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KAWASAKI ZL 1000(1987 A1)
 




(2020/12/15〜 32468km 通算55160km 納車から20369km)

車 検 前 の 準 備


Bフルード交換→リヤマスターシリンダーOH
ブレーキパッド残確認
タイヤ点検、空気圧点検
その他

気がつけばもう今年も終わりそう。
そして気がつけばもう丸2年、車検が近づいていたんですね〜

オヤジの日々はますます過ぎるのが速くなる〜 
子どもも知らないうちに成人するわけだ(笑)


では数々の車検前点検をやっていくこととしましょう。


まずはフルード交換。
前項にても気にしたことですが、前回交換から2年半は経過しているブレーキフルードを交換します。
今回使用するのはこちら。デイトナのDOT4。たまたま未開封があったので。


フロントから。最近ETCを移設するのに追加バーを付けました。
それとミラーをいったん撤去します。





フタ開けた瞬間のオイルのこぼれを防ぐために、
あらかじめキャリパーから少し抜き、養生してから、ふたを開けます。


まあまあ汚れていますがさほどでもない感じですね。

継ぎ足し継ぎ足しで徐々に交換、交換後は


まあ、こんなトコでしょう。



交換したオイルは約80〜100mlほどでした。



次にリヤです。


ん?チョット少ないですかね??ロアレベルのちょっと上くらい。
ただ車体が少なく見える側に傾いていますので、こんなもん?
入れすぎると蓋閉めるときにこぼれますしねぇ。

まずですが、こんな時にしか替えられない、ブリードバルブのキャップを、
切れているので替えときます。


↑これを。
ブリードバルブ外して替えようかと思いましたが、
案外簡単に抜けたので、上から引っこ抜いて変えました。


実はそんな入れ方なので根元が少しよじれてます。
それと、フロントでも思いましたがブリードバルブそのもの、
替えたいですねぇ。サビサビですし。

実は中華製のブリードバルブ、沢山発注済みなので到着したら考えます。


さてオイルそのものの色の画像を取り忘れましたが、
まあ交換時期がほぼ一緒なのでフロントと同じような色。

こちらもフロント同様、ブリードバルブに10mmメガネかけて、
ホース繋いでオイル排出開始です。

右手でブレーキペダルシュコシュコ、数回やって押したところで止め、
ブリードバルブを緩めてオイル排出。


・・・・・



しようと思ったんですが、

シュコシュコ数回で何か感触が変。

ペダル押して押してバルブ緩めてもオイルが出てきません。

ペダル押す感じも、全く手ごたえなく「スコンスコン」という感じ。



さて困りました。



まあとりあえずですが、ここのカバーは外さなければいけないな、と、
まずブレーキペダルを外し、邪魔そうなステップも外し、
固定ボルト3か所と、マスター固定2カ所、外します。

※実はブレーキペダルは必ずしも外す必要はありません。
 カバープレートと一緒に外れてきますので。



ブレーキランプの配線も外します。

が、ペダルとマスターが(当然)繋がっていますので、
繋がっている部分のピンを抜きます(コッターピン固定)。



するとマスターがあらわになります。


多分ですがマスターの不具合と感じていましたので、
このマスターを外さなければいけません。

マスター内部に入っているオイルはともかく、
タンクからのホースを外した際に出るオイル(上抜きしろよという話も)と、
キャリパーに行っているステンメッシュから垂れるオイル、
まあ塗装部は少ないにしろ、気を使いながら外しました。





そしていきなり画像は先に進みますが、
すべて外し、屋内に持ち込みました。

ブレーキペダルASSY、真っ黒です。


全バラして、それなりに綺麗にしました。



赤丸してある部分、裏側にプレートが付いていて、
赤丸2個のネジでそのプレートの位置決めをしています。

プレートの位置を変えることでブレーキランプの反応を調整可能です。
左に寄せるとすぐにブレーキランプがが点き、
右に寄せるとキッチリ踏まないとランプが点灯しません。
(純正ではほぼキッチリ右寄りに付いています)

私はほんの少し簡単に点くように少しだけ左に寄せました。
まあ車検対策ですね。

※結果的に↑この行為はあだと出ました。後日マスター元に戻したところ、
ペダル踏むことなくブレーキランプが点くようになってしまいました。
ですので元のようにほぼ目いっぱい(画像上)右に詰めて締め直し、直りました。




