い。

「これの詰め物は相当疲弊しているに違いない」と思いつつ、
またそうでなければ市販のスリップオンサイレンサーの構造は、
大してこれと変わりが無いはずだから、爆音消す手立てが無くなるなぁ、
と多少の不安を覚えつつ、アルミのサイレンサーの分解に着手しました。



↑リベット外して、左右から叩きつつ抜いてみたインナーです。
まずは真っ黒。

グラスウール外します。


↑薄っ! 厚みはおよそ1〜2センチほど。
多分その中にはまたグラスウールが本来あり、
ある程度パンチングパイプと接触しているはずなのでしょうが・・・。




 

↑外側に巻いてあるウールとパンチングの間には、何もありませんでした・・・。
つまりほぼパンチングパイプの周りはスッカスカ。
これならあの爆音も納得、すればいいですかね・・・。

このサイレンサー結局、パンチングパイプもひしゃげてますし
(外す時に自分でやった可能性あり)、
もちろんウールは再使用不能、エンドと入口の鉄もあまりお気に入りでないので、
ほぼ全身再使用は難しい。
今のところアルミの筒だけ使って、もう一度サイレンサーを作ってみようかと思っています。


長いな、この話。まだ続きます。


アルミのサイレンサーを一応復活させようとなると、
とりあえず入手するサイレンサーは、チタンかステンかカーボンか、
ということになりますが、ここは順当に、「まずステン」にしました。

いろんな情報をネットで見る限り、社外サイレンサーの有名どころの物も、
構造的には外筒、パンチング、ウール(&ステンレスウールとか)、ストレート形状、
で、安物と大差ないように見える物も多いのだなあ、と。
実際に、割と名の知れたメーカーのサイレンサーをばらしてみた方々のページ見ると。

隔壁構造とか、オリジナルっぽい構造で作っているところもあるようですが。

ですのでとりあえずは、安い物を購入してみました。12,000円ほど。



入口50.8パイ、筒径100mm、出口径67mm、ステン、ストレート。
筒長450mm、全長約570mm。エンドバッフル(着脱可)付。

取り付けました。

  


 

スプリング止めのサイレンサーをバンド締めのエキパイに付けるには
どうすれば??
まあとりあえずステンバンドで留めておきます。




音量ですが、エンドバッフル付きはとても静かです。
特に回した時の音量はとても抑えられています。
少し物足りないくらいです。
エンドバッフル、内径約22mm。



かと言ってバッフルを外すとかなりの音。


悩ましいですが、とりあえずは様子見ます。


その後、サイレンサーバンド、スプリングを取り付けました。



忘れてました。オイル&フィルター交換しました。


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