KAWASAKI ZL 1000(1987 A1)
水漏れ発生!!(2013/5/24 18286km 納車から1755km)
気温がかなり高かったこの日、信号待ちで停車時に何気なく下を見ると、
特有のアーモンド臭とともに、モワ〜ッと煙が。あああああ。水漏れです。
家に戻り漏れ箇所を探してみると多分ですが、ロアホースの、ウォポンとの継ぎ目。
バンドの増し締めで少し良くなりましたが、多分その場のしのぎの解決にしかなりません。
バイクの年齢的からしても多分、そのあたりのホースに亀裂が入り、漏れているのだろうと思います。
亀裂はほって置くと、圧力でどんどん拡がる可能性大。
ほっておくと、いきなりの破断もあり得るかもしれません。
それでなくとも「冷却系の弱いバイク」ということのようですし。
とりあえず、このまま乗ることは無茶だろうと思い、
主力機を400SEに当面変えることにし、ETCを移設。
数日後、箇所特定の為ホースを外しました。
ドレンの位置が分かりませんが、ロアホース外すのでどちらにしろ
クーラントはほとんど出てしまいます。
外してみてみると、やはりホースに亀裂(穴)が。
ラジエターから出ている方はまだ行けそうですが、
ウォポンに入っている方はご覧の通り。
ホースバンドに締め付けられて劣化し、破れたというところ。
しかもこれ、元からなら問題ありゃしませんか?
締めこみ位置ちょっと前過ぎるような。余り部分少なすぎですよね。
いずれにしろ、さあて。どうしましょうか。
@ホース交換
純正品はもうありません。類似部品の流用か?
Aホース補修
劣化している物の補修には限界がありますが、やらないよりは・・・。
選択肢などあるはずも。最良は当然のことながら交換。出来なければ補修で様子見。
てなことで色々と調達しました。ある目論見も含め。
主なところは以下の通り。
@汎用ホース、内径25パイ ストレート 1本(一番右)
A汎用ホース 内径25パイ 45° 1本(一番右)
Bアクアプロ―バHG
Cヨシムラ水温油温計アタッチメント
主なところは以上、その他には
・ホースバンド
・25パイ用ホースジョイント
・クーラント
・液ガス
・アクアプロ―バ用取付ステー
など。そうです。ホース交換もうまくいくかどうか分からないのに、
何とか水温計アダプターを割り込ませ、水温計を付けてやろうという魂胆です。
多分1日がかりになるだろうとの予測で、時間が取れる日にじっくりと行うことにしました。
以下実際の顛末です。
実施日 2013/6/9(日)娘の運動会
この日の昼ごろ品物が届きました。結構待たされ、(○ェビック)
その間色々と調べましたが、不安(うまくいくのかという)を解消出来るような情報には
ついぞ当たらず、先行き不透明なままの実施です。
考えているプランとしては、
「まだ行けそうなラジエター側ホースだけ生かし、ウォポン側は切る。
切った部分は新品汎用ホースを使う。両者のつなぎ目に水温計を挟む」というものです。
流用に関してあまり有益な情報は拾えないのは、やはり、
・宿命ですが、実施例がこのバイクですからほとんどない
のと、「似たようなケース」として拾おうにも
・同じカワサキにしても、ほとんどの車種が、ロアホース出口がラジエター下部左側にある
ことであるという事実。その頃のNinja(900、1000RX)とかも。
ZLのそれはラジエター下部のど真ん中なのです。
ラジエター左下部からエンジン左側下部ウォポンへ、という経路ならば、
横方向から見ると下に向けて曲がったホースになりますが、
上方向から見ればまっすぐに見える感じになります。
ところがZLの場合、横方向から見た上から下へ、という曲がりは当然ありますが、
まん中の出口から左下部への入口ですから、上方向から見ても逆Sの字型になります。
まあ、水ホース繋ぐだけですから、何とかなると思い、やるしかありません。
作業開始です。
大前提として、もちろんタンクは外してあります。
@ラジエター外す→汎用ホース仮組みしようと思うがとてもじゃないがスペース的に無理
A仕方ない。マフラー外す
Bホース入口拡大図
Cジェネレーターカバーの裏、どこなの?って場所から、
黄色部はネジやらフレームやらの中側を通さねばなりません。
Dフレームと水鉄パイプの間です。入れてみましたがここはダメです。
全然曲がり切りません。
E仕方ないのでその鉄パイプもいったん外し、オイルパンと鉄パイプの間、
にホースを通し、鉄パイプを戻しフィッティングを一応確認し、ラジエターを仮付け。
旧ホースをラジエターに取付け、新ホースとの連結可能か確認。
○部分と、点線部分あたりで切ったホースを連結予定ですが、お?何とかいけませんかこれ。
新ホースが邪魔していますが、なければ旧ホースはもっと上に向くはず。
F旧ホース取り外し、意を決してホースを切断します。
左が使用部(ラジエター側)、右は廃棄(しませんが)側
G切ったホースと新ホース、間にセンサーアダプター挟んで仮付けしてみます。
おお、なんとかなりそう。ということでこれで決行します。
H一旦ホース外し、まずウォポン側、ガスケット塗って、
バンドを先にウォポン側に嵌めこんでおいて、消えてますが
付けてあったマーキングに合わせ、ホース押し込み、締め込み。
I次にセンサーアダプターにもガスケットを塗り、新ホースに押し込み
バンド締め。センサー取付位置少し考えましたが、下向きに。
Jここまでいったらあとはラジエターとの連結のみなので、マフラーを戻します。
4番のエキパイスタッド、1本ネジ切り直したりの余計な仕事もしつつ、
ガスケット類一切用意していないので仕方なくそのまま元に戻します。
写真下部、2番と3番のエキパイの間にわずかにのぞいている、黄緑の養生テープ
の位置がセンサーアダプターの先端です。
Kアクアプロ―バのセンサーを取り出してはめ込みます。
L黄色○部がセンサー位置、エキパイ2と3のちょうど中間で、熱影響も
考えられる中では少なめの、比較的良い場所に収まりました。
またホースも、仮付けしたとおりにうまく嵌り込んでくれました。
M水とクーラントフラッシュを入れて、とりあえず始動させてみます。
100円ショップにある、ケチャップなど入れ物、先端少し太く切って、
そのままホースに直結。側面下に穴あけて紐で固定。
底はカッターでくりぬき、そこからガソリン補充。簡易タンクです。
エンジン始動、ポコポコと水補充しながら様子見。
明らかに漏れている、という箇所はありません。
まあ、問題は耐久性なので、作業成功と決めつけ出来ないのが惜しいですが。
Nさて、午後イチくらいに始めた作業も、暑さで休み休みなのと、
マフラー外しにしばらく途方に暮れていたことなどで、時間切れ間近です。
とりあえず水温計作動だけでも確認したいので、
配線取り回し、水温計取付位置は後で考えるとして、線をつなぎました。
作動OK。センサー繋いでいないので数値は「L」です。
まあまあな結果で、本日の作業はとりあえず終了です。
あ、そうそう書き忘れてました。作業の副産物と言いますか、
発見しました。クーラントのドレンと思われる個所。
ラジエター→ウォポンホースの内側に走る鉄パイプに、それ(ドレン)らしきネジ発見。
これだけでもなさそうですが、これもその一つでしょう。