マスター一式も持ち込み。
この際に確認しましたが、マスターの画像上側に
細い棒を差し込んでみたところ、
ピストンが上側で止まっているのが確認出来ました。

少し押したら戻りましたが、これが原因でペダル踏んでも
オイルが全く供給されていなかったんですね。

上記他の部品、タンクとフタ、ホースは再使用。
クランプx2は錆びていますので新品に変えます。

↑ホースクランプ



チェックの結果まあ、マスターはOH、ということになります。
もちろんシリンダーボアの傷、サビやら何やらが原因で
ピストンが引っ掛かったとすると、OHしても同症状が出てしまう
可能性は否定できませんが・・・

ただし見る限り、それほどひどくも見えない・・・




うまく撮れな〜い。
ちなみに布にピカール塗って、丸い箸突っ込んでグリグリ回す、
というほとんど気休めのような磨きはしておきました。


そしてピストンとスプリングです。


まあこれは変えてしまうので状態はあまり気になりませんが、
それほど酷くも見えません。

ピストンを押すロッド、知恵の輪のようにこっち回してあっち回して
やっとバラすことが出来ました。

↑これを、ダブルナットを各所知恵の輪のように回して。


こんな風に分解。
実はクラッチマスターなら単品供給される右上の黒いゴムブーツ、
設定がありません。部品番号がないのです。
上の画像の部品、スナップリング以外全てASSY設定。

ロッドは再使用可能と思われますが、ブーツ底部の針金も少し出てしまったし、
これもASSYでまとめて替えることにします。


さてもう一度本体ですが。
よくよく観察していて気になる箇所が。

マスター本体は、最初に外したカバーに2カ所で固定されるのですが、
パーツリストを見てみると、留めるのに使われているのは
92002-1539(フランジボルト、8x30)という同じボルト。

調べてみると、キャリパーなどの固定用にも使われる、半ネジのボルト。
黒ではなくメッキ仕様。(ZXR250のFキャリパーに使用)



実際に使われていたのは、下が8x25の全ネジメッキフランジボルトで、
上が8x40の半ネジ黒ボルト。フランジでもありません。


そして本体の固定用穴、ネジ山がなく、ボルトが貫通するようになっています・・・

左の穴が「貫通仕様」。ネジ山削れているのわかりますね。

これは何故なんですかねぇ??
前オーナーや手を入れたショップの仕業??
いずれにしろボルトがうまく入らずに穴を拡げたんだと思いますが。

まあ、これに即した留め方を再びするしかないですね・・・


そしてついでにと調べてみたところ・・・

赤色1、2、3はパーツブックによれば、全て同じネジ。
132E0830(BOLT FRANGED SMALL)、
これつまりフランジボルトの8x30。メッキ仕様です。



実際に使われていたのは、
1・・・唯一正しく、8x30のメッキフランジボルト
2と3・・・8x25のメッキフランジボルト
4と5は前述のごとくです。


今回132E0830(マスターカバー用ボルト)は3本購入します。
そしてマスター固定用の92002-1539(フランジボルト、8x30)は、
絶版ですので、それに近いボルトを探して付けるつもりです。

と、いうわけでいくつかのパーツを発注しました。(価格は税込)

種 類  品  番  価 格  個 数  合計額
フォークトップキャップ 11012-1696 1,111円 1,111円
割ピン(コッターピン) 550AA2015 43円 86円
フランジボルト8x30 132E0830 99円 297円
スナップリング 92033-0079 253円 253円
MCピストンコンプ 43020-1057 2,805円 1 2,805円
ロッドASSY 43010-1055 3,267円 1 3,267円
ホースクランプ 92037-1547 506円 2 1,012円
         
       合 計 8,831円

あ、ついでだから触れておきますが、フロントフォークのトップキャップ、
締め込み部がプラスチックなんですが、割れてしまいました。
瞬間接着剤で付けてみましたがやはり無理でしたので、あるうちにと買っておきます。





数日後・・・ パーツが届きましたので、組付け開始です。



ピストンとスプリング。
「密」を保つためのゴムも入っています。

こういうの、ゴムの向きとかが、つい分からなくなるんですよね。
あと巻きの太さが違うスプリングの上下とか。

外したものを参考に組み付けます。


スプリングに付くゴムは、細い方にポッチ付きの受けが付いていますので
あまり間違えません。
ピストンに付くゴムは、細い方がロッドが当たる場所に近くなります。
(画像だと下側が太くなります)
そしてスプリングがマスター本体に入る向きは、
ゴムの無い太い方が奥。

借り物画像ですが、要するに下のような感じです。


ピストンに入る方のゴムはかなり拡げねばならず、大変に入れにくいです。



ビニール使って、入れ込むの無理かなぁ、
なんて思いましたが全然無理。



結局熱湯で温め、力技で挿入しました。



まあ何とかなるもんですが、傷などつけないように要注意ですね。

にしても、新旧でゴムの広がっている部分の大きさが結構違うことに気づきます。
(新の方が広く、旧の方はすぼまっている)

納車時にOHしたというふうには聞いてませんので、初めて(33年ぶり)かも。


これらは、挿入前にはブレーキフルードに浸けます。



そして挿入。



の、のちにロッドを付けます。
新品はこのような感じで送られてきます。


新品スナップリング。





またうまく映ってない。ギチギチと押し込みましたので多分大丈夫。

完成です。



ここから先は屋外で。


まずペダルユニットとマスターの合体。
割ピンも汎用品のまとめ買いしてあるんですが、
あまりに小さく、探してなかったら困るので純正を購入。

全長15〜20mm程のごく短いものです。

ペダル側の「輪」とマスター先端の「輪」を合わせて
ロッドを刺し、割ピン入れて、抜け防止に先端を折り曲げます。


タンクとマスターをつなぐホースの角度は、
現物合わせでもう一度確認しないといけませんので、
シリコンスプレー塗って、ある程度ホースが回るようにしつつ、
位置決めしました。ホースバンドが新品。



濡れているように見えるのはシリコンスプレーです。



ペダルユニット(マスター付)をボディに留めます。
外側3本のボルトは純正新品、マスター留めは新たに注文した社外品到着待ち。

※到着しましたので交換しました。
 間違えてソケットタイプを注文してしまいました。
 まあアクセントで良いかな、と。




さて、これでエア抜きとなるわけですが、ペダルを付けねばどうにもなりません。
とりあえず角度は気にせずペダルを付け、エア抜き開始。

ですが、マスターの中は空っぽ。
とりあえずキャリパーまでのステンメッシュは繋がず、
マスターのてっぺんまでフルードが出てくるくらいまでシュコシュコし、
オイルを満たしておきます。


完全に空気を遮断するのはこの時点では無理ですので、
ここでステンメッシュを結合します。
もちろんクラッシュワッシャーは新品使用。



全体結合後はひたすらエア抜き。

ある程度終わったところで軽く試走し、
ブレーキロックするところまでは確認出来ましたので
一応完成ですが、
どうもストローク量が少し大きいような気がしますので、
車検前にもう一度エア抜きします。




次に、って1章目長すぎですがパッド残を確認します。


まずフロント。2015年に換えたヤマシダのパッド。


左右ともに残は4mm。OKです。


リヤ。納車以来換えていません。


約3mm。使用にも車検にも問題ありません。
ていうか車検で「パッド見せてください」てほぼ無いですが。

が、こちら換えようと思います。

某オクにて純正新品(
43082-1062 セット価格5,000円以上する!!)を、
約1,000円でゲット出来ましたので。
純正のフロントは43082-1061。番号1番違いですが同商品みたいです。



ちなみに某サイトでは、
43082-1029、43082-1031、43082-1057、43082-1061
43082-1062、43082-1080、43082-1167、43082-1194
を同商品として販売していました。

でもよく考えると、使い慣れたパッドの残がまだあるのなら
そっちの方がいいでしょうね多分、車検時(の効き)に関しては。

車検後に換えるとします。



お次はタイヤ空気圧、タイヤの溝残。



まずリヤ。センターの浅い部分で2.0mm。


フロント


これも浅い部分で2.1mm。

思ったよりも溝が浅くてちょっとびっくりしました。
次回前に交換となるかもですね。



お次にエアの充填。

例によってリヤは、スペース的に電動ポンプのホースも刺さりませんので、
L字のアダプターを取り付けてポンプのホース接続。


ポンプのゲージによりますと・・・


おおよそ2.0sしか入っていません。
じっくり充填して、



規定値、2.8s程度まで入れました。


フロント。


なんと1.2s程度しか入っていません。


こちらも充填


規定値は2.25s、おおよそその程度まで入れました。


こちらが規定値です。




その他

まあチェックするところと言えば、
・スパークプラグ
・灯火類の点灯確認
・ホーンのチェック
・クーラント
・バッテリー
などでしょうか。

プラグは1年以上経っていますが、走行がその間2000km程度なので、
今回は交換見送り。

灯火類目視確認、OKです。

ホーンですが、実は少し鳴りが悪い。
アイドリング状態だと鳴らない時もあり、車検には少し不安。
バッテリーの劣化かという話もありますが、
その前に接点を磨いたところかなりマシに。

クーラント、2年で替え時ですがこちらは車検後にします。

バッテリーは前回交換から結構時間が経っていますし、
そろそろ寿命かも・・・これも車検後に考えるとします。





さてこんなところ。次回は車検です。
果たしてどうなりますか?

かなり楽観視しているのですが・・・

